新年会で挨拶をすることになり、「なにを言えばいい?」とお悩みなら本記事をご活用ください。
本記事では、新年会で使える挨拶例文を幹事さんから新入社員の方まで立場別で紹介しています。
よくある新年会の進行に沿った挨拶ポイントもまとめていますので、ぜひ参考にしてくださいね。
新年会の進行に沿った挨拶の順番
新年会の挨拶をするにあたり、まずは一般的な流れを確認しておきましょう。
- 開会宣言(幹事、司会者)
- 開会の挨拶(役職が最上位の人)
- 乾杯(役職が3番目の人)
- 食事・歓談
- 余興
- 新年の挨拶(一般社員、来賓など)
- 食事・歓談
- 中締めの挨拶(役職が2番目の人)
- 閉会宣言(幹事、司会者)
新年会が大規模であったり、フォーマル度が高かったりする場合は役員、管理職などの役職者が中心に挨拶をします。一方、少人数であったりカジュアルな雰囲気であったりする場合は幹事や司会者が兼用する挨拶もあります。
どの挨拶を誰が行うかは新年会の規模や参加者層に合わせて調整しましょう。
【立場別】新年会の進行に沿った挨拶例文
ここからは新年会の進行に沿った挨拶例文を立場別で紹介していきます。
開会宣言(幹事、司会者)
幹事や司会者の開会宣言で新年会を始めます。
お時間になりましたので、これより株式会社○○ 新年会を始めてまいります。
本日はお忙しいところ、ご参集いただき、ありがとうございます。
私は本日司会を務めさせていただきます、○○(名前)と申します。
新年を華々しくスタートできるよう努めますので、どうぞよろしくお願いいたします!
*挨拶→参集へのお礼→自己紹介→開会宣言の流れでまとめる。
*新年にふさわしい明るさやハツラツさを意識する。
開会の挨拶(役職が最上位の人)
開会の挨拶は役職者や代表者など主催者の中で最上位の立場の人が行います。新年会の規模や参加者層によっては幹事か司会者が兼用してもかまいません。
進行(幹事、司会者)
◇社内のみの場合
はじめに、○○社長より、新年のご挨拶をしていただきます。
○○社長、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)○○社長、ありがとうございました。
◇社外の来賓もいる場合
はじめに、弊社代表取締役社長○○より、新年のご挨拶を申し上げます。
よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)お礼は不要
*対象者を端的に紹介だけする。
*対象者の名前や社名を間違えないこと。
開会の挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。
こうして本年も皆様とともに新年を迎えることができますこと、心より感謝申し上げます。
今年は、昨年の4月に立ちあがった新事業○○の運用が本格的にスタートする重要な年です。
いまだ世界的に混迷を極める経済情勢ではありますが、全社一丸となって取り組んだ結果、ようやく軌道に乗せることができました。
多くの課題や困難に直面することもあるでしょうが、私もこれまで以上に粉骨砕身の覚悟で臨む決意です。
皆様におかれましても、個々の能力を存分に発揮しながら奮励していただけますよう、お願いをし、また、皆様のご健康とご活躍を祈念いたしまして新年の挨拶とさせていただきます。
本年もどうぞよろしくお願いします。
*新年の抱負や決意を述べる。
*面白い一言を添えるなら干支にまつわる一文でまとめるとよい。
乾杯の挨拶(役職が3番目の人)
乾杯の挨拶は主催者の中で役職が3番目の人が行いますが、参加人数や参加者層によっては幹事や司会者が兼ねてもかまいません。
進行(幹事、司会者)
◇社内のみの場合
続きまして、乾杯のご発声を○○部長にお願いしたいと思います。
皆様、グラスのご準備はよろしいでしょうか。
それでは○○部長、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)○○部長、ありがとうございました。
◇社外の来賓もいる場合
続きまして、弊社○○部 部長○○より乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆様、グラスのご準備はよろしいでしょうか。
よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)お礼は不要
*対象者を端的に紹介し、グラスの準備をうながす。
*対象者の名前や社名を間違えないこと。
乾杯の挨拶
皆様、あけましておめでとうございます。
ご紹介にあずかりました○○部の○○です。
誠に僭越ながら、乾杯の発声をせていただきます。
新年の幕開けにあたり、ともに杯を交わしながら、決意を新たにしてまいりましょう。
それでは、乾杯のご唱和をお願いします。
株式会社○○が今年もますます飛躍し、皆様がより一層ご活躍されますことを祈念いたしまして、乾杯!
*どのような新年会にしたいか述べる。
*面白い一言を添えるなら、あえて大げさな表現でユーモアを出す。
食事・歓談(幹事、司会者)
乾杯が終わったら、すみやかに食事・歓談に移ります。
余興(幹事、司会者)
余興を組んでいる場合は食事・歓談に移ってから30分~40分ほどして案内します。
◇余興の前
皆様、お食事・ご歓談をお楽しみかと思いますが、ここで、○○(余興の名前)へ移らせていただきますので、どうぞ、ひとときステージにご注目ください。
◇余興の後
皆様、○○(余興の名前)はお楽しみいただけたでしょうか?
新年の幕開けを飾るダイナミックなステージでしたね!
それでは、デザートや食後のコーヒーもございますので、どうぞ、お時間の許す限りおくつろぎください。
*余興の内容について簡単に説明する。
*余興後は感想や振り返りの一言を述べる。
新年の挨拶(一般社員、来賓など)
場合によっては役職者以外の社員や社外の来賓も挨拶を行います。
進行(幹事、司会者)
◇社内のみの場合
これより社員の皆様に一言ずつ新年の挨拶をお願いしたいと思います。
それでは、○○さんから時計回りに順番でお願いします。
(挨拶の後)ありがとうございました。
今年も社内一丸となって頑張ってまいりましょう。
◇社外の来賓もいる場合
これより弊社社員から一言ずつ新年の挨拶をさせていただきます。
よろしくお願いします。
(挨拶の後)お礼は不要
今年も社内一丸となって頑張ってまいりますので、よろしくお願いいたします。
◇来賓を紹介する場合
これより、ご来賓の方々を代表し、株式会社○○の○○様より新年のご挨拶いただきたいと思います。
○○様、どうぞ、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)○○様、ありがとうございました。
*挨拶が終わったら新年の抱負を一言だけ述べる。
*対象者の名前や社名を間違えないこと。
新年の挨拶(既存社員向け)
皆様、あけましておめでとうございます。
○○部の○○です。
昨年は部署での年間目標を達成することができましたので、今年はより大きな目標にチャレンジいたします。
また、新事業○○の運用が本格的にスタートするため、○○でのサポートにも邁進する所存です。
今年も部署一丸となって切磋琢磨しながら取り組んでまいりますので、本年もどうぞよろしくお願いします。
新年の挨拶(新入社員向け)
皆様、あけましておめでとうございます。
昨年4月より○○部に配属されました○○です。
入社してはや○か月、まだまだ学ぶことの多い新人ですが、先輩方の手厚いご指導により、日々、手ごたえを感じながら業務に取り組めています。
先輩方には、この場をお借りいたしまして、日頃の感謝を述べたいと思います。いつも本当にありがとうございます。
一日も早く現場で一人立ちできるよう励みますので、本年も引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。
新年の挨拶(社外来賓向け)
皆様、あけましておめでとうございます。
ただいまご紹介にあずかりました、○○株式会社 ○○を務めております、○○○○でございます。
本日は、このような華々しい場にお招きいただきましたこと、厚くお礼申し上げます。
いまだ世界的に混迷を極める経済情勢ではありますが、常に全社一丸となって取り組まれる御社の企業風土に触れると、本年も、さらなる飛躍を遂げられますことが明瞭に拝察されます。
本年におかれましても、例年以上のご努力を重ねられながらご活躍なさることでしょう。
わが社も御社に劣らぬ粉骨砕身で励みますので、本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます。
株式会社○○様のますますのご繁栄と、ご列席の皆様のご健勝を祈念いたしまして、新年の挨拶とさせていただきます。
本年も何卒よろしくお願いいたします。
*新年の抱負や決意を述べる。
*面白い一言を添えるなら、その立場ならではのユーモアを出す。
中締めの挨拶(役職が2番目の人)
中締めの挨拶は主催者の中で役職が2番目の人が行いますが、新年会の規模や参加者層によっては幹事か司会者が兼用してもかまいません。
進行(幹事、司会者)
◇社内のみの場合
さて皆様、宴もたけなわではございますが、ここで○○副社長に中締めの挨拶をお願いしたいと思います。
それでは○○副社長、よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)○○副社長、ありがとうございました。
◇社外の来賓もいる場合
さて皆様、宴もたけなわではございますが、ここで弊社取締役副社長○○より中締めの挨拶を申し上げます。
よろしくお願いいたします。
(挨拶の後)お礼は不要
*場を落ち着かせたら対象者を端的に紹介する。
*対象者の名前や社名を間違えないこと。
中締めの挨拶
ご指名にあずかりましたので、締めの挨拶をさせていただきます。
本日は年始のお忙しい中ご参集をたまわりまして、誠にありがとうございました。
新年の幕開けに際し、このような有意義なひとときによって、決意を新たにされたのではないでしょうか。
明日からまた通常業務が始まりますので、社内一丸となり、健康に留意しながら頑張ってまいりましょう。
それでは最後に、株式会社○○のさらなる飛躍と発展を願って、○○締めで締めたいと思います。
おくつぎのところ大変恐縮でございますが、皆様どうぞ、ご起立くださいませ。
それでは、お手を拝借。よーおっ!(手拍子)
ありがとうございました!
*新年の抱負や決意を述べる。
*面白い一言を添えるなら干支にまつわる一文でまとめるとよい。
手締め
中締めの挨拶の後に「手締め」を行う場合は締め方も確認しておきましょう。
・1本締め……よぉーっ! パパパン・パパパン・パパパンパン!
・3本締め……よぉーっ! パパパン・パパパン・パパパンパン(2回)、もう1丁orもう1本、パパパン・パパパン・パパパンパン!
閉会宣言(幹事、司会者)
開会宣言は中締めの後、しばらくしてから幹事か司会者が行います。中締めの挨拶も兼ねる場合はそのまま続けて開会宣言に移ってもかまいません。
楽しい時間は短いもので、そろそろお開きの時間となりました。
慣れない進行で至らない点もあったかと思いますが、皆様のおかげで盛況のうちに新年会の幕が閉じられそうです。
ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
これにて、株式会社○○の新年会をお開きとさせていただきます。
◇二次会がある場合
まだまだ新年の宴を楽しみたい方のために、この後、○○(会場名)での二次会を用意しております。
ご参加いただける方は会場までご案内しますので、ご退席後、お店の前でお待ちください。
このままご散会の方は、お忘れ物がないかご確認の上、どうぞ気をつけてお帰りください。
本日は誠にありがとうございました!
*二次会がある場合は参加者と散会者に向けてアナウンスする。
*進行に不慣れだった場合は一言お詫びを添えると丁寧になる。
まとめ
新年会での挨拶は、幹事、役職者、社員、来賓など、立場によってふさわしい内容でのぞみましょう。
本記事では、初めて挨拶を任された方でも上手くいくよう、進行に沿った例文とポイントを紹介しました。
新年会の雰囲気や参加者層によっては「面白い一言」を添えると場が盛り上がるので、ケースバイケースでご活用ください。
尚、新年会の余興に関しては参考になる別記事がありますので、よければ合わせてご覧ください。