【ウェビナーとは?】オンラインセミナーのやり方とツールを紹介

オンラインセミナーは、「Webセミナー」「ウェビナー」などとも呼ばれるインターネット上で実施するセミナーや講演会・研修のこと。

会場で開催されるオフラインセミナーとは異なり、場所を選ばずどこからでも参加できるので、より広いエリアの参加者に情報を配信できる点が特徴です。

テレワークを実施する会社が増える中、自宅でも受講できるオンラインセミナーに注目が集まっています。

しかしいざオンラインセミナーを導入しようと思っても、このようないくつかの疑問が湧くのではないでしょうか?

「オンラインセミナーを始めるための準備は?」
「どうすればオンラインセミナーが受講できるの?」
「自社でオンラインセミナーを配信する方法は?」

そこで本記事では、オンラインセミナーの導入がスムーズにできるよう、以下の流れで解説します。

本記事を活用いただければ、目的に合った方法でオンラインセミナーが導入できますよ。
ぜひ、本記事を活用いただき、オンラインセミナーによるスキルアップやモチベーションアップに役立ててくださいね!

オンラインセミナー(ウェビナー)のメリットは?

皆さんはオンラインセミナーのメリットをキチンと把握していますでしょうか?ウェビナーが流行りだからといって、なんとなくオンラインセミナーを開催しても意味がありません。

オンラインとオフラインの違いからウェビナーのメリットを見ていきましょう。

オンラインとオフラインの違いから見るメリット

ウェビナーとオフラインセミナーの違いを表にまとめましたので御覧ください。

比較ポイント オンライン(ウェビナー) オフライン
開催場所 動画配信プラットフォームや
ウェブセミナー専用サイト
市民会館などの規模の会場
参加可能人数 サーバーが許す限り可能 会場によるが100人から1000人がオーソドックス
コスト ほぼかからない
ツールによっては数万円の月額課金が必要
会場費や設備レンタル費用など
準備の大変さ セミナー台本や撮影場所の環境作り リハーサルやマイクのテスト、移動やチケットの確認など事務作業が多数
集客 場所の制限が無いため広範な集客が可能 会場の周辺の参加者しか集客できない

このようにオンラインセミナーには場所の制約がない分、オフラインより優れている点がたくさんあります。
特にコストが掛らない点はオフラインセミナーを開催するほど資金的に余裕がない企業でも開催出来る点で大きなメリットと言えるでしょう。

オンラインセミナー(ウェビナー)のデメリット

オンラインセミナーは対面でないという点からくるデメリットがいくつかあります。具体的なデメリットは以下の3つです。

  • 参加者が途中でセミナーから退出してしまう可能性がある
  • セミナーが終わったあとのコミュニケーションが取りにくい
  • 参加者の直の反応が得にくい

これらのデメリットは特にセミナーの中のコミュニケーションを通して価値を提供したいと考えている方に不向きです。
許容しがたいデメリットと感じられる場合は、オンラインセミナーよりもオフラインセミナーを開催したほうが良いかもしれません。

オンラインセミナー(ウェビナー)は2種類ある!

実はオンラインセミナーの種類には以下の2つの種類があります。

【オンラインセミナーの方法】
ライブ配信
オンデマンド配信

それぞれのオンラインセミナーについて、特徴やメリット・デメリットを紹介しましょう。

ライブ配信

ライブ配信では、受講者がリアルタイムでオンラインセミナーに参加できます。セミナー講師と受講者はもちろん、受講者⇔受講者でのコミュニケーションも可能です。

◆メリット・会場にいるかのような臨場感がある
・受講者の反応がタイムリーにつかめる
・資料の追加など進行が臨機応変でできる
◆デメリット・受講者の日程を調整しなければいけない
・欠席者へのフォローが必要になる
・配信の質を担保するための費用がかかる

オンデマンド配信

オンデマンド配信は、あらかじめ作成されたセミナーコンテンツやライブセミナーの録画を無料or有料でシェアするものです。受講生は、自分の都合に合わせて何度でも試聴できます。

◆メリット・受講生のスキルやキャリアに合わせて選べる
・完成したコンテンツを長く広くシェアできる
・編集が利くため教材としての質を高められる
◆デメリット・コンテンツの作成スキルが必要になる
・コンテンツを作成する時間を確保しなければならない
・内容を工夫しなければ受講生の集中力が維持できない

オンラインセミナー(ウェビナー)の配信方法

オンラインセミナーを配信するのであれば、6つのステップに沿って準備をしましょう。

それぞれのステップについて、ここから具体的に解説します。

1. 目的やテーマを考える

セミナーの受講者に何を伝え、どのような行動を受講後に取ってもらいたいのか目的やテーマを考えましょう。
マーケティング活動に使えると評判のウェビナーですが、目的が定まっていないと何の効果も生み出しません。
下の具体例を参考に自分たちがどんなセミナーを開催できそうか考えてみましょう。

「内定者や新入社員に会社のビジョンを伝え個々に目標を描いてほしい」
「営業担当の若手社員に目標達成のノウハウを伝え行動計画を練ってほしい」

2. 配信コンテンツを決める

セミナーの目的やテーマに沿って、配信するコンテンツの内容を決めましょう。必要な素材や情報をピックアップし、セミナーの構成を組んで全体をまとめます。このパートが一番重要なステップになります。

配信を少しでも質の高いものにするために、競合セミナーの内容の確認や自分たちが持っている情報を洗い出すなど、出来る事は徹底的にやるようにしましょう。

3. ニーズに合った配信ツールを選ぶ

配信ツールによって機能や対応可能なスペックが違うため、セミナーの頻度や受講者数、配信時間などニーズに合わせて選びましょう。

たとえば、SNSを使ったオンラインセミナーも可能ですが、無料の場合は画質が落ちたり、電波の安定性が確保されなかったり、双方向のコミュニケーションに限界があったりします。

クォリティーにこだわり、大人数を対象にしたオンラインセミナーを定期的に実施するのであれば、ふさわしい予算を組んだ上で適切な配信ツールを導入しましょう。

4. 配信に必要なものを揃える

通常のセミナー同様、高品質なセミナーを開催するためには様々な機材を揃える必要があります。
オフラインのセミナーでも必要なマイクなどの機材や、オンラインだからこそ必要になる機材もありますので新調すべき物があるかどうかチェックするようにしましょう。

配信に必要なもの・専用マイク(PC用では音質が落ちるため)
・サブスクリーン用のパソコン
・有線LAN(無線LANより安定性が高い)
・録画用のカメラ(スマートフォンでもOK)
・イヤホン(音声チェックのため)
・受講者に向けた資料
・ツール機能(Q&A、アンケート、外部連携、挙手など必要に応じて)

5. 受講者を募って日程を通知する

オンラインセミナーの実施日が決まったら、下記のような方法でお知らせしましょう。
どのような参加者に来て欲しいかや、セミナーの最小催行人数によって最適な通知方法は変わってきます。
下記の通知方法を参考に、見込み参加者に過不足なく通知できるようにしましょう。

主な通知方法・自社の公式HPで告知する
・受講者を募集する専用ページを作成する
・連絡先がわかっているならメールなどを送る
・webセミナーツールの集客代行オプションを利用する

6. 配信が上手くいくかテストをする

すべての準備が整ったら、実際に配信ができるかテストをしましょう。
音声は聞こえるか、チャットなど必要な機能が作動しているかなど、受講者目線で問題なく参加できるか確認することが大切です。

オンラインセミナー(ウェビナー)配信のおすすめツール3選

オンラインセミナーを配信するため必要な専用ツール。ここでは、ライブにもオンデマンドにも対応している人気の専用ツールを3つ紹介します。

規模に合わせた3つのプランから選べる「Cocripo」

サービス開始して以来、約3,000社のセミナー主催者が利用。使用料フリーの手軽なプランから本格的なプランまで3つのプランを提供しています。

利用できる機能・アンケート
・チャット
・プレゼン
・画面共有
・動画ファイル
・チャットの匿名化
・滞在時間記録
無料のオンライン説明会があるので、詳しい機能や操作方法、ツール活用術などを導入前に確認できる。

Cocripo

高機能かつ手厚いサポート「V-cube」

Web会議システムのシェアNo.1を誇るブランドです。多彩なサービスと24時間365日対応している手厚いサポートで主催者をバックアップしています。

利用できる機能・チャット
・アンケート
・配信サポート
・専用スタジオ
・ビデオストリーミング配信
・インストールレスで視聴
テレワーク導入相談窓口を設けているので、初めてのオンラインセミナー導入はもちろん、テレワークに関するガイドラインでサポートしてもらえる。

V-cube

100名まで可の無料プランあり「Zoom ビデオウェビナー」

スムーズなセットアップと簡単な登録でフレキシブルな運用をアシスト。拡張性の高い機能で対応範囲の拡大を実現しています。

利用できる機能・HDビデオと音声
・ライブ配信
・チャット
・Q&A
・アンケート
・出席者の挙手
・注意インジケーター
・オンデマンド視聴
・レポート作成と分析
受講者100名までなら無料で利用できるパーソナルミーティングから大企業向けの有料プランまで規模や機能に応じて4つのプランから選べる。

Zoom ビデオウェビナー

オンラインセミナー(ウェビナー)の効果を高めるポイント

せっかくオンラインセミナーを活用するなら、受講者も配信者もポイントを押さえて効果を高めましょう。ここでは、意識しておきたい3つのポイントを解説します。

・目標を設定する
・フォローを徹底する
・PDCAサイクルで運用する

目標を設定する

オンラインでもオフラインでも、セミナーの前に目標を設定しておかないとセミナーを終えただけで満足してしまいます。
そのセミナーによって何を目指し、何を得るのか目標を明確に設定しておきましょう。

・受講人数
・契約数
・契約率

フォローを徹底する

セミナーの最大の目的はセミナーを配信することではなく、セミナー後次のアクションを促すことです
セミナーや運営事業によってどのようなアクションを促すかは違いますが、必要なフォローをしてセミナーを次に生かしましょう。

・無料セミナーのあとに有料セミナーの案内をする
・有料セミナーの満足度を測定するアンケートを実施する
・無料セミナーの参加者にDMを送る

PDCAサイクルで運用する

PDCAサイクルとは、「Plan(計画)」⇒「Do(実施)」⇒「Check(検証)」⇒「Action(改善)」の略で、4つの項目でタスクを追いかけるサイクルのこと。

何回も同じセミナーを行う場合は、毎回違った工夫を入れるようにしましょう。
例えばセミナー参加者の反応や、自分なりの反省を書き出す事がおすすめです。収益アップのため、PDCAサイクルを回しながらセミナーを運営しましょう。

オンラインセミナー(ウェビナー)の受講ツール3選

最後にオンラインセミナーを作るにあたって、参考になるサービスを3つ紹介します。
ここでは、さまざまなビジネスに活用できるコンテンツが充実した人気のプラットフォームを導入しましょう。

無料で受講できるビジネスセミナー「Seminar Shelf」

会員登録をすれば、無料でセミナー動画を視聴できるプラットフォームです。
公式HPでは、「マーケティング向け」「人事向け」「営業向け」などカテゴリー別で動画が選べます。

人気の動画一覧・在宅勤務でも「営業を止めない」【テレワーク × 営業】
・不確実な時代でも事業継続を可能にする「オンライン会議」のあるべき姿
・総務部門は対応必至!? テレワーク時代の「オフィスの役割」とは?
・働き方改革とテレワーク|離れた場所でもマネージャーと現場と繋ぐ効率良い働き方
・今や就活生の2割が経験。応募者からも求められる「Web面接」という採用手法
各分野のプロや従事者による実践的なセミナーコンテンツが豊富に揃っている。

Seminar Shelf

有料セミナーの無料視聴キャンペーンあり「Deliveru」

多くの企業から高評価を受けているビジネス専門のWEBセミナープラットフォームです。
ハイレベルな講師陣や主催会社によるオンラインセミナーで、人事や法務、マネジメントなど経営的なカテゴリーに特化しています。

人気の動画一覧・新型コロナウイルス感染症対策として労務の現場で何ができるのか?
・【新型コロナ対策】BCPセミナー入門編・対策編【COVID-19】
・教育制度改革、IT活用、ビジネスチャンス拡大の一方で競争激化
・同一労働同一賃金に対応できる人事評価・給与制度
・【年間3万名の受講実績】内部監査員スキルアップセミナー★日本能率協会主催
期間限定や抽選でキャンペーンを行っているため、会員登録をしていれば通常は有料のオンラインセミナーが無料で体験ができる。

Deliveru

スムーズな導入と無料体験でサポート「millviポータル」

幅広い業界に向けたセミナーコンテンツを提供しているクラウド型のプラットフォームです。
700社以上の企業に導入された実績があり、高品質・高機能・高セキュリティで顧客のニーズに対応しています。

【人気の動画一覧】
非公開
動画ポータル機能やeラーニング機能を30日間無料で試験導入ができるため、導入イメージがわきやすい。

millviポータル

オンラインセミナーをテレワークに活用しよう

ここまで、本記事ではオンラインセミナーについて特徴や導入の方法などを解説してきました。これからオンラインセミナーを取り組むにあたり、参考になりましたでしょうか?

自宅に居ながらにして受講や配信ができるオンラインセミナー。テレワークの実施にともない、オンラインセミナーを活用して社外でも目的を達成しましょう!

オンラインによる研修を実施したいと思っている方はこちらを御覧ください。おすすめツールや成功させるポイントを解説しています。

あわせて読みたい

昨今の時勢もあり、最近では企業による在宅勤務やテレワークの導入が進んでいます。 それに伴って、社員のスキルアップやチームビルディングのための研修も、従来の集合研修からオンライン研修にシフトしようとする企業が増えてきました。 みな[…]