懐かしい人たちが集まって交流するOB会ですが、そもそもどのような目的があるのでしょうか。
これからOB会を企画するのであれば、テーマやゲスト層に合ったイベントにしたいですよね。
◆この記事でわかること
- OB会の意味や「OG会」との違いについて
- OB会・OG会を開催する主な目的について
- OB会・OG会にふさわしい会場や開催準備
このような、OB会・OG会にまつわる疑問や課題を本記事で解決しましょう。
ぜひ、本記事をご活用いただき、これからの準備やイベントの企画にお役立てください!
OB会とは? OG会との違いは?
OB会とは、学校の卒業生や会社の退職者などが集まって交流するためのイベントです。OBは「Old Boy」の略で男性、OGは「Old Girl」の略で女性を指し、それぞれの卒業生や退職者の集まりを「OB会」「OG会」と称します。
また、OB会やOG会のほかにも、「同窓会」「校友会」「卒業生会」などが同じ意味をもち、クラブ活動やサークルなどに限定される場合は「○○部OB会(OG会)」と活動名とともにイベントタイトルが付けられることがあります。
同窓会との違いがあるとすれば、OB会・OG会は「仕事」をテーマに開催される傾向がある点です。いわゆる異業種交流会のような機会として、お互いの近況を報告し合ったり、有益な情報を交換したりしてビジネスでの関係強化につなげる場合もあります。
OB会・OG会の開催目的
OB会・OG会の開催目的は、会社や学校、特定団体、クラブなど、どのような組織の集まりかによっても異なりますが、いくつか主なものを紹介しましょう。
参加者同士が新しい関係を築けるだけでなく、それぞれの参加者の交友関係にも拡大して人脈がつくれる。
仕事や家庭、プライベートなど、年賀状やSNSだけでは共有できない近況を報告し合って交流を深める。
お互いの仕事における現状や業界動向といった情報を交換し、将来的なビジネスチャンスにつなげる。
若手社員や現役学生などとの交流の場として設けられる場合は、転職や就職、進路の相談に応じることもある。
特定の団体における文化や伝統を後世に継承するため、次世代の人たちとの交流を図る。
創立記念や設立記念といった周年祝いの場として設け、参加者同士で交流を深めたり組織の発展を願ったりする。
そこを離れた者同士が集まり、もともとあったネットワークを再構築し、新たな関係や交流を活性化する。
OB会・OG会におすすめな会場
OB会・OG会を開催するときは、来場のしやすさや過ごしやすさなどのポイントを押さえて会場を選びましょう。
- ●アクセス…最寄り駅からの距離や時間
- ●参加人数…個室や貸切など人数に応じて
- ●ロケーション…眺めや居心地のよさなど
- ●テーマ…イベント内容に合う空間や設備
- ●予算…適切な会費設定で利用できる会場
ここでは、OB会・OG会におすすめな会場を紹介しますので、会場選びのポイントも参考にしながらご検討ください。
アクセス至便でサービスが手厚い「ホテル」
駅から近い場所に集中しているほか、場合によっては送迎サービスが受けられるためアクセスしやすいのが強み。会場セッティングから食事サポートまで手厚いサービスが受けられるのも魅力です。
・宴会プランがあり、料理の味で大外れしない。
・予算に応じて料理や飲み物を見積もってくれる。
・音響や映像などに必要な専用機材が完備されている。
*全国各地からOB・OGが集まる。
*周年記念などの特別なイベント。
*大人数での大規模な交流会。
イベント性で盛り上げられる「レンタルスペース」
食事や歓談だけでなく、ゲームやパフォーマンスなどのレクリエーションで交流を図るならパーティー向けのレンタルスペースがおすすめ。少人数から大人数まで参加人数に合わせたキャパで選べるのもメリットです。
・音響や映像などに使う専用機材が完備されている。
・貸切で利用できるので周囲を気にせず盛り上がれる。
・ケータリングフードで飲食代を抑えられる場合も。
*参加者が若者世代のカジュアルなイベント。
*交流メインで楽しく盛り上げたいパーティー。
*ゲストが数十人から数百人の大規模な会。
おしゃれで設備も充実している「結婚式場」
結婚シーズンの繁忙期を避ければ、非日常空間の結婚式場も選択肢のひとつ。イベントで使用する映像や音響に必要な設備が充実しているのもメリットです。
・接客サービスや料理の味に期待ができる。
・送迎サービスに対応している場合もある。
・予算に応じて料理や飲み物を見積もってくれる。
*交流メインのアットホームなパーティー。
*エグゼクティブが出席するフォーマルな会。
*周年記念などの特別なイベント。
おいしさやジャンルにこだわれる「レストラン」
おいしい料理を楽しみながら交流を深めたいのであれば、選択肢の多いレストランがおすすめ。フォーマルな高級店からカジュアルな一般店までグレードも幅広いですから、テーマや参加者層に合わせて選ぶのもポイントです。
・ホテルより予算が抑えられる場合がある。
・利用条件によっては貸切可能になる。
・お店によっては音響機材や映像機材が完備。
*少人数、小規模なイベント。
*年に数回と定期的に開催される。
*参加者の居住地が離れていない。
低予算でカジュアルに過ごせる「居酒屋」
若者世代や現役世代のカジュアルな集まりなら、比較的低予算で利用できる居酒屋がおすすめ。また、熟年世代でも交流を目的にした「飲み会」であればリラックスして過ごせます。
・定番から創作系まで多様なジャンルから選べる。
・宴会プランが充実している店舗なら予算が立てやすい。
・お店によっては音響機材や映像機材が完備。
*マナーやドレスコードを気にせず楽しみたい。
*食事とコミュニケーション中心に交流したい。
*年に数回と定期的な開催を予定している。
アットホームなパーティーなら「フォトスタジオ」
ホテルや結婚式場のようなフォーマルさはないものの、レストランより気兼ねなく過ごせるのがフォトスタジオ。レンタルスペースを提供しているスタジオを利用して、アットホームなパーティーはいかがでしょうか。
・イベントのテーマに合わせた世界観で選べる。
・数十人から1000人規模まで幅広いキャパ。
・スタジオによっては音響機材や映像機材が完備。
*マナーやドレスコードを気にせず楽しみたい。
*自由度の高いオリジナルイベントを開催したい。
*コミュニケーションもプログラムも重視したい。
特別な日の思い出づくりには「船上クルーズ」
周年記念のほか、メンバーのための祝賀会や送別会といった特別なイベントなら、船上クルーズで忘れられない思い出にしませんか。また、OB会・OG会が定期開催の場合は、「10回目」「30回目」などの節目で差をつけるのもおすすめです。
・利用条件によっては貸切可能になる。
・運営会社によってはプランが充実している。
・運営会社によっては音響機材や映像機材が完備。
*非日常感や開放的なロケーションにこだわりたい。
*いつもの会と差別化したい特別なイベント。
*コミュニケーションもイベント性も重視したい。
OB会・OG会のための開催準備
これからOB会・OG会を開催する方のため、ここでは必要な準備について解説します。
それぞれの項目で準備のポイントも紹介しますので、これからのタスク管理にお役立てください。
名簿を作成する
新たにOB会・OG会を発足する場合は、対象者の名簿を作成しましょう。
まず、連絡が取れる数人の「手持ち名簿」から始めます。
名簿を収集する方法の一例は以下の通りです。
・学校や会社が所有していないか確認する。
・メールや年賀状などから現住所をたどる。
連絡先がわかった人から順にGoogleフォームやLINEオープンチャットを使って、「氏名」「卒業(退職)年度」「連絡先」「所属」などを入力してもらいましょう。
不特定多数で情報共有するため、セキュリティが万全のオンラインを利用したり、関係者以外には非公開にできるツールなどを活用したりして、個人情報の管理に注意することも大切です。
規約を決める
OB会・OG会を円滑に運営するため、また、トラブル防止のため、基本的なルールを決めましょう。
よくある規約の項目には以下のようなものがあります。
第2条:目的(設立目的、開催目的)
第3条:会員(入会資格、退会の条件)
第4条:役員(役職や任期、選出方法)
第5条:会費(会費の種別、徴収方法)
第6条:会計(収支報告、監査の有無)
第7条:改正(規約の改定方法 ※総会での議決など)
附則:その他の必要事項や設立年月日など
OB会・OG会の対象者や目的に合わせて必要な項目を追加したり、表現を変えたりして作成しましょう。
また、規約は発足メンバーと話し合いながら、合意の上で作成することも大切なポイントです。
会費を設定する
OB会・OG会の会費設定には、会員全員から毎年一定額を集める「年会費制」とイベント参加ごとに徴収する「単発会費制」があります。
場合によっては、両方を導入したハイブリッド型の会費制で運営することもあるでしょう。
●単発会費制…少人数、不定期での開催
●ハイブリッド型…継続開催や定期的な刊行物・活動あり
あくまでも一例ですが、対象となるOB会・OG会に合わせてふさわしい会費制度を設定しましょう。
また、会費の徴収方法や未納時の対応についても、しっかりと規約に明記しておくことがポイントです。
企画を考える
どのようなOB会・OG会にしたいのか、目的に合わせた企画を考えましょう。
例:同窓会のような交流メインのイベント
例:周年記念などの特別なパーティー
企画によってふさわしい会場が異なりますので、OB会・OG会の開催が決まったら、まず企画から始めるのもポイントです。
会場を手配する
OB会・OG会の会場は、開催3か月前〜2か月前までに手配しましょう。大人数の場合は開催6か月~4か月前からでもかまいません。
会場を手配するときはキャパやアクセス、予算などのほかにも、利用規約や最低保証料金などを確認しながら選ぶこともポイントです。
詳細を案内する
OB会・OG会の詳細が決まったら、名簿にもとづいて対象者に案内をしましょう。
案内の際に必要な項目は以下の通りです。
・日時、会場、場所
・出欠の返信期日と返信方法
・持ち物や服装(指定があれば)
案内後は対象者の出欠管理を行いますので、開催3か月前〜1か月前には通知することがポイント。
また、出欠管理に役立つ調整さんやGoogleフォームなどのツールを活用するのもおすすめです。
準備物をそろえる
OB会・OG会の開催までに備品や配布物などの準備物を用意しておきましょう。
・配布物、刊行物
・参加者名簿(出欠確認用)
・プロジェクター、スクリーン
・景品、記念品(必要な場合)
・釣り銭や当日徴収用の金庫
・映像データ、音響データ
OB会・OG会のテーマやプログラム、会場によって必要な準備物が異なりますので、事前にリストを作成しておくのもポイントです。
また、配布物や刊行物、景品や記念品など、業者への発注が必要な場合は開催1か月前には受け取れるよう早めに手配しておきましょう。
進行表を作成する
OB会・OG会をスムーズに進行するため、当日の進行表を事前に作成しておきましょう。
また、OB会・OG会のプログラムに合わせ、会場の利用時間内に進行できるようタイムスケジュールを組むのもポイントです。
会場の準備をする
OB会・OG会の当日は、イベント開始までに会場の準備を整えましょう。
・機材の確認
・装飾や席札の設置
・備品の用意
・配布物の用意
それぞれの準備については運営スタッフで役割分担も決めておき、ミスやトラブルを防ぐことも大切です。
まとめ
OB会とは、学校の卒業生や会社の退職者などが集まって交流するためのイベント。OBは「Old Boy」の略で男性、OGは「Old Girl」の略で女性を指し、それぞれの「OB会」「OG会」と呼ばれます。
同窓会のようなイベントでもありますが、いわゆる異業種交流会のような場として、仕事における近況を報告し合ったり、仕事上の情報を交換したりと、「ビジネス」がテーマになる傾向が特徴です。
ほかにも、OB会・OG会の目的には「人脈づくり」や「ネットワークの再構築」、「後輩への支援」、「節目祝い」、「文化や伝統の継承」などがあります。
本記事では、OB会・OG会にふさわしい会場や開催準備についても紹介しました。
ぜひ、本記事を参考にしながら、これからの企画や当日の運営にお役立てください。
尚、「同窓会」については開催に向けた時期や時間帯がわかる関連記事をご参照ください。