懇親会のお礼メールは必要?書き方と送るタイミング・例文もご紹介

懇親会に出席したら、お礼のメールを送るのが礼儀です。しかし今まで懇親会に出席した事がない方や、久しぶりに参加する方はどんな書き方をすればいいか分からないのではないでしょうか?

今回はそんなみなさんのために、下記の流れで懇親会のお礼メールの書き方やテンプレートを紹介していきます。

この記事を読み終える頃には、自信を持ってお礼メールを送れるようになっているはずです。メール1つでも人の印象は変わってしまいます。印象を下げないためにも、逆に好印象を持ってもらうためにもキチンと最後までこの記事を読み、失礼のないお礼メールを送れるようになりましょう!

なぜ懇親会のお礼メールが必要なの?

懇親会の後、お礼のメールを送るのはマナーです。内定者懇親会であれ、企業内懇親会であれ、懇親会はビジネスの一環。たとえ飲み会や食事会のように感じても、ビジネスの場であることに変わりはないため、ビジネスマナーに沿った対応が求められます。

また、相手と今後の関係を構築するためにも必要です。懇親会の目的は、参加者同士で仲を深めること。ただし、個人的に親しくなるためだけではありません。あくまでも社会的な関係を築き、お互いが仕事や仕事上の関わりをスムーズに行かせるために催されています。

とはいえ、マニュアル的にメールを返せばいいわけでもありません。たとえばデートや合コン、誕生日会などのプライベートシーンでも、大切な相手にはお礼のメールをしますよね。これは人間関係に必要なマナーであり、相手との関係維持に必要なためです。

懇親会のお礼メールもマナーをわきまえ、相手との関係を大切にし、心を込めて送りましょう。

懇親会のお礼メールの書き方ポイント

懇親会のお礼メールには、必須項目が8つあります。例文を参照する前に、しっかりとチェックをしておきましょう。それでは、お礼メールに最低限書くべき8つの必須項目を紹介していきます。

①わかりやすい件名
・「御礼」「昨晩の御礼」「懇親会の御礼」などシンプルなものにする。
・「先日はありがとうございました。」などの文章は避ける。

②相手の名前
・社内の先輩や同僚の場合……「〇〇様」「〇〇さん」
・自分の上司の場合……「〇〇部長」など ※役職の後に「様」はつけない
・社外の人の場合……「〇〇株式会社 〇〇様」

③冒頭の挨拶
・社内の人の場合……「お疲れさまです。」
・社外の人の場合……「いつも大変お世話になっております。」

④お礼の一言
・昨日はご一緒できて光栄でした。ありがとうございました。
・昨日はご馳走になり、誠にありがとうございました。
・昨日は有意義な会を開いていただき、誠にありがとうございました。

⑤懇親会の感想
・〇〇について様々なアドバイスをいただき、大変勉強になりました。
・楽しい時間を過ごさせていただき、久々に飲み過ぎてしまいました。
・日頃は聞けない貴重なお話が伺う事ができ、本当にためになりました。

⑥締めの挨拶
・今後ともご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
・今後も何卒、よろしくお願い申し上げます。
・まだまだ至らぬ部下ですが、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

⑦感謝の一言
・末尾ではございますが、重ね重ねお礼申し上げます。
・重ねて感謝を申し上げます。

⑧会社名や所属・自分の名前
・就活生の場合……〇〇大学 〇〇学部〇〇学科 山田太郎
・社内の人宛の場合……〇〇部 鈴木一郎
・社外の人宛の場合……〇〇株式会社 〇〇部 佐藤健太

懇親会のお礼メールを送るベストタイミングは?

基本は懇親会の「翌日」に送る

懇親会のお礼メールは、翌日に送るのが最適です。ただし、懇親会が金曜日だった場合、週明けの月曜日がよいでしょう。もし月曜日が祝日であれば火曜日、つまり「翌営業日」が理想です。もし相手がサービス業で営業がカレンダー通りでなければ、単純に翌日でかまいません。

相手の就業時間にも配慮する

多くのビジネスマンが、仕事上のメールを受けとるのは就業時間内を希望しています。ただし、マナーを意識するのでれば、就業時間内のいつでもいいというわけではありません。たとえば、連休明けの午前中はどの会社も忙しいからです。

また、週末の退勤時間直前も業務が詰まっていたり、心理的に落ち着かなかったりします。したがってベストな時間帯を絞るなら、お昼休憩を挟んだ午前11時~午後1時頃がいいでしょう。

もちろん絶対的なルールではありませんので、自分自身の都合も見ながら相手に配慮する気遣いをしてください。

ケース別ですぐ使える!懇親会のお礼メール例文6つ

懇親会のお礼メールで最低限押さえておくべき項目を理解したら、実際にメールを書いてみましょう。今回のそんなメールを書くときに役に立つ例文をよくある6シーンで紹介しています。自分が参加した懇親会に一番近いシーンがあればコピペでも使えるようになっているので、ぜひ参考にしてください。

内定者懇親会のお礼メール

件名:内定者懇親会お礼 〇〇大学 ◇◇

株式会社○○
○○部人事課 ○○様

○○大学○○学部○○学科 内定者の◇◇と申します。
昨日は内定者懇親会にお招き頂き、誠にありがとうございました。

同期となる方々と交流でき、有意義な時間を過ごせました。

また、同年代の先輩方ともお話をする機会をいただき、入社後の具体的なイメージが持てました。

自分自身の意欲や目標意識にも大きくつながり、入社までの限られた時間を価値あるものにしたいという思いに至りました。

略儀ながら、まずはメールにてお礼方々ご挨拶させて頂きました。
今後とも何卒、よろしくお願いいたします。

○○大学 ○○学部 〇〇学科
山田太郎
〒000-0000
東京都○○区○○1-2-3
TEL:000-0000-0000
E-MAIL:tarou-yamada@***.jp

・内定懇親会が「楽しかった」で終わらずに、有意義な時間であったことを伝えるようにしましょう。

新入社員歓迎会のお礼メール

件名:新入社員歓迎会のお礼

昨日は私達新入社員のために、
歓迎会を開催していただきありがとうございました。

〇〇部の◇◇部長をはじめ、部署の皆さんが温かく迎えてくださったことに心から感謝いたします。

1日も早く〇〇部での業務に慣れ、人材ではなく「人財」と認めていただけるよう務めますので、今後もご指導ご鞭撻のほど、よろしくお願い申し上げます。

取り急ぎメールにて、まずはお礼方々ご挨拶させて頂きます。

ありがとうございました。

山田太郎

・新入社員としての意気込みを述べるようにすると好印象です!

上司にご馳走になった際のお礼メール

件名:食事会の御礼

〇〇部長

お疲れ様です。

昨日はお忙しい中、食事会を設けていただき、ありがとうございました。
また、ご馳走までしていただき、感謝申し上げます。

これまで出向いたことのないような素敵なお店で、お料理も美味しく感激いたしました。

気さくに声をかけてくださったり、ユーモアのあるお話しを聞かせてくださったりして大変楽しい時間でした。

我々にお気遣いくださっていることに仕事でお返しができるよう、いっそう努力する所存です。

今後とも何卒ご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。

〇〇部 鈴木一郎

・感謝と共に食事会が楽しかった旨を伝えましょう。

主催者が社外の場合のお礼メール

件名:懇親会のお礼

株式会社〇〇〇〇
代表取締役 ◇◇◇◇様

平素よりお世話になっております。
〇〇〇〇株式会社の△△です。

昨晩は懇親会にお招きいただき、誠にありがとうございました。

お洒落なお店で、一流のお料理を堪能できました。

また、皆様と親しくお話ができ、仕事を忘れるほど楽しく過ごせました。
◇◇様のお気遣いに心より感謝申し上げます。

今後とも、弊社共々変わらぬお付き合いをいただきますよう、何卒宜しくお願い申し上げます。

簡略ではございますが、メールにて取り急ぎお礼申し上げます。

〇〇〇〇株式会社
佐藤健太
◇◇部
主任
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3
TEL: 00-0000-0000 FAX: 00-0000-0000
Mobile:00-0000-0000
Mail:***@*******.co.jp
URL:(自社サイトのURL)

・会での時間が有意義かつ楽しかったことを内容に盛り込むことで、誠意が伝わる文章になります。

接待した側が相手へ送るお礼メール

件名:懇親会の御礼

○○○〇株式会社
○○様

平素より大変お世話になっております。株式会社○○○〇の佐藤です。
この度はお忙しい中、弊社主催の懇親会にお越しいただき、誠にありがとうございます。

○○様と仕事を離れて楽しい時間を過ごせましたこと、心より感謝申し上げます。
また、日頃は伺えない○○様の貴重なお話しを拝聴し、大変勉強になりました。

何かと至らぬ点もあったと思いますが、ご容赦いただけましたら幸いです。

今後とも弊社共々末永くお付き合いをいただけますよう、何卒よろしくお願いいたします。

略儀ながら、メールにて取り急ぎお礼方々ご挨拶を申し上げます。

〇〇〇〇株式会社
佐藤健太
◇◇部
主任
〒000-0000 東京都〇〇区〇〇1-2-3
TEL: 00-0000-0000 FAX: 00-0000-0000
Mobile:00-0000-0000
Mail:***@*******.co.jp
URL:(自社サイトのURL)

・送信先のゲストの方の参加によってより良い会になったことを伝えるようにしましょう。

幹事から同僚の参加者へ送るお礼メール

件名:懇親会の御礼

〇〇さん

お疲れさまです。

昨日は懇親会に参加していただき、ありがとうございました。
会社ではあまり話したことがなかったですが、楽しくお話できました。

今回の懇親会をきっかけに、今後も会社で親しくしてもらえると嬉しいと思っています。
〇〇部の業務が充実するよう、お互いに協力していければと思います。

〇〇さんに助けてもらうことも多いと思いますが、ぜひ今後もよろしくお願いします。

今回は本当にありがとうございました。

〇〇部 佐藤健太

・今後の良好な関係構築に貢献できるような一言を添えると良いでしょう。

お礼メールの迷いや悩みも解決しておく

お礼メールを書き上げたら、送る前に確認すべきことが4点あります。失礼にあたるようなメールを送らないためにもぜひ下記の4点は送信前にチェックしておいてください。

ラインで送るのは失礼?

懇親会のお礼をラインで送るのは避けましょう。メールと違い見た目がカジュアルですし、長文のビジネス文章にも向かないからです。ただし、日頃から親しくしている先輩や同僚なら例外です。

普段ラインでやり取りをしているのに、突然メールでかしこまると、相手が他人行儀だと感じることもあるからです。しかし、スタンプや絵文字を多用することは避けてください。あくまでも普段より少し丁寧な口調で、長文にならないよう気遣う必要があります。

また、メールアドレスがわからない場合は「LINEにて失礼いたします。」と断りを入れて送ります。目的は「お礼」なので、誠意が伝われば大丈夫です。スタンプなしで手短に、お礼の気持ちと感想などを伝えましょう。

注意したいのは、相手が社長などの重役や、取引先の人である場合です。相手との関係性によってはラインは失礼なので、原則メールにします。アドレスがわからないときのみ、電話か手紙にしましょう。

複数にお礼メールを送る場合は?

お礼メールを複数に送る場合、同じ内容のメールを一括送信するのは避けましょう。ビジネスシーンではよくある一括送信ですが、お礼メールで一括送信するのはNGです。相手に一括送信であることがわかり、事務的なものに伝わるからです。

基本形の例文を作成し、相手によって部分的に表現を変えて個別メールを送りましょう。注意すべきなのは、相手の名前と送り先に間違いがないか確認することです。必ず送信前に誤りがないかチェックしてください。

失態があった場合の謝罪は?

懇親会では、飲み過ぎて失態をさらしてしまう場合もあります。酔いつぶれて眠ってしまったり、羽目を外してはしゃぎすぎたり、失言をしてしまったり……。もし翌日になって後悔や反省をするような失態に気づいたら、下記のようなお礼メールに謝罪も添えましょう。

◆酔いつぶれた場合
昨日は泥酔し、ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。
自分の許容量を把握できず、つい飲み過ぎてしまったことを深く反省しております。
今後は自制しながらお酒の席を楽しみ、周りにも迷惑をかけないよう気をつけます。

◆羽目を外しすぎた場合
昨晩はあまりにも楽しく、お酒の美味しさも加わって気分が高揚してしまい、大変ご迷惑をおかけしました。
朝を迎え、今さら恥ずかしくなった次第です。
今後は節度をもったお酒の飲み方や、お酒の席での楽しみ方を心がけるよういたします。

◆失言をした場合
昨晩は〇〇部長に失礼な発言をし、誠に申し訳ございませんでした。
お酒の席とはいえ、自制の利かない発言をしてしまったこと、心より反省しております。
今後は自制の利く飲酒に努め、社会人としての常識的な振る舞いを徹底いたします。
申し訳ございませんでした。

以上のような謝罪文を、お礼の一言と感想の間に挿入してください。

タイミングが遅れた場合は?

懇親会から3日以上経ってお礼のメールを送る場合は、必ずお詫びの一言を加えてくださいメールの内容構成は例文で示したような通常の内容と変わらないもので構いません。その上で、通常のメール文の冒頭に「お礼の連絡が遅くなり、大変申し訳ございません。」と書きましょう。遅れた理由や言い訳は不要です。

まとめ:お礼メールはビジネスマンのマナー

懇親会のお礼メールは書き方のポイントを押さえ、できるだけベストタイミングに送りましょう。メール文化そのものは現代的なものですが、行事の後にお礼を述べるのはビジネスに限らず日本社会におけるマナーであるためです。

お礼メールは相手に快い印象を与えるだけでなく、相手との社会的な関係構築にもプラスになります。文章の内容はビジネス形式ですが、プライベートなシーンで相手を思いやったり、相手に自分をアピールしたりするのと同じ気持ちで行うことも大切です。

ぜひ例文を参考にして、相手に「これからもいい付き合いをしたい」と思われるメールを作成してください。きっと、「あの懇親会に行ってよかった」と後々自分でも思えるような、さまざまな仕事上のメリットにつながるはずです。

懇親会での服装マナーについてお悩みの方は、下記の記事をご覧ください。服装を整えることも立派なマナーの一つです。よくある懇親会ごとに服装例を紹介しているので、自分が参加する会にどんな服装が適しているかを知りたい方は参考にしてください。

http://kaijosearch.com/article/konshin-hukuso/