歓迎会で使える挨拶例文とポイント集|入社側や迎える側の挨拶も

歓迎会では挨拶するのが通例なので、迎える側も迎えられる側も緊張しますよね。

また、幹事さんは司会進行の仕方や、誰にどの順番で挨拶をお願いすればいいのか気になるのではないでしょうか。

そこで本記事では、下記の内容に沿って歓迎会の挨拶をサポートします。

本記事を参考にしていただければ、きっと歓迎会での挨拶がつかめるはずです。

歓迎会の挨拶をする人とその順番

一般的に、歓迎会の挨拶は下記の流れで進めていきます。

  • 開会宣言……幹事や司会
  • 代表者の挨拶……出席者の中で最も上の立場の人
  • 乾杯の挨拶……出席者の中で3番目の立場の人(代表者がそのまま兼ねる場合もある)
  • 入社側の挨拶……新入社員・中途採用者・転職者など
  • 迎える側の挨拶……先輩社員など
  • 役員の挨拶……役員が出席している場合
  • 締めの挨拶……出席者の中で2番目の立場の人
  • 上記は、あくまでも一般的な歓迎会の例です。

    開催される歓迎会の規模や出席者の状況に合わせて、幹事さんは適切な挨拶をうながしてください。

    歓迎会で使える挨拶例文集【幹事/司会】

    開会宣言

    皆様、本日はお忙しい中、お集まりいただき、まことにありがとうございます。

    これより、株式会社○○の新入社員歓迎会をとりおこないます。

    本日、司会進行を務めさせていただきます、○○部(幹事)のスズキと申します。

    どうぞよろしくお願いいたします。

    参加者へのお礼と会の趣旨を述べ、簡潔に自己紹介をしましょう。

    乾杯の挨拶へのつなぎ方

    ここで○○部長より、乾杯の音頭をとっていただきたく思います。

    皆様、グラスのご準備はよろしいでしょうか。(会場を確認)

    それでは○○部長、お願いします。

    ※挨拶後は、○○部長、ありがとうございました。

    誰に挨拶をお願いするのか、対象者の立場と名前を明言してすみやかにうながしましょう。

    入社側の挨拶へのつなぎ方

    それでは、これより、このたび入社された皆さんから挨拶をお願いしたいと思います。

    簡単な自己紹介(部署・名前など)と、今後の意気込みなどひとことお願いします!

    ぜひ、元気にアピールしてください!

    自己紹介の内容や、挨拶のポイントを簡潔にしてし、緊張をほぐすような言葉も添えましょう。

    迎える側の挨拶へのつなぎ方

    それでは次に、諸先輩方からの挨拶をお願いしたいと思います。

    自己紹介に入社された方々へのひとことを添えて、お願いします。

    ぜひ、入社された方々が「この会社に入社できてよかった」と思えるような、温かいメッセージをお願いします!

    迎える側の硬さをほぐし、入社側の人たちが交流しやすくなるよう、うながしましょう。

    締めの挨拶へのつなぎ方

    さて、皆様、宴もたけなわではございますが、ここで締めの挨拶を○○本部長にお願いしたいと思います。

    ○○本部長よろしくお願いします。

    ※挨拶後は、○○本部長、ありがとうございました。

    食事や歓談を落ち着かせるため、「宴もたけなわではございますが」とアナウンスしてから進行しましょう。



    歓迎会で使える挨拶例文集【乾杯】

    新入社員歓迎会の基本的な乾杯の挨拶

    新入社員の皆さん、入社おめでとうございます。

    しばらくの間は、職場にも仕事にも慣れることで精一杯だと思います。

    また、何をやるにしても緊張すると思いますが、あまり新入社員であるからと思い過ぎず、入社を志した原点を胸に日々取り組んでください。

    私も毎年、新入社員の皆さんから学ぶことは多いです。

    ぜひ、一緒に会社を盛り立てていきましょう。

    それでは、新入社員の皆さんの今後の活躍と、株式会社○○の益々の発展を祈念いたしまして、乾杯!

    入社への祝福を述べ、新入社員に寄り添ったメッセージを加え、「一緒に」「ともに」などの言葉で連帯感をもたせましょう。

    転職者歓迎会の基本的な乾杯の挨拶

    ○○さん、株式会社○○へようこそ。

    直属の上司である□□主任から、○○さんの前向きな姿勢についてうかがっています。

    ○○さんのような仲間を迎えられ、本当にうれしく思います。

    我が社では、前職での経験も大いに生かせると思いますので、ぜひ存分に励んでください。

    我々も、○○さんから教わることが多々あることでしょう。

    ぜひ、ともに会社の発展に向けて力を合わせてまいりましょう。

    それでは、○○さんの今後の活躍と、株式会社○○の今期目標達成も決意しまして、乾杯!

    転職者への歓迎の言葉を述べ、転職者が働きやすくなるような激励のメッセージを添え、組織としてどこに向かって取り組むかを伝えながら乾杯につなげましょう。

    乾杯の挨拶を面白くするワンフレーズ

    1. 挨拶と残業は短い方がいいに決まっていますので。
    2. 飲んでますか~っ!?え?乾杯がまだ?それはいけません、乾杯しましょう。
    3. 健康診断前で禁酒中ではありますが、特別に乾杯の音頭をとらせていただきます。
    ひとこと、クスっと笑わせる程度のフレーズを添えると場がなごみます。

    歓迎会で使える挨拶例文集【入社側】

    新入社員の基本的な挨拶

    □□部に配属になりました、サトウケンタと申します。

    大学時代は○○研究会に所属し、◇◇についての知見を深めてまいりました。

    皆様の中で◇◇にご興味がある方がいらっしゃれば、積極的に交流したいと思います。

    また、本日は、私たち新入社員のために歓迎会を催していただき、ありがとうございます。

    ○○部長からの激励の言葉を頂戴し、大変励みになります。

    1日も早く職場や仕事に慣れ、諸先輩方や会社に貢献できるよう努力したいと思います。

    ご相談することや、お手間をとることもあるかと思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいいたします。

    自己紹介では大学時代のエピソードなどを添え、歓迎会への感謝とともに、迎える側に対してお礼や抱負などを語るといいでしょう。

    転職者の基本的な挨拶

    このたび中途採用をいただき、入社のはこびとなりました□□部所属のヤマダイチロウと申します。

    前職では、株式会社◇◇にて△△部で主に■■業務に従事しておりました。

    本日は私のために、このような素晴らしい会を開いていただき、誠にありがとうございます。

    諸先輩方から温かいお言葉をかけていただき、感謝とともに身の引き締まる思いです。

    前職で得た経験を生かし、しっかりと結果にしてご採用いただいたお返しをしたいと思います。

    今後ともご指導のほど、よろしくお願いいたします。

    できれば前職やこれまでの経験を話すか、転職動機などを話して親近感や共感などをもってもらい、抱負を述べましょう。

    面白い挨拶をする際のエピソード例とポイント

    1. 子供の頃は弁護士に憧れて、書初めコンクールでは「勝訴」と書いたものを提出したこともありました。

    さすがに法律家になる夢は破れましたが、就職戦線を勝ち抜いて○○社に入社できたことは誇りに思います。
    2. 就活を始めた当初、ある企業に資料請求のメールをしたのですが、

    担当者の方からの返信の最後に「何卒よろしくお願い申し上げます」とあったのを、卒業予定について問われていると勘違いし、

    「○○大学●●学部を来春に卒業予定です」と返信してしまいました。とにかく社会人の基礎用語を早く習得したいと思います。
    3. 前に勤めていたホテルで、外国人観光客にいろいろ尋ねられたのですが、つい話が盛り上がったため業務に戻れなくなり、

    その場を立ち去るつもりで「Let’s meet in a dream(夢で逢いましょう)♪」といったら誤解されたのか、その後しつこくデートに誘われてしまいました。

    こちらのホテルでも外国人を迎えることは増えると思いますので、語学力や対応力を磨きたいと思います。
    無理に笑いをとろうとせず、学生時代や就活時、前職でのエピ―ソードを語って自分自身の人間味が伝わるようにしましょう。

    歓迎会で使える挨拶例文集【迎える側】

    新入社員を迎える側の基本的な挨拶

    皆様、入社おめでとうございます。

    そして、株式会社○○へようこそ!

    □□部で◆◆(役職など)をさせていただいているスズキハジメと申します。

    自分が入社させていただいたのは、もう〇年前ですが、皆様のフレッシュな感性や柔軟な発想に負けないよう、一緒に頑張りたいと思います。

    慣れるまでは大変だと思いますが、何かあればいつでも相談してください。

    「一緒に」のフレーズを添えて挨拶することで、新入社員に親身に寄り添ってあげる印象がつくでしょう。

    転職者を迎える側の基本的な挨拶

    〇〇さん、ようこそ株式会社○○へお越しくださいました。

    〇〇さんと同じ部署で◆◆(役職など)をさせていただいているスズキハジメと申します。

    部署の仲間からは「スーさん」と呼ばれていますので、よければそう呼んでください。

    前職では◆◆をされていたと伺いましたが、ぜひ、その経験を部署内でも発揮していただき、我々にもご指導お願いします。

    〇〇さんと一緒に仕事をさせてもらうのを楽しみにしています。

    「私たちは転職者を歓迎しています!」ということが伝わる挨拶が良いでしょう。

    面白い挨拶をする際のエピソード例とポイント

    1. 自分が入社したとき、歓迎会でつい飲み過ぎてしまったんです。

    そしてあろうことか、酔っぱらって隣におられた〇〇課長を同期の◆◆くんと間違え、「これからよろしくな!」と馴れ馴れしく肩をたたいていたそうです。

    これは□□社の伝説だそうで、毎年、歓迎会での鉄板ネタになってしまいました。

    新入社員の皆さん、酒は飲んでも飲まれるな!これだけ今日は覚えて帰ってください。

    2. 入社したその日、OA機器の使い方について〇〇先輩に質問しようとしたのですが、つい、〇〇先輩のことを「〇〇先生」と呼んでしまいました。

    緊張もあったのかもしれませんが、まだまだ社会人になりきれていない面が出て恥ずかしかったです。

    〇〇先輩が、「テストに出るからよく聞いてくださいね!」とのっかってくたので救われましたけど。

    3. 自分も転職組なのですが、転職あるあるで、前職のクセが抜けないで困りました。

    たとえば、一番困ったのは電話対応です。

    かかってきた電話をとった後、どうしても前の会社を名乗りかけてしまうんですよね。

    しばらくは電話に会社名を書いて貼っておくことをおすすめします!

    新入社員へは自分の入社当時のエピソードを、転職者へは自分の失敗談などを紹介しつつユーモアをまじえながらアドバイスしてあげましょう。

    歓迎会で使える挨拶例文集【締め】

    歓迎会の基本的な締めの挨拶

    ご指名にあずかりました、本部長をさせていただいていますタナカより、締めの挨拶をさせていただきます。

    本日は、株式会社〇〇に入社くださった皆さん(〇〇さん)とこのような機会を過ごせて大変楽しかったです。

    また、皆さんの明るく前向きな様子に、頼もしさを感じました。

    ぜひ、今後とも会社の発展と社員全員の成長のため、力を惜しみなく発揮してください。

    簡単ではございますが、これにて締めの挨拶とさせていただきます。

    歓迎会を振り返り、入社側への印象を述べ、今後についてのメッセージを添えるといいでしょう。

    締めの挨拶を面白くするトーク例

    1. 締めの挨拶と電車の待ち時間は、短い方がいいものです。

    このあたりで切り上げるとしましょう。

    最後にひとことだけ、新入社員の皆さん、一緒に頑張っていきましょう!

    2. 社会人にとって、大切な「袋」がたくさんあります。まず胃袋。さて、お腹いっぱいになられたでしょうか?

    そして給料袋。給料は振り込みですが、明細袋も大切な袋ですね。

    そして堪忍袋。社会でこれが破裂したら大変です。

    ぜひ、堪忍袋の管理は徹底してください。

    また、お袋さん。皆さん、親御さんへの感謝は忘れず、ときには言葉や行動でしめしてあげてください。

    あとはレジ袋。有料化に備えて、エコバッグを持ち歩きましょう!

    3. 人生には、3つの坂があります。1つは「上り坂」、もう1つは「下り坂」、そして3つ目は「まさか!」という坂です。

    もし会社で「まさか」にぶち当たったら、1人で悩まず先輩や上司に相談してください。

    ユーモアのある例え話や、社会で生かせる「なるほど話」をアレンジし、歓迎会を盛り立ててなごやかに締めくくりましょう。



    まとめ

    歓迎会の挨拶のイメージはわきましたでしょうか?

    挨拶は、突然ふられると上手くできないものですが、事前に内容を考えておくとスムーズにいきます。

    ぜひ、本記事で紹介した順番や例文を参考に、どのタイミングで挨拶をすることになるか想定しておいてくださいね。

    そして、歓迎会の規模や出席者の顔ぶれ、自身の立場などに合わせたふさわしい挨拶をしましょう。