壮行会で挨拶をすることになり、「どんなことを話せばいいの?」と悩まれている方は必見です!
本記事では、壮行会での挨拶に役立つ例文を「送る側」「送られる側」と立場別でご紹介。
また、海外赴任などのビジネスシーンと部活やコンテストといった競技がテーマのものを分けてポイントもまとめています。
ぜひ、本記事を参考にしながら壮行会当日までに立場に合わせた自分らしい挨拶を考えてくださいね!
壮行会と「送別会」「激励会」との挨拶の違いは?
壮行会で挨拶をするときは、似たような行事との差をつけたいところ。そこで壮行会と混同されがちな「送別会」「激励会」との違いを確認しておき、どのような挨拶が壮行会にふさわしいかを考えていきましょう。
内容 | 特徴 |
壮行会 | 長期研修、海外赴任、大会出場など(一定期間での別れや出立をともなうが対象者が戻ってくる場合が多い) |
送別会 | 寿退職、定年退職、転職、起業など(対象者との別れがともなうとともに対象者が戻ってこない場合が多い) |
激励会 | プロジェクト始動、社員のフォローなど(対象者との別れがともなわないことが多く励まして奮い立たせる場合) |
壮行会には、なにかの挑戦や新たな旅立ちに向けて「送り出す」「送り出される」という意味があります。また、最大の違いは主役が戻ってくることが前提にあるということ。
「送る側」「送られる側」どちらの立場であっても、壮行会の意味にもとづいた内容をまとめると場にふさわしい挨拶ができるでしょう。
壮行会で挨拶するときの順番はいつ?
壮行会での挨拶が「いつ」なのかは立場によっても違いますので、まずは一般的な壮行会の流れを見ていきましょう。
- 開会宣言(司会)
- 代表の挨拶(主催者で立場が最上位の人)
- 乾杯の挨拶(主催者で立場が3番目の人)
- 食事・歓談
- 送る側の挨拶
- 花束・記念品の贈呈
- 送られる側の挨拶
- 締めの挨拶(主催者で立場が2番目の人)
- 万歳三唱・手締めなど
- 閉会宣言(司会)
飲食をともなわない場合は「乾杯」の挨拶が省かれるほか、花束や記念品の贈呈がないケースもあります。また、規模や参加人数によってもプログラムが変わりますので、あくまでも一例としてご参照ください。
【立場別】壮行会で挨拶するときのポイント
ここでは、「送る側」「送られる側」それぞれに挨拶のポイントを見ていきましょう。挨拶に盛り込むフレーズは壮行会のテーマによっても違ってきますので、表現を変えてご活用ください。
送る側
ポイント | 例 |
お祝いの言葉 | このたびは○○ということで誠におめでとうございます。 |
主役へのねぎらいの言葉 | これまで○○に向けて大変な努力をされたことと思います。 |
主役の活躍を願う言葉 | これまでの経験を存分に発揮され、○○では大いに活躍されることでしょう。 |
主役を称える言葉 | 今回の○○は、ひとえに○○さんの長年のご努力の結果と心から敬意を表します。 |
主役を気遣う言葉 | ○○においてもお身体をいたわりながら健康にご留意ください。 |
主役との再会を待つ言葉 | ○○さんが晴れ晴れと凱旋されること心待ちにしています。 |
主役への激励や応援の言葉 | どうか無理をせず、○○さんらしく精一杯チャレンジしてください。 |
壮行会における送る側の挨拶では、主役の挑戦や旅立ちにエールを送るのが最大のポイント。送り出した先での主役に寄り添う言葉もかけながら、主役の「成長」「成功」「成果」「飛躍」「達成」などを願って送り出してあげましょう。
送られる側
ポイント | 例 |
自己紹介 | このたび私○○は○○へ○○することとなりました。 |
開催へのお礼の言葉 | このような盛大な壮行会を開催していただきありがとうございます。 |
参加者へのお礼の言葉 | 皆様からは温かいお言葉をいただき、本当にありがとうございます。 |
出立に至った経緯 | これまで○○を目標に○○に励み、ようやくこの日を迎えられました。 |
出立後の抱負 | これまで積み重ねた努力を発揮すべく、○○では精一杯頑張ります。 |
参加者に送る言葉 | しばしのお別れとなりますが、皆様のご健勝・ご活躍を祈念しております。 |
送る側へのお礼 | 本日は心強い激励をありがとうございました。 |
壮行会で送られる側の挨拶としては、お礼と抱負を述べるのが最大のポイント。壮行会のテーマに至った経緯を添えると、送り出された先での抱負を語ったときに深みが出せるでしょう。
【会社】壮行会の挨拶例文|送る側・送られる側
ここでは、会社での長期研修や海外赴任といったビジネスシーンにみられる壮行会での挨拶例文を「送る側」「送られる側」の立場別で紹介します。
送る側
○○さん、このたびは○○支社へのご着任おめでとうございます。
○○支社へのリクルーティングが発表されてから、○○さんが採用基準を満たすために大変な努力をされていたのを陰ながら応援していました。
○○さんはお仕事に誠実なだけでなくムードメーカーとしていつも仲間を鼓舞してくれる方ですから、きっと○○支社でも歓迎されることでしょう。
もちろん本業である○○の発展と飛躍に大きく貢献されることと思います。
ただ、頑張りすぎて身体を壊さないよう、新天地での生活を整えながら健康にお過ごしください。
○○支社から戻られるまでの○年間はさびしいですが、○○部の仲間と日々の業務に励みながら、○○さんが任務を終えて戻られる日を心待ちにしています。
○○支社でのご活躍を祈念し、お祝いのご挨拶とさせていただきます。
*壮行会のテーマに至った経緯とともに、ねぎらいの言葉をかける。
*これまでの功労や功績を称えつつ新天地での活躍を願う。
*相手との再会に触れながら激励や応援の言葉で締めくくる。
送られる側
ご紹介いただきました通り、私○○○○は、このたび、○月○日付けで○○支社にて○○に従事することになりました。
今回の海外赴任にあたり、本日はこのような盛大な壮行会を催していただけましたこと、心から感謝いたします。
また、先ほどは皆様から数々の温かいお言葉を頂戴し本当にありがとうございます。
おかげ様で新天地での新たな任務に意気揚々と取り組めそうです。
○○支社への赴任は入社当時からの「夢」でしたので、○○の本場で歴史や文化への知見を深めながら、ますます精進したいと思います。
今回の赴任は○年間と長期に渡りますが、皆様と共有した多くの経験を糧に取り組んでまいりますので、皆様におかれましても○○社の発展のため、ますますご活躍されますことを祈念しまして、お礼のご挨拶とさせていただきます。
本日は誠にありがとうございました。
*壮行会の開催や参加者からの応援がどのように自分の励みになっているか述べる。
*壮行会の趣旨となった経緯とともに新天地での抱負を語って出立の言葉に替える。
*これまでの感謝、これからの祈念を伝えて壮行会へのお礼で締めくくる。
【部活】壮行会の挨拶例文|送る側・送られる側
ここでは、学校での部活、コンクール、コンテストなど「競技」をテーマにした壮行会での挨拶例文を「送る側」「送られる側」の立場別で紹介します。
送る側
○○部の皆さん、このたびは○○大会への出場、おめでとうございます。
出場権を獲得するまでに皆さんが積み重ねてきた努力の結果ですね。
きっと、大会本番でも、これまでの練習の成果を存分に発揮されることと思います。
大会まで、あと○週間の練習期間がありますので、ぜひ、悔いの残らないよう準備してください。
もちろん目標とされている入賞も価値のあるものですが、まずは大会そのものを楽しんでくださいね。
皆さんが○○大会で大いに活躍され、晴れ晴れとした気持ちで凱旋されること願っています。
どうか精一杯チャレンジしてきてください。
*壮行会のテーマに至ったことについて、ねぎらいの言葉をかける。
*壮行会のテーマでの活躍を願いつつ、激励の言葉をかける。
*相手の凱帰に触れながら応援の言葉で締めくくる。
送られる側
本日は、私たち○○部の○○大会出場に向け、このような盛大な壮行会を開催していただき、誠にありがとうございます。
私たち○○部は、毎日毎日、○○先生のご指導のもと厳しい練習に励み、○○大会への出場を決めることができました。
私たちがこの日を迎えられたのは、○○先生はじめ、私たちを支えてくれる家族、同じ目標に向かって頑張ってきた仲間の存在があってこそだと思います。
そして、この場で皆様がかけてくださった激励の言葉も大変心強く、○○大会への高まるモチベーションとなりました。
私たちを応援してくださっている皆様の期待に応えられるよう、また、これまでの努力の成果を存分に発揮できるよう、○○大会では悔いの残らないよう挑戦してきます。
皆様の声援が力になりますので、大会終了まで引き続き熱い応援をよろしくお願いします。
本日は誠にありがとうございました。
*壮行会を迎えるに至った経緯とともに関係者にお礼を述べる。
*参加者からの応援がどのように励みになっているかを述べる。
*これからの決意や抱負を述べ、最後にお礼で締めくくる。
まとめ
壮行会で挨拶するときは「送る側」「送られる側」と立場に合ったポイントを踏まえながら内容を考えましょう。
また、壮行会に似た「送別会」「激励会」との違いにも着目しながら、送る側は祝福と応援の言葉で送り出し、送られる側は感謝と抱負でコミット。
本記事では、海外赴任などのビジネスシーンと部活など競技がテーマの壮行会を想定して立場別で挨拶例文を紹介しました。
ぜひ、本記事を活用しながら壮行会の趣旨に合わせ、ご自分の立場にふさわしい挨拶を考えてくださいね!
また、壮行会については「意味」「目的」「送別会との違い」について詳しく書かれた記事もありますので、よければ合わせてご覧ください。