祝賀会とは?祝勝会との違いや種類・内容について徹底解説

皆さんは祝賀会と言われて、どんなものかパッと思い浮かべる事が出来るでしょうか?何かをお祝いする会という事は分かっても、具体的なイメージがつきにくい方も多いと思います。
そんな中、祝賀会の幹事を任されてしまったら・・・

「祝賀会ってどんな事をお祝いする会なの?」「祝賀会の準備って何をしたら良いの?」

当然こんな疑問が湧いてきますよね。そこで今回の記事では”祝賀会”について解説いたします。

最後まで読んで、準備万端な状態で祝賀会に望めるようにしましょう。

祝賀会(しゅくがかい)とは

祝賀会とは、何かの記念や特定の出来事を祝して催されるパーティーや宴のことです。

祝賀会は、主催者や主役が日頃お世話になっている人たちと喜びを分かち合うために開催されます。

祝賀会の類語

祝賀会の類語としては以下のようなものがあります。

祝い事、慶び事、祝典、慶典、祝事、祝宴、祝儀、祝祭、祭礼、祭式

類語からもわかるように、祝賀会には格式の高い儀式のようなイメージがわきます。また、伝統や慣習など、古来の年中行事として根づいてきた様子がうかがえるのも特徴的です。

「祝賀」の使い方

「祝賀」を日常的に使う場合の例文を紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

・先日、東京の某ホテルで祝賀のパーティーが開かれました。
・この度、祝賀をのべにまいりました。
・友人からの朗報を受け、祝賀の手紙を書こうと思います。
・先方から、祝賀の記念に数々の品を受け取りました。
・本日は祝賀のため、貸し切りとさせていただきます。
・明日の祝賀にそなえ、今夜はお酒を控えるつもりです。
・祝賀と激励の思いを込め、兄と抱擁を交わしました。

「祝賀」は名詞です。喜びの気持ちや喜ばしい様子を伝える際は、例文を参考に適切な表現で用いましょう。

祝賀会と祝勝会の違い

祝賀会と祝勝会の違いは「勝負事の祝い」かどうかです。祝勝会は、主にスポーツなどの勝利を祝うために開かれます。
祝賀会の対象が幅広いのに対し、祝勝会の対象は限定的なのが特徴です。

典型的な祝賀会の流れ

祝賀会は格式高い会である場合が多いので、定番の流れがあります。

1.開宴の挨拶
2.主催者の挨拶
3.乾杯
4.会食・歓談
5.祝辞
6.余興
7.祝電の披露
8.閉宴の挨拶

祝賀会の幹事が事前にやっておくべきこと

祝賀会の幹事や主催者が事前に決めておくべきことは以下の3つです。

①祝賀会のゲストに案内状を送る
②各種挨拶をお願いする人に事前にお願いする
③司会をお願いする

祝賀会の種類とその内容

祝賀会の種類はいくつかあります。代表的なものは「叙勲祝賀会」「受章祝賀会」「受賞祝賀会」「周年記念祝賀会」などです。
ここでは代表的なものについて、それぞれの祝賀会の特徴をご紹介します。

叙勲祝賀会

叙勲祝賀会は、勲章を授かった人を祝うために開かれます。勲章は、特に国家への貢献に対し、階級ごとに授けられる栄誉です。

勲章には「文化勲章」「菊花章」「旭日章」「宝冠章」「瑞宝章」などがあります。

受章祝賀会

受章祝賀会は、国から章を授かった人へのお祝いとして催されます。章は、特定の分野に長年たずさわり、社会に貢献した功績をたたえられて授けられるものです。

よく知られている章には「紫綬褒章」「黄綬褒章」「藍綬褒章」「緑綬褒章」「紅綬褒章」「紺綬褒章」などがあります。受章の「章」は「しるし」という意味です。

受賞祝賀会

受賞祝賀会は、特定の分野での功績や才能が認められ、特別な賞を受賞した人のために開催されます。

よく知られているものは「アカデミー賞」「ノーベル賞」「芥川賞」などです。受章の「賞」には「表彰」の意味があります。

周年記念祝賀会

周年記念祝賀会は、会社や学校などの設立周年を記念して開催されます。特に5周年、10周年などの節目での開催が一般的です。また、30周年や50周年など年数が大きいほど、祝賀会は盛大なものになります。

よくある祝賀会の例

「祝賀行事」「祝賀パレード」「祝賀イベント」などは、ニュースでもよく見かけるシーンです。具体的なシーンについてそれぞれご紹介します。

■祝賀行事

祝賀行事で有名なものには、皇居で行われる「新年祝賀の儀」があります。一般の人が目にするのは「一般参賀」です。

一般参賀では、天皇陛下のご挨拶や、皇族の方々のお手振りなどが行われます。また、成人式も祝賀行事の1つです。

■祝賀パレード

対象者をオープンカーなどに乗せて行うものです。日本では皇族の方が結婚される際や、優勝力士・オリンピック出場選手をたたえる際に行われます。

祝賀パレードは、祝賀会でも祝勝会でもありません。祝賀パレードの「祝賀」には「祝い事」という広い意味があるため、勝利者を含めた多くの人を対象とします。

■祝賀イベント

祝賀イベントと祝賀行事との明確な定義分けはありません。ただ、祝賀行事が伝統的で慣習的な要素が強いのに対し、祝賀イベントはより大衆的なものだといえます。

たとえばトンネルや高速道路の開通式などは、地方レベルで行う祝賀イベントです。ほかにも、テーマパークやショッピングモールのオープンに合わせて催されるイベントなどがあります。

祝賀会に最適な服装について

祝賀会には、ふさわしい服装で出席するのがマナーです。ここでは、服装について大切なポイントを紹介しますので、ぜひご参考にしてくださいね。

ドレスコードを守る

ドレスコードを指定された場合、素直に規定に従いましょう。ドレスコードの種類は下記の通りです。

◆フォーマル(正礼装)
女性の場合……アフタヌーンドレス(昼)・イブニングドレス(夜)
男性の場合……モーニングコート(昼)・燕尾服(夜)

◆セミフォーマル(準礼装)
女性の場合……セミアフタヌーンドレス(昼)・カクテルドレス(夜)
男性の場合……ディレクターズスーツ(昼)・タキシード(夜)

◆インフォーマル(略礼装)
女性の場合……インフォーマルウェア
男性の場合……ブラックスーツ・ダークスーツ

◆スマートカジュアル
きれいめで上品なフォーマルスタイル

◆カジュアルエレガンス
カジュアルで品のあるスタイル

厳粛な祝賀会ですと、フォーマル(正礼装)・セミフォーマル(準礼装)・インフォーマル(略礼装)が一般的です。もし「平服」を指定された場合は、インフォーマル(略礼装)を着用しましょう。

特にドレスコードがない場合は、会場や規模に合わせます。たとえばホテルで数百人規模であれば、フォーマル(正礼装)・セミフォーマル(準礼装)を選びましょう。

レストランで数十名規模なら、セミフォーマル(準礼装)・インフォーマル(略礼装)が適します。どうしても判断しにくくて不安でしたら、主催者側に尋ねると教えてもらえますよ。

服装マナーに配慮する

◆女性の服装マナー・肌の露出は、ドレスコードや会場、時間帯に合わせる。
・アクセサリーはホワイトパールが基本、ブラックパールは避ける。
・靴は3~7cmの高さのヒールを履き、サンダルやミュール、ブーツは履かない。
・ストッキングはベージュやライトブラウンなどヌーディーなものを履く。
・バッグはパーティー向きのもので、大きな荷物はクロークやロッカーに預ける。
・ビジネスパーティーの際は、バッグに名刺ケースを入れておく。
◆男性の服装マナー・靴はエナメルなど光沢のあるもので、前に横線が入り、紐で結ぶタイプを履く。
・縁起が悪いとされる、ヘビ革やワニ革の靴は履かない。
・派手な腕時計やアクセサリーは避け、上品なものを着ける。
・スーツのネクタイは明るい色や光沢感のあるものを選ぶ。
・ドレスコードがなくても、ビジネススーツは避けて華やかに装う。
・ポケットチーフをさすときは、アニマル柄を避け、シックなものにする。

主催者は来賓より控えめに

主催者の服装は、来賓より控えましょう。マナーとしては、インフォーマル(略礼装)がベターです。持ち物や身につけるものも、派手なものは控えてください。ただし、受章祝賀会や受賞祝賀会などの「主役」は、正礼装や準礼装を着用できます。

まとめ:祝賀会とは祝い事を公的に祝う会

祝賀会とは、名誉や栄誉を受けた人を祝うための特別な場です。
「祝賀」の意味から、伝統的で格式が高い様子もうかがえます。

祝賀会に招かれた際は、祝賀会の内容や意味を理解し、場にふさわしい準備をして出席しましょう。

また、祝賀会を開催する主催者側になった場合も、祝勝会との違いを踏まえたふさわしい企画を考えてください。
「祝賀」の意味がわかれば、祝賀会に限らずさまざまなイベント企画に応用できます。

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