「祝賀会の司会って何からすれば良いの?」
祝賀会と聞くとかしこまったイメージがあり、司会という大役を任せられたとなると何をしていいか戸惑ってしまうかもしれません。
会場や料理、参加人数も祝賀会の成功を左右する一因ですが、祝賀会自体が盛り上がるかどうか、お祝いされる人はもちろん、お祝いに来てくれた人が参加してよかったと満足するかどうかも司会者の腕に大きく関わってきます。
そこで、祝賀会司会者が初めてなあなたのために、下記の流れで、祝賀会の司会を成功させる方法をご紹介します。
祝賀会当日で慌てふためかないよう、全て読んで、万全の準備をしてから本番を迎えましょう。
祝賀会の司会は何からすれば良い?成功させるためのポイント3つ
祝賀会の司会を成功させるポイントは大きく分けると3つです。
この3つのポイントを押さえておけば不安に思う必要はありません。
- 会場探しを事前にしておく
- 祝賀会の流れを知る
- 祝賀会で盛り上がる余興を考える
ポイント① 会場探しを事前にしておく
祝賀会の目的や規模によっては司会者が幹事をかねることもありますので、
その場合は司会者が会場探しをしますが、司会者と幹事が別々なことも多いです。
幹事が別にいる場合、会場探しと聞いて「司会者がやること?それより祝賀会のシナリオを考えるほうが大切だ。」と思ったあなた。
よく考えてみてくださいね。会場によって祝賀会自体の雰囲気がスタートから変わってくると思いませんか?
例えば高級ホテルと会議室・イベントホールを比べてみたらどうでしょうか。きっとどちらも同じ雰囲気だということはありませんよね。
会議室かイベントホールが会場だと思ってシナリオを考えていたら、実は格式の高い高級ホテルだったなんてことになったら大変です。
シナリオを手直ししないといけなくなります。
もちろん会場探しのメインは幹事さんに任せて良いですが、司会としても会場探しには積極的に参加したほうが良いです。
会場探しに参加していればどんな雰囲気の会場かわかりますのでシナリオを考えるうえでも余裕ができます。
そのため、司会者であっても会場探しを任された場合は事前に会場探しをしておきましょう。
ポイント② 祝賀会の流れを知る
会場探しに参加するメリットは理解してもらえたと思いますが、それと同時にシナリオも考えないといけません。
まずは祝賀会の大まかな流れを理解しましょう。
一般的な流れとしては次の通りです。
1.開宴の挨拶
2.主催者の挨拶
3.乾杯
4.会食・歓談
5.祝辞
6.余興
7.祝電の披露
8.閉宴の挨拶
祝賀会の主旨や目的によって多少の違いはありますが、何かしらの出来事や記念などをお祝いするのが祝賀会ですのでこのような感じが基本になります。
司会者は祝賀会の開催時間と会場の状況に応じて次の項目に進むように促します。時間は限られていますのでそれぞれにかける時間を事前に幹事と打ち合わせします。
そして目安となる時間をそれぞれの担当する来賓などに伝えておくとスムーズに進みます。
タイムスケジュールを組む時にはあまりギリギリにならないよう、余裕をもっておくことも大切です。
ポイント③ 祝賀会で盛り上がる余興を考える
祝賀会では開宴の挨拶や乾杯、祝辞など流れは大体どこも同じになってしまいますが、参加者の満足度を大きく左右するものの一つが余興です。
色々と考えることができる自由度の高いものです。
ここでは盛り上がる余興をいくつかご紹介します。
①鏡開き
定番中の定番かもしれませんが、意外と盛り上がります。もちろんお酒のほうですよ!!「鏡(樽)」を開く事によって運が開け、縁起が良く祝賀会にはピッタリです。
予算に応じてですが、お酒も数種類あると飲み比べもできて盛り上がります。
仲間内や会社の祝賀会では昔の写真をスライドにすることで、参加者が昔を懐かしむことがでるので盛り上がります。
会社の祝賀会などではテレビCMのような会社に関するオリジナルムービーを録画してスライドの中盤に様に流すとさらに盛り上がりますよ。
③生演奏(バンド・ピアノ)
祝賀会の種類や余興に使える時間にもによりますが、生のバンドやピアノ演奏を取り入れると雰囲気もぐっと締まります。また、オールディーズなどを選曲すると自然と体が動いてくる年代の方たちもいますので、それはそれで盛り上がります!!
祝賀会の雰囲気とあった内容にして来賓の方に配慮することができるのであればゲーム、歌、ダンスなども良いです。
祝賀会司会者の台本例
ここまでの解説で祝賀会でやらないといけないことは理解できたと思います。それでは当日はどのようなセリフで進行していけばよいか、具体的な台本例をご紹介します。
開宴の挨拶
何の祝賀会か明確になるよう、簡潔な挨拶にすることがポイントです。
「本日はご多忙の中、お集まりいただきありがとうございます。それではこれより〇〇の祝賀会を開催いたします。本日、司会・進行をさせていただきます〇〇と申します。」
この後は祝賀会の内容について簡単に解説し自己紹介を取り入れても良いです。
「わが社は〇〇年に創業し、今年創業100年を迎えることになりました。〇〇の地に創業し、実直にお客様の要望に答えることで今日を迎えることができました。私は総務部として日々会社の発展に微力ながら業務に邁進しております。よろしくお願いします。」
挨拶が不要であれば、「よろしくお願いします。」で次に進んでも問題ありません。
主催者の挨拶
「まず初めに〇〇様からご挨拶をいただきます。〇〇様よろしくお願いします。」
「〇〇様ありがとうございました。」
祝賀会の内容によっては挨拶を聞いた感想を、下記のように一言入れても良いでしょう。
「〇〇様の~~というお話を聞いて私も身が引き締まる思いでした。」
乾杯
「それでは、乾杯の音頭を〇〇様にお願いいたします。各自グラスの用意をお願いします。」
ここで会場の様子をみて準備ができるまで待ちます。
「準備が整いましたので〇〇様お願いします。」
乾杯の発声の後、拍手が起こりますので少し間をおいてから、
「〇〇様ありがとうございました。」で締めましょう。
会食・歓談
「それではしばらくの間、お食事とご歓談をお楽しみください。」
会食・歓談の時間は残りの時間を見ながら、早めに次に進めるなど調整します。
祝辞
来賓の方から祝辞をいただく場合は会場の様子をみて、食事が一通り落ち着いたところで案内します。
「皆様、お食事中、ご歓談中ですが、ここで〇〇様からお祝いのご挨拶を頂戴いたします。〇〇様よろしくお願いします。」
余興
「皆様、お食事はいかがでしょうか。お話も盛り上がっているようですが、ここで本日の〇〇をお祝いすべく余興をおこないます。」
「「鏡(樽)」を開く事によって運が開けるといわれています。なお一層、未来を開くという祈りをこめて鏡開きを用意しました。鏡開きをしていただくのはこのおめでたい席にピッタリの方にお願いします。〇〇様、〇〇様前の方へよろしくお願いします。」
他の余興でもお祝い、めでたいなど縁起の良い言葉を取り入れて紹介します。
祝電の披露
「本日、ご参加いただけなかった方からもお祝いの言葉を頂戴しております。それではここで祝電のご披露に移らせていただきます。」
数が多く、時間的にすべて紹介することが不可能な時には重要なものをいくつか紹介して、他は下記のように名前だけをあげることもあります。
「このほか、沢山頂戴しておりますのでお名前の紹介とさせていただきます。」
閉宴の挨拶
「宴もたけなわではございますがそろそろお時間がまいりましたので、締めの挨拶を〇〇様にお願いします。〇〇様よろしくお願いします。」
締めの後は参加者の皆様は各自で帰りの支度や話の続きをしますので、速やかな解散を促すために最後に司会者が挨拶します。例えば、下記のように挨拶も良いでしょう。
「本日は皆様ありがとうございました。楽しい時間はすぐに過ぎてしまうもので、まだまだ話したりない方は二次会を用意していますのでご参加ください。お帰りの方はお気をつけてお帰りください。お忘れ物の無いようにご注意ください。ありがとうございました。」
まとめ
祝賀会の司会者は進行をスムーズにし、それぞれの立場をもつ来賓に配慮をし、お祝いの席を盛り上げることが大切です。
どんな祝賀会かを明確にし、全員がお祝いできる雰囲気をつくるように心掛けます。
そのためにも準備はしっかりする必要はあります。
進行するときに台本ばかり見て読み上げると雰囲気が堅苦しくなってしまいますので、あらかじめ頭に入れて会場を見渡しながら進行できると余裕があるように見えて好印象です。
とはいうものの、経験がないと緊張を感じることもありますが、お祝いの気持ちをもって司会すれば多少の失敗があっても、お祝いの雰囲気で大目に見てもらえるものです。
あまりプレッシャーに感じることなく準備をしっかりしていけば、他の会の司会よりはハードルは低いものですのでしっかり準備をして、心に余裕を持つことが司会を上手にするコツです。
上記を意識して、万全な心持ちで当日の祝賀会を迎えてください。