【飲食店】法人宴会・団体宴会の集客を成功させるポイント&集客アップに向けたマーケティング戦術10選

飲食店における法人宴会・団体宴会の集客を増やすには、どうすればいいのでしょうか。

「宴会には対応しているが集客が伸びない」
「宴会プランを提供するだけでは不十分なの?」
「宴会での集客を増やすために戦略を立てたい」

このように、飲食店が抱える法人宴会・団体宴会の課題を解決しながら、集客アップにつながる具体的な取り組みを実践しましょう。

◆この記事でわかること

  1. 法人宴会・団体宴会の集客を増やすメリットや宴会需要について
  2. 法人宴会・団体宴会の集客を成功させるための準備とポイント
  3. 法人宴会・団体宴会の集客アップを狙ったマーケティング戦術

本記事をご活用いただければ、飲食店における法人宴会・団体宴会の集客アップに向けたセールス×マーケティングのハイブリッド方式で「攻めの営業」にも「守りの営業」にも積極的に取り組めることでしょう!

法人宴会・団体宴会の集客を増やすメリット

法人宴会・団体宴会の集客アップに向けた対策を打つ前に、ここでは法人宴会・団体宴会の集客を増やすメリットを改めて確認しておきましょう。

具体的なメリット

◎大人数
◎高単価
◎リピーター化
◎口コミ
◎SNS投稿

法人宴会・団体宴会は、一般利用に比べて「大人数」となる傾向があります。また、プランやコースでの予約に加え、ドリンクオーダーが増えたり、全員に一律で飲み放題を付けてもらったりと「高単価」が期待できるのも特徴。

さらに、法人宴会・団体宴会は「定例案件」といって定期的な開催の場合があるため、リピーターとなって繰り返し利用してもらえる可能性が高いです。

そして、宴会での利用者が料理やサービス、お店の雰囲気に満足すると口コミで親しい人に話したくなりますし、宴会の様子をSNS投稿したくなるというケースもあるでしょう。

以上のようなメリットを踏まえ、法人宴会・団体宴会の集客を積極的かつ効率的に増やしていきましょう。

法人宴会・団体宴会の需要は忘新年会&歓送迎会だけじゃない!?

法人宴会・団体宴会の代表的なものは忘新年会や歓送迎会ですが、ほかにも年間を通じてさまざまな宴会需要があります。

宴会需要の一例

◎歓送迎会
◎忘新年会
◎謝恩会
◎同窓会・OB会
◎結婚式二次会
◎懇親会
└会議や研修、社員総会などとの2部制含む
◎式典後のパーティ
└表彰式、入社式、周年記念など
◎季節行事
└賀詞交歓会、納涼会、クリスマス会など

それぞれの宴会によってオンシーズンは異なりますし、いわゆる飲食店の「閑散期」であっても宴会開催の機会がないわけではありません。

また、コロナ禍の影響で落ち込んだ宴会需要も、2023年辺りから回復傾向を見せ、2024年にはコロナ前と同様の状態に戻っているというデータもあります。

今後、法人宴会・団体宴会で集客アップを狙っていくために、いつでも「繁忙期」ととらえ、どのような宴会にも対応できるよう準備していきましょう。

法人宴会・団体宴会の集客を成功させるための準備とポイント

ここでは、法人宴会・団体宴会の集客を成功させるために取り組むべき「準備」について解説します。

  • ●宴会のターゲットを明確にする
  • ●宴会プランの設計を工夫する
  • ●宴会予約のハードルを下げる
  • ●宴会シーズンごとの戦略を練る
  • ●競合飲食店との差別化を図る
  • ●インバウンド集客に対応する
  • ●宴会幹事と良好な関係を築く

それぞれの項目ごとに具体的なポイントも確認していきましょう。

宴会のターゲットを明確にする

宴会のターゲットを明確にすることで、ターゲットに合ったプランやセールスポイントを設定できます。

■法人向け
対象プラン
└忘新年会、歓送迎会、懇親会など
セールスポイント
└早割、請求書払い可など
■個人向け
対象プラン
└記念日、ママ会、同窓会、二次会、長寿祝いなど
セールスポイント
└乾杯ドリンク付き、デザート付きなど
■若者向け
対象プラン
└追いコン、謝恩会、二次会、同窓会など
セールスポイント
└幹事無料、貸切可、プロジェクター&スクリーン無料など

宴会ユーザーが飲食店からの提供内容を見たとき、「自分たちには『これ』が合っている」とスムーズに認識してもらうことで、より効果的な集客が可能になります。

宴会プランの設計を工夫する

宴会プランそのものがユーザーへのプロモーションですから、宴会プランの設計は集客アップの重要なカギとなります。

■プランのパターンを増やす
例:女子会、ママ会、二次会、記念日、長寿祝い、成人祝いなどシーンに合わせて。
■プランの価格帯を増やす
例:3,000円、5,000円、8,000円、10,000円…と幅を持たせ、皿数やメインなどで差別化する。
■プランに特典を付ける
例:乾杯ドリンク、飲み放題、アニバーサリーケーキ、花束、お土産、記念撮影などプランに合わせて。
■プランの「映え」」にこだわる
例:宴会ユーザーが思わず撮影したくなるような食器や盛り付けでの「映え」を取り入れる。

ユーザーに喜ばれるのは、宴会プランの選択肢が多いということよりも、よりユーザーの利用シーンに合っているということ。

したがって、ターゲットを具体的に設定しながら、ターゲットに響くプラン設計をすることが大切なポイントです。

宴会予約のハードルを下げる

さまざまな方法で宴会予約のハードルを下げると、宴会幹事の負担が減って集客につながりやすくなります。

■選びやすいプラン名
例:歓迎会プラン★90分飲み放題&名物○○のメイン、サラダ、デザートほか全○皿
■利用にあたっての条件
例:夜景確約、個室確約、3時間滞在可、20名以上で貸切可(※最低保証人数)など
■多様な予約ルート
例:予約サイト、公式HPからの予約、LINE予約、電話予約など
■宴会当日のイメージ化
例:宴会事例、総額、内訳、1名当たり金額、サービス内容など

さらに、どのスタッフでも対応できるように宴会予約マニュアルを共有したり、予約時に注文が確定する食べ飲み放題の「幹事さんラクラクプラン」を作成したり、キャンセル可能期限を明記した上でひとまず仮予約が取れるようにしたりなど工夫しましょう。

宴会シーズンごとの戦略を練る

宴会シーズンを繁忙期と閑散期に分けて、それぞれのシーズンに見合った集客戦略を練りましょう。

■繁忙期
早期予約割引、早期予約特典(ボトルワイン1本など)、予約時に注文が確定する「幹事さんラクラクプラン」
■閑散期
90分飲み放題→120分飲み放題、3時間滞在可、幹事無料、貸切無料、平日の曜日限定割引、デザートサービス

繁忙期は「早さ」「確実さ」、閑散期は「お得感」をヒントにして戦略を立てることがポイントです。

競合飲食店との差別化を図る

宴会ユーザーが、いくつか候補の飲食店を比較したときに選んでもらいやすくするため、プロモーションにおいて競合店との差別化を図りましょう。

■コンセプトを明確にする
お店の雰囲気やテーマ、料理へのこだわり、サービス内容など自店の特徴をアピール
■アクセスの至便性を訴える
○○駅直結、○○駅より徒歩3分、○○駅より地下通路で直結、送迎サービス有りなど
■特典でインパクトを与える
カラオケ無料、記念写真のプレゼント、デザートのグレードアップ、余興サポートなど

このように、「過ごしやすさ」「来店のしやすさ」「お得感」「特別感」といったテーマで対策することがポイントです。

インバウンド集客に対応する

インバウンドとは外国人観光客の訪日を意味します。飲食店では、パッケージツアーでの団体利用などが対象となりますので、インバウンド集客にも対応しましょう。

たとえば、無料Wi-Fiの提供やキャッシュレス決済はインバウンド集客における鉄則です。また、多言語対応のほか、ハラルやヴィーガン、ベジタリアンといった特別メニューで差別化してもよいでしょう。

宴会幹事と良好な関係を築く

宴会幹事と良好な関係を築くことで、その法人や団体にリピーターになってもらえる可能性が広がります。宴会当日までのコミュニケーションはもちろん、当日のサポートや宴会後のお礼も必須です。

幹事のニーズや宴会への要望などをしっかりとヒアリングして、ソフト面とハード面の両面で対応できるように準備を整えましょう。

法人宴会・団体宴会の集客アップを狙ったマーケティング戦術10選

法人宴会・団体宴会の集客アップを狙うためには、集客につなげるための仕組みづくりが課題となります。

ここでは、法人宴会・団体宴会の集客に効果的なマーケティング戦術として実践的な仕組みづくりをご提案。

それぞれのマーケティング戦術のポイントを踏まえながら、自店にふさわしいものを導入していきましょう。

【1】SNSの活用

SNSを活用することで集客につながる情報をスピーディーに拡散できます。

●文章投稿型
X(旧Twitter)・LINE・Facebook
●写真投稿型
Pinterest・Instagram・Snapchat
●動画投稿型
TikTok・YouTube・Instagram
●ライブ配信型
SHOWROOM・YouTube・Instagram

まずは文章や画像、短めの動画の投稿に向いている「X(旧Twitter)」や「LINE」などの公式アカウントを開設し、お得な情報やクーポンなどをユーザーに届けましょう。

また、写真投稿に特化した「Instagram」や「Pinterest」では宴会プランや季節情報を発信したり、ボリュームのある動画向きの「YouTube」では施設の魅力や店舗内のレイアウトを紹介するのもおすすめです。

さらに、SNS広告を打つことで幅広いターゲットにアプローチできるでしょう。

【2】ホームページの開設

ホームページを開設することで、ユーザーに自店のことを詳しく知ってもらえます。お店の雰囲気や料理の特徴、宴会プラン、キャンセルポリシーなどが案内できるほか、デザイン次第ではホームページの中で予約を受け付けることも可能です。

ホームページを開設する上で大切なのは、SEO対策。いわゆる「検索エンジン最適化(Search Engine Optimization)」のことです。たとえば、「団体 宴会 東京」といったキーワード検索に対して自店サイトを上位表示させるために有効ですので、これからホームページ開設を検討する場合はSEO対策も含めて作成しましょう。

【3】Googleツールの活用

Googleツールを使ったマーケティングで、まず活用したいのは以下の2つです。

●Googleビジネスプロフィール登録
●Google広告

ビジネスプロフィールを登録すると、Googleマップ上に住所や電話番号、営業時間、アクセス、写真、メニュー、特典、口コミ、トピックなどの自店情報を表示できます。

また、GoogleビジネスプロフィールとGoogle広告を連携させれば、Google検索やGoogleマップにおける地域密着型の集客アップに向けたローカル検索広告として活用できるでしょう。

さらに、MEO対策(Map Engine Optimization)をしておくと、Googleマップでの地図検索結果で自店を上位表示させられて宣伝効果がアップします。

【4】ネット広告の運用

ネット広告の主なものには以下の2つがあります。

●リスティング広告
●ディスプレイ広告

リスティング広告とは、「団体 宴会 東京」など、ユーザーが検索をかけた特定のキーワードに連動してテキスト形式で表示されるWeb広告のこと。上記画像では「スポンサー」と表記されている部分です。

ディスプレイ広告とは、上記画像のような広告枠に表示される広告のことで、バナー広告とも呼ばれます。リスティング広告と違い、画像や動画を使用した表示による視覚的な訴求力が強み

いずれも、ユーザーの関心を引くアプローチで集客につなげやすい効果があります。

【5】SP広告の活用

たとえば、チラシ、ポスター、DMなど、印刷物による広告をSP(セールスプロモーション)広告といいます。これらを配布したり自店に設置したりするだけの「待ちの営業」と、顧客や法人客に直接届ける「攻めの営業」を並行して実践することで集客増につながる可能性が広がります。

【6】キャッシュレス決済の導入

キャッシュレス決済とは、お札や硬貨(現金)を使わず支払いを済ませる決済方法のこと。キャッシュレス決済の主なものには以下が挙げられます。

●電子マネー
●スマホ決済
●カード決済
●QRコード決済

キャッシュレス決済を導入することで、外国人利用客への対応にも有効ですし、新たなユーザー層へのアプローチも可能です。

また、顧客データが収集できるほか、再利用を促進できるリマーケティングにも活用できます。

【7】販促クーポンの発行

新規予約だけでなく、再利用にも活用できるのが販促クーポン。たとえば、割引クーポン、初回限定クーポン、リピーター向けクーポン、ご紹介クーポンなどがあります。

●POSシステム(レジで発行)
●チラシやDM(紙媒体で発行)
●LINE(公式アカウントで発行)
●SNS(「X」や「Instagram」で発行)
●メール(アドレス登録者に発行)
●アプリ(アプリのプッシュ通知で発行)
●Webサイト(自店サイトにて発行)

クーポンの発行方法はいくつかありますので、自店のユーザー層や宴会のターゲット層に合わせて使い分けるのもポイントです。

【8】口コミの活用

宴会ユーザーの口コミは、宴会を予定している見込み客へのアプローチとして有効ですので、いくつか口コミの活用法を挙げておきましょう。

●会計時にグルメサイトや自店舗のホームページなどでの投稿を依頼する。
●店内にQRコードを設置して口コミ投稿ページにアクセスしてもらう。
●SNSと連携し、口コミキャンペーンを実施して投稿を促進する。
●宴会プランに口コミ投稿者限定の特典を付けて、お得感を出す。

もちろん、サクラや報酬と引き換えのヤラセ口コミは厳禁です。もし、ネガティブな口コミがあった場合は、丁寧な返信や改善策の明記などで真摯に対応してイメージアップを図りましょう。

【9】メディアへの掲載

グルメ雑誌やグルメサイト、地元のフリーペーパーなどのメディアに掲載されることで、集客に向けた幅広い宣伝効果が期待できます。また、ユーザーからの信頼が得られるのもメリット。

通常、掲載料がかかりますが、SNSを活用した発信でメディアに関心を持ってもらえれば、取材という形で掲載料のかからないプロモーションも可能です。

【10】検索サイトへの掲載

宴会を予定しているユーザーが、ニーズに合った会場を探すときに利用するのが検索サイト。ユーザーから問い合わせがあれば、すぐに営業活動ができるため効率的です。

検索サイトを活用する場合は、ユーザーに宴会当日を明確にイメージさせられるよう、掲載内容を充実させることがポイント。

いくつかハウツーを紹介しましょう。

●ターゲットに合わせた宴会プランをいくつかのパターンで設定する。
●宴会料金の目安(総額、内訳、1名当たり)や過去の事例を明記する。
●会場レイアウトや料理イメージ、外観、内観などの画像を貼付する。

とにかく、宴会ユーザーに「自分の利用シーンにぴったりだ」と感じてもらうよう工夫することが大切です!

法人宴会・団体宴会の集客を「ハイブリッド方式」で増やそう!

法人宴会・団体宴会の集客アップを狙うなら、「セールス」×「マーケティング」のハイブリッド方式で効率のいい営業活動を行いましょう。

●セールスとは、集客や販売のために行う「手段」そのもの。
●マーケティングとは、集客や販売のための「仕組み」を作ること。

セールスには「待ちの営業」と「攻めの営業」がありますので、この両方を並行して行うことも重要です。

■待ちの営業
ターゲットへの一方的かつ間接的なセールス
例:チラシ、DM、ネット広告など
■攻めの営業
ターゲットへの積極的かつ直接的なセールス
例:法人営業、顧客への個別営業など

攻めの営業のは、待ちの営業に比べて集客率が上がるという実例があります。

また、ターゲットとの対話により宴会以外での集客につながったり、今後の集客のヒントになるターゲットニーズがつかめたりするメリットもあります。

これまでのセオリーである従来型のセールスを「待ちの営業」と「攻めの営業」の両輪で回しながら展開。さらに、自店に合ったマーケティング活動を導入するというハイブリッド方式での営業活動により、これまでアプローチできなかった層からの集客が期待できるでしょう!

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