企業イベントやオンラインセミナーで動画作成したいと考えているものの、あれこれ悩んでいませんか?
「どんな風に撮影したらいい?」
「動画撮影に必要な準備やコツは?」
「動画を上手に編集するコツは?」
本記事では、初心者の方でもチャレンジできるよう、以下の流れで動画作成の基本を紹介します。
- 動画作成する目的
- 動画作成のスタイル
- 動画作成に必要なもの
- 動画撮影と編集のコツ
ぜひ、本記事を活用して動画作成のための準備に役立ててくださいね!
企業イベントやオンラインセミナーで動画作成する目的
企業イベントやオンラインセミナーで動画作成する目的は大きく分けて3つあります。
- コンテンツマーケティングとして活用する
- 自社のブランディングを促進する
- アーカイブとして何度でも利用できるようにする
それぞれ具体的に見ていきましょう。
コンテンツマーケティングとして活用する
動画をコンテンツマーケティングとして活用し、まだニーズが顕在化していない見込み客へのアプローチや自社製品へのニーズ育成に取り組む企業が急増。
カタログや業界紙だけでは伝わらない情報を届けたり、文字を読むのが苦手な層にも関心をもたせたり、動画には動画ならではのメリットがあります。
自社のブランディングを促進する
たとえば、自社で扱っている商品やサービスのほか、企業理念や事業内容、将来ビジョンなどを紹介。このようなブランディング動画の制作に力を入れる企業も増えています。
ブランディング動画によって消費者とのつながりを強化していけば、見込み客や新規客を増やしたり、商品の購入やサービスの利用をうながしたり、リピーターを育成したりというビジネスチャンスが広がるためです。
アーカイブとして何度でも利用できるようにする
イベントやセミナーの内容を動画に残しておくとアーカイブとして何度でも利用できます。たとえば、参加者へのフォローはもちろん、不参加者への配信が可能。
また、社員研修用として使用したり、有料コンテンツにして販売したり、目的に応じて幅広く活用できます。
企業イベントやオンラインセミナーでの動画作成パターン
企業イベントやオンラインセミナーでの動画作成スタイルには一般的に3つのパターンがあります。
- 参加者を集めた会場全体を撮影するパターン
- カメラ目線で視聴者に語りかけるパターン
- スピーカーと背景を映し番組風に仕上げるパターン
それぞれ詳しく見ていきましょう。
参加者を集めた会場全体を撮影するパターン
会場の後方からイベントやセミナーの様子を固定カメラで撮影するだけのシンプルなパターン。高度なテクニックは求められませんが、映像が単調になるため視聴者の興味や集中力を引き出すのには物足りないかもしれません。
カメラ目線で視聴者に語りかけるパターン
ネットに投稿したり、ライブ配信したりする場合に採用されるのがカメラ目線で視聴者に語りかけるパターン。必要な機材さえあれば、カメラマンがいなくても広い会場がなくても撮影できるのが魅力です。
視聴者との距離を縮め、親近感をもたせたい場合に有効で、編集によってコンテンツの完成度を高めることもできます。
スピーカーと背景を映し番組風に仕上げるパターン
真っ白あるいはグリーンの背景とともにスピーカーを撮影し、背景部分に画像やグラフ、動画などを合成するパターン。
テレビ難組のような仕上げにするため、高機能な機材と高度な技術が必要です。視聴者の興味や関心を引きやすいため、コンテンツマーケティングやブランディングに適します。
企業イベントやオンラインセミナーの動画作成に必要なもの
企業イベントやオンラインセミナーで動画作成するときは、以下のものを準備しましょう。
- ビデオカメラ
- 三脚・雲台(うんだい)
- マイク
- SDカードなどの記録媒体
- ACアダプター・電源ケーブル
- 延長コード・養生テープ
- USBハブType-c
- 編集ソフト・編集アプリ
それぞれの準備ポイントを紹介します。
ビデオカメラ
趣味や個人的なビジネスでの利用ならスマートフォンでの撮影でも問題ありませんが、企業用に正式なものを作成するのであればオートフォーカス機能があるビデオカメラがおすすめ。
長時間の撮影にも対応していますし、軽量タイプや高画質タイプなど幅広いニーズからも選べます。万が一の機材トラブルに備え、できれば2~3台を用意しておきましょう。
三脚・雲台(うんだい)
三脚はカメラを固定するため、雲台(うんだい)はカメラと三脚の間に取り付けて向きや傾きを調整するために使用します。
もし、会場全体を撮影するのであれば参加者の後ろ姿がスピーカーやホワイトボードにかぶらないよう、最高全高が160cmから180cm程度の三脚を選びましょう。
マイク
動画のクオリティを高めるには、カメラ内蔵のマイクにたよらず外付けマイクを取り付けたり、スピーカーにワイヤレスマイクや小型のマイクロホンを用意したりするのがベター。
撮影場所での雑音を限りなく排除し、スピーカーの声がこもらないようにできます。長時間の撮影に対応するため、予備の電池を用意しておくのもポイントです。
SDカードなどの記録媒体
動画はSDカードやUSBなど機材に合う記録媒体に残します。撮影時間に応じた容量があるかもポイントになりますがカメラの機種によって目安時間に差があるため、あらかじめ仕様を確認しておきましょう。
ACアダプター・電源ケーブル
カメラ内蔵のバッテリーだけでは長時間の撮影に耐えられない可能性があるため、カメラにACアダプターや電源ケーブルをつないだまま撮影しましょう。
延長コード・養生テープ
カメラを電源につないでおきたいのにコンセントまでが遠い場合は延長コードがあると便利。また、延長コードが邪魔にならないよう養生テープで止めておくのもポイントです。
USBハブType-c
USB Type-C端子を搭載したUSBハブがあればパソコンなどのデバイスに接続できる機器を増やせるため、撮影に必要な作業効率が上がります。
編集ソフト・編集アプリ
やはり視聴者にとって見やすい動画を作成するなら編集ソフトや編集アプリは必須です。ソフトやアプリを使えばイベントやセミナーの空白部分をカットしたり、字幕やテロップ、BGMなどを挿入したり、出力を最適化したりできます。
無料で利用できる便利なものもありますが、よりクオリティの高い動画を作成するには高性能な有料のものが必要な場合も。ただ、高性能なソフトやアプリほど使いこなすための技術力も求められます。
企業イベントやオンラインセミナーで動画を撮影するコツ
企業イベントやオンラインセミナーでの動画撮影を成功させるためには以下のコツを押さえておきましょう。
- 会場の下見や当日のセッティングリハをしておく
- できるだけカメラマンは2名体制で対応してもらう
- トラブルに備え複数台のビデオカメラで撮影する
- ビデオカメラは電源につないだままオート機能にしておく
- 音声収録のミスを防ぎながら精度も上げる
それぞれのポイントを解説します。
会場の下見や当日のセッティングリハをしておく
社外でイベントやセミナーを行うのであれば事前に会場を下見しましょう。どこが会場になるとしても、当日の撮影を想定した上でのリハーサルが重要です。
スピーカーやホワイトボード、背景などを実際にセッティングし、準備した機材で問題なく撮影できるか確認しましょう。
できるだけカメラマンは2名体制で対応してもらう
ひとりでも撮影は可能ですが、トラブルへの対応のためには2名体制がよいでしょう。たとえば機材トラブルが発生したり、ひとりが席を外しているときに参加者が不注意でカメラを倒してしまったり、なにか起きたときには2名体制の方が安心です。
また、会場全体を撮影する場合もスピーカーの顔だけを別で撮るカメラマンがいると編集で使う映像が増やせます。
トラブルに備え複数台のビデオカメラで撮影する
カメラに機材トラブルが発生すると撮影が中断してしまいますので、万が一に備えてカメラは複数台用意しておきましょう。どの機種でも使いこなせるよう、カメラマンが事前に使い方を確認しておくのもポイントです。
ビデオカメラは電源につないだままオート機能にしておく
ビデオカメラのバッテリーが切れないよう、電源につないだまま撮影しましょう。オート機能にしておけば明るさや音量が自動調節できますし、スピーカーの動きに合わせたフォーカスにも対応できます。
音声収録のミスを防ぎながら精度も上げる
いくら映像が上手く撮れても、ノイズや音切れなどあれば失敗動画になってしまいます。したがって高性能なマイクを使って収録したり、複数台のカメラを用意したりしてミスを防ぎましょう。
また、ボイスレコーダーも使って音声だけを録音するのも効果的。音声収録の精度を上げると動画そのもののクオリティが上がります。
企業イベントやオンラインセミナーの動画を編集するコツ
企業イベントやオンラインセミナーの動画はコツを押さえた編集で完成度を高めましょう。
- 字幕を入れて伝わりやすくする
- 図解や資料で理解を深める
- アクションプランを設定する
それぞれの項目についてポイントを解説します。
字幕を入れて伝わりやすくする
動画に字幕を入れると音声へのフォローになるだけでなく、内容も伝わりやすくなります。また、強調したい部分に大きめの字幕を入れて動画のテンポを作っておくと、視聴者を飽きさせず最後まで視聴してもらいやすくなるでしょう。
図解や資料で理解を深める
動画に図解や資料を挿入しておくと、伝えたいことへの理解が深まります。たとえばグラフやデータ、ニュースソースなどがあると情報への信ぴょう性が増しますし、動画やアニメーションを添えると視覚効果で視聴者の退屈を防げますし、視聴者にインパクトを与える動画に仕上がります。
アクションプランを設定する
動画を見終えた視聴者に『どうしてもらいたいか』というアクションプランを設定しましょう。たとえば商品やサービスをPRしたいなら商品やサービスの紹介に移ります。
ほかにも、会員登録やキャンペーンの申し込み、商品やサービスの購入、お友だち紹介など。
アクションプランを設定することで動画を編集する上での構成にも役立ちます。
まとめ
企業イベントやオンラインセミナーでの動画作成は、必要な準備をして撮影に備えたり、トラブルに対応したりしましょう。どのような目的で動画を利用するのかで撮影パターンや編集内容が変わってきますので、アクションプランを含めた動画の仕上げ方を練っておくのもポイントです。
動画のクオリティを高めるにはハイスペックな機材やスタッフの技術力、高機能な編集ソフトなどが求められます。もちろん初心者の方でもスマートフォンや無料の編集アプリを使って完成度の高い動画を作成することはできますが、機材やアプリの使い方をマスターするのには少し時間がかかるかもしれません。
ぜひ、本記事で紹介した撮影や編集のコツも参考にして動画作成にチャレンジを。もし、どうしても『自信がない』『時間がない』『機材が揃わない』などと悩まれているなら、予算やニーズに応じたクリエイターを紹介してくれる動画制作マッチングサービスを利用されてはどうでしょうか。