内定者懇親会とは?開催目的や内容を理解してから参加しよう!

内定者懇親会の案内を受けたら「なにをやるの?」「参加するべき?」など、いろいろ気になりますよね。

本記事では、内定者懇親会までの準備や心構えに役立つよう、押さえておきたい基礎知識をまとめています。

企業側の開催目的や一般的なプログラムが確認できるほか、当日の自己紹介に備えたポイントもわかりますよ!

また、参加を迷っている内定者のために参加メリットも紹介しますので、ぜひ、本記事を参考にしてくださね!

内定者懇親会とは

内定者懇親会とは、内定者へのフォロー内定者とのコミュニケーションの場として企業側が設けている社内イベントです。内定者にとっては詳しい内容や必要な準備が気になるところでしょうから、その目的や一般的なプログラムを確認しながら当日に備えましょう!

企業が内定者懇親会を開催する目的

ここでは、企業が内定者懇親会を開催する目的について解説します。

  • ●参加者同士での交流を図るため
  • ●内定者への会社理解を深めるため
  • ●内定者のコミュニケーション力を高めるため
  • ●内定者の緊張や不安を軽減するため
  • ●内定者に情報共有や問題解決の場を与えるため
  • ●内定者を含めたチームビルディングを活性するため
  • ●内定者に前向きなスタートを切ってもらうため

それぞれの目的を見ていきましょう。

参加者同士での交流を図るため

社員と内定者、また内定者同士で交流を図るのが「懇親会」の主な目的です。内定者は入社前の社員候補者ですから、お互いの名前や属性、背景などをつかみ合うことで入社後の同期や先輩とのコミュニケーションも取りやすくなります

内定者への会社理解を深めるため

内定者懇親会では、一般的に役員や部署の責任者、採用担当者などからの会社紹介があります。たとえば会社の歴史、沿革、現状、今後の展望や事業方針といったことが示されるでしょう。企業としては入社前の社員候補者に対して企業理解を深め、入社までのモチベーションアップや入社後ビジョンの明確化につなげたい狙いがあります。

内定者のコミュニケーション力を高めるため

内定者懇親会は参加者同士の交流を大きな目的としているため、質問タイムからディスカッションまで幅広いコミュニケーションの場が設けられています。間もなく一緒に仕事をする「仲間」が集まっているわけですから、「職場」におけるコミュニケーション力を高めることで内定者が入社した後の「働きやすさ」や「チームワーク」につなげたい意図があるためです。

内定者の緊張や不安を軽減するため

いくら内定をもらっても、内定者にとって入社前は緊張や不安がつきもの。内定者懇親会で「同期」や「先輩」と交流がもてれば、精神的な負担が軽減します。また、会社や仕事に対する具体的な疑問がある場合でも、質疑応答や座談会などの場で対応してもらえるでしょう。

内定者に情報共有や問題解決の場を与えるため

会社と内定者との間で、また、内定者同士でも交流しながら仕事や会社、就職活動をテーマにした情報共有ができます。さらに企業側は内定者のフォローを目的に質問を受けたり、意見交換をしたり、課題解決のための具体的な対策を講じてくれるでしょう。

内定者を含めたチームビルディングを活性するため

チームビルディングとは単なるチームワークではなく、社員ひとりひとりの強みや能力、経験を最大限に引き出しながらチーム全体のパフォーマンスを向上させるための組織関係強化です。内定者懇親会ではグループに分かれ、チームビルディングの活性化を目的にした課題やレクリエーションが設けられることがあります。

内定者に前向きなスタートを切ってもらうため

新入社員として仕事や社会生活を前向きにスタートさせてもらうのも企業にとって大切なこと。内定者懇親会での交流によって内定者の不安や緊張を軽減させ、内定者へのフォローで入社後の明確なイメージをもたせ、ともに新たなスタートを切ることが組織コンディションの向上にもつながるためです。

よくある内定者懇親会のプログラム内容

ここでは、よくある内定者懇親会の内容を確認しておきましょう。どのようなことが予定されているのかわかると当日の準備や緊張の緩和に役立ちますよ

内容 詳細
歓迎の挨拶 内定者に対して企業側から歓迎の気持ちを込めて挨拶が行われます。
自己紹介(社員、内定者) 社員、内定者がそれぞれ自己紹介をして、お互いの名前や所属などを伝え合います。
会社紹介、方針発表 会社の役員や採用担当者などから会社の沿革、現状、今後の展望といったことが紹介されます。企業にとっては内定者に向けて企業理解を深めたいという狙いもあります。
グループディスカッション いくつかのグループに分かれ、与えられたテーマについてディスカッションします。社員と内定者、あるいは内定者同士でのコミュニケーションを図る目的もあります。
飲食、歓談 飲食をしながら気軽なコミュニケーションを図る時間が用意されます。場合によっては社外の飲食店で実施されることもあります。
先輩社員との交流 一般的には内定者にとってロールモデルとなる世代の先輩社員が参加します。先輩社員から体験談を聞いたり、アドバイスをもらったりしながら入社前の不安や疑問を解消する機会となります。
レクリエーション ゲームやグループワークなどのコンテンツを通じてチームワークを強化したり、コミュニケーションを深めたりします。
質疑応答 企業側が内定者からの質問や疑問に答える時間が設けられます。先輩社員との交流で解決しきれなかったテーマを掘り下げることもできるでしょう。
記念品や配布物の提供 内定者に対して記念品配布物が提供されるケースもあります。

あくまでも一例ですので、全体のイメージをつかむ程度で参考にしてください。飲み会のようなスタイルで飲食中心であったり、野外でのレクリエーションが開催されたりなど、企業によってプログラムに違いもあります。

内定者懇親会での自己紹介に必要なこと

どのような内定者懇親会であっても必ず自己紹介の場があります。どのような自己紹介で臨めばいいのか、ここでは自己紹介に取り入れたい項目やポイントを確認しておきましょう

項目 ポイント
名前・所属 自分の名前に加え、大学名学部学年などを簡単に紹介します。
専攻・サークル 専攻サークルなど大学での取り組みを紹介すると交流での話題になり得ます。
趣味・特技 共通の趣味や特技をもつ相手から声をかけられやすくなる可能性があります。
希望職種 希望職種を示すことで内定者同士での交流が図りやすくこともあります。
参加目的 なにを得たいのか、どう臨むのかなど参加目的を述べることで企業に意欲が伝わります。
アイスブレイク たとえば自分を漢字一文字で表現しながら意味を伝えるなどすると場がなごみます。
自己アピール 協調性、主体性、粘り強さなど「強み」を紹介すると自分のワンポイントアピールになります。
最後の一言 ぜひ気軽に声をかけてください」などで締めくくると、その後の交流がスムーズになります。

すべての項目を取り入れる必要はありませんので、持ち時間の中でスムーズに話せるよう流れを考えながら自分なりにまとめておきましょう。

また、「内定式」での自己紹介について例文を含めて詳しく書かれた記事がありますので、よければ参考にしてみてくださいね!

内定式の自己紹介を「1分」でまとめる例文&成功のための準備と好印象なポイントで失敗なし!

内定者懇親会が「めんどくさい」と参加しないのはどう?

内定者懇親会の案内を受けたのに「めんどくさいな…」「行かなきゃだめ?」などと参加を迷う内定者がいるのも事実。強制性のあるイベントではありませんが、参加するメリットがわかれば憂うつな気持ちも解消されるのではないでしょうか。

ここでは参加経験者の「声」を参考にまとめた内定者懇親会の参加メリットを簡単に紹介しますので、参加するかどうかの最終判断にお役立てください。

~内定者懇親会の参加メリット~

・内定式で「同期」の人たちに接しやすい。
・入社後の「同期」のつながりができる。
・同期とのつながりで「先輩」や「他部署」にもつながりが生まれる。
・入社前に「関係」を作れるので入社後も働きやすい。

ただし、「卒論を優先したい」など参加できない事情があるなら不参加は認められます。連絡をしないままですと内定辞退を希望しているととられかねませんから、参加できないときは必ず担当者に連絡をしましょう。

内定者懇親会に不参加の場合に使える連絡メール例文は以下の通りです。

件名:内定者懇親会についてのご連絡(○○大学 □□□□)

株式会社○○ 人事部採用ご担当 ○○様
平素よりお世話になっております。○○大学○○学部の□□□□です。

この度は内定者懇親会のご案内をいただき誠にありがとうございます。
大変残念なのですが、その日はあいにく卒業論文の発表会の予定で、どうしても伺うことができません。

せっかく貴重な機会を設けていただきましたのに誠に申し訳ございませんが、今回は欠席のお返事とさせていただきたく存じます。

もし、また別の機会がございましたら、ぜひとも参加させていただけましたら幸いです。
お忙しい中、ご案内ありがとうございました。本当に申し訳ございません。

○○大学○○学部○○学科 □□□□
〒123-0000 東京都○○区○○ 1-2-3
03-1111-0000(自宅)
090-1111-××××(携帯)

不参加の回答は心苦しいものですが、なるべく早く、端的かつ丁重に返信するのも大切なマナーです。

まとめ

内定者懇親会は内定者へのフォロー内定者とのコミュニケーションを目的に企業が開催する社内イベント。自己紹介や会社紹介、質疑応答といった一般的なプログラムのほか、アウトドアやアクティビティなど独自の内容が導入されているケースもあります。

いろいろな事情で参加するべきか迷っているなら、参加メリットを参考にして判断するのもひとつ。どうしても参加できない理由があるなら、「内定を取り消されたらどうしよう…」と悩まず、早めに担当者に連絡を入れましょう。

本記事では、企業側の開催目的自己紹介に役立つポイントについても紹介しました。ぜひ、本記事を参考にしながら当日までの準備や心構えを整え、内定者懇親会では有意義なひとときを過ごしてくださいね!