宴会幹事さんにとって、宴会が終わった後のお礼メールもまでが大切な仕事です。
ただ、お礼メールを送ったことがない方や、幹事をあまりやったことがない方は、宴会後に送るタイミングやマナー、実際のメール例文等がわからないといった方も多いでしょう。
本記事を参考にメールを作成していただければ、幹事初心者の方でもきっと、もらった方が嬉しいと思える理想的なお礼メールを送れるようになるでしょう。
ぜひ本記事を活用して、宴会後のメール送信を丁寧に・スムーズに完了させましょう。
宴会後のお礼メールで気を付けるべきポイント
宴会後のお礼メールには、押さえておきたいポイントがあります。
ここでは、タイミングやマナー、構成など、お礼メールで特に大切なポイントを6つ紹介します。
メールを送るタイミング
宴会後のお礼メールは、翌日の午前中、もしくは翌日中に送りましょう。
ただし、翌日が土曜日・日曜日・祝日などの場合は、臨機応変な判断が必要です。
たとえば、社内の人になら「お休みのところ失礼致します」など、お詫びのひと言を添えて送ってもいいでしょう。
また、社外の人に会社のパソコンから送るのであれば、「お礼が遅くなり、申し訳ございません。」と添えて、翌営業日に送る場合もあります。
大切なのは、宴会後すぐに送る(できれば即日)というスピーディーな対応です。お礼メールを送る相手との関係性や、お互いの就業スケジュールなどに合わせ、添える文言をタイミングに合わせて調整し、最適なお礼メールを送りましょう。
一括送信はNGマナー
お礼メールの場合、一括送信は避けましょう。いくらBCC送信で相手に一括送信だと分からないとしても、文章が形式的だとお礼の気持ちが伝わりにくいからです。
お礼メールの目的は、単に宴会に関するお礼をするためだけではありません。宴会を機にできた縁や、宴会後の関係性にも触れ、相手との付き合いを深めるためでもあります。
後ほど紹介するメール構成や例文などを参考にして、ぜひ、個々の相手に向けたお礼メールを送ってください。
誤字脱字がないかチェック
忙しい合間にメールを作成していると、誤字脱字に気づかないこともあります。また、タイミングを逃してメールを作成するのが遅れると、焦っていて誤字脱字をすることもあるでしょう。
せっかくお礼メールを送っても、誤字脱字があるとお礼の気持ちが薄らぎかねません。早く送ることも重要ですが、落ち着いてミスがないかチェックをしてから送信しましょう。
相手によっては会計報告
もし、参加費を徴収した相手であれば、お礼メールに会計報告を添えるのもマナーになることもあります。簡単に会計報告のテンプレートを紹介しますので、参考にしてください。
◆収入
参加費
****円×〇〇名=********円
****円×〇〇名=********円
合計 ********円
◆支出
居酒屋〇〇
飲食代 ****円×〇〇名=********円
景品代 ****円
合計 ********円
◆残金
***円(次回の宴会に繰り越し)
上記のように、シンプルでも会計報告をやることで、参加者を安心させられます。
今後、別の宴会への参加率や参加意識にもプラスに働く要素なので、取り入れることをおすすめします。
お礼メールにふさわしい構成
宴会後のお礼メールは、宴会の内容や自分と相手との関係性によっても異なります。
ここでは、基本的なメール構成を紹介しますので、メール作成の際は、最適な文章をあてはめてください。
◆相手の名前
◆挨拶
◆お礼の一文
◆宴会での感想や思い出
◆相手への感謝
◆締めの言葉
◆会社名・自分の名前(必要に応じて部署名も)
お礼メールでは、特に「宴会での感想や思い出」がポイントになります。相手から受けた印象や相手と共有した話題など、個別の内容を盛り込むと、お礼メールの質が上がります。
使用するツールに注意
会社や仕事関係の宴会なら、社内で使用しているパソコンで送るのが一般的です。
ただ、翌日が休日であったり、タイミング悪く社外にいたりなどして携帯電話で送る場合は注意が必要です。
携帯からのメールですと、短文で簡素になりがちなので、「簡単ですが、メールにてお礼申し上げます。いつもありがとうございます。」などのひと言を添えるようにしましょう。
また、LINEの使用は、ごく親しい人だけが望ましいです。あとは、お互いの立場も考慮してください。
たとえば、大学サークルでの飲み会の後、同学年や後輩に送るならLINEでも構いませんが、社会人として仕事関係者に送る場合は避けましょう。
宴会後のお礼メール例文集9パターン
宴会後のお礼メールは、お礼の内容や相手の立場などによって、様々なパターンがあります。
ここでは、一般的なパターンを例文集として紹介しますので、参考にしてください。
参加してくれた上司へのお礼メール
〇〇主任
お疲れ様です。
昨日はお忙しい中、〇〇会にお越しいただき、ありがとうございました。
また、歓談の際は業界に関する有意義な話も聞かせていただき、大変勉強になりました。
いつも我々、中堅社員のことを気にかけてくださっていること、本当に感謝しています。
今後も現場において、ますます努力してまいりますので、何卒ご指導のほどよろしくお願いいたします。
〇〇部 サトウハジメ(同じ部署なら名前だけでよい)
・会社でよく会う近しい上司なら、直接会ったときもお礼を伝えましょう。
・相手の上司との特定の話題を持ち出し、率直な感想を伝えましょう。
・上司への具体的な感謝の言葉を述べましょう。
・今後の仕事での関係性に、良い影響を及ぼすひと言で締めくくりましょう。
参加してくれた先輩へのお礼メール
〇〇先輩
お疲れ様です。
昨日はお忙しい中、〇〇会にご参加いただき、ありがとうございました。
また、余興では一緒に盛り上げてくださり、大変助かりました。
もちろん、おかげ様で楽しく過ごせました。
会社でも、いつもフォローやアドバイスをいただき、感謝しております。
〇〇先輩のように、頼もしい一員になれるよう励みますので、今後もよろしくお願いいたします。
サトウハジメ
・会社で会うより早めに送っておき、会った際にも直接お礼を言いましょう。
・大袈裟なお礼より、親しみを込めたお礼を伝えましょう。
・関係性が深まるような言葉を添えて締めくくりましょう。
・親しい先輩でも、LINEではなくメールを使いましょう。
参加してくれた同僚・部下へのお礼メール
〇〇〇〇様
お疲れ様です。
昨日は忙しい中、〇〇会に参加してくれてありがとう。
また、二次会も盛り上げてくれて助かったよ。
幹事で緊張してたけど、〇〇のおかげで自分も楽しく参加できました。
会社でもムードメーカーでいてくれるので、ありがたい存在です。
これからもよろしく頼むよ。
サトウハジメ
・上司や先輩ほどかしこまる必要はないですが、節度はもっておきましょう。
・幹事としての本音を少し見せることで、親しみを込めましょう。
・日頃から感じていることを、照れくさがらずに伝えましょう。
・親しさの度合いによって、表現を硬くしたり、崩したりなどしてください。
参加してくれた取引先へのお礼メール
〇〇部長
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇のサトウです。
先日はお忙しい中、弊社主催の〇〇会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
お食事は十分に楽しんでいただけましたでしょうか。
至らぬ点もあったかと存じますが、何かの機会がございましたら、今後もご参加いただけますと幸いです。
また、日頃の弊社へのご尽力に、改めて感謝を申し上げます。
我々もさらなる努力を重ねてまいりますので、何卒よろしくお願いいたします。
簡単ではございますがメールにて、御礼かたがたご挨拶申し上げます。
署名(会社名・所属・名前・連絡先など)
・宴会を楽しんでもらえたかという、一文で相手を気遣いましょう。
・今後も付き合いをお願いするような、関係性を重んじる文言を添えましょう。
・場合によっては直接、電話や会ってでのお礼もしましょう。
・相手との関係性に応じ、親しみを込めたり、業務的な要素を加えたりなどしましょう。
ご馳走してくれた上司へのお礼メール
〇〇本部長
お疲れ様です。
昨日はお忙しい中、〇〇会にお越しいただき、ありがとうございました。
皆にご馳走までしていただき、重ねてお礼を申し上げます。
部署内での関係強化ができればと催した会でしたが、おかげさまで全員の意欲が一層高まりました。
また、〇〇本部長がユーモアを交えて会社のビジョンを語ってくださったことにも、感銘を受けた次第です。
〇〇会での様々なお気遣いに、仕事の成果でお返しができるよう、ますます努力する所存です。
今後とも我々に、ご指導のほど何卒よろしくお願い申し上げます。
サトウハジメ
・食事の代金を払ってもらった場合、「ご馳走いただき」としましょう。
・宴会によって生まれた連帯感など、良かった点を報告しましょう。
・具体的なエピソードを挙げて、率直な感想を述べましょう。
・今後の抱負などを添えて締めくくりましょう。
挨拶をしてくれた上司へのお礼メール
〇〇専務
お疲れさまです。
先日は〇〇会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
また、乾杯に際してご挨拶もいただき、重ねて御礼申し上げます。
〇〇専務のユーモラスな挨拶で、皆がなごみ、会が終始、和気あいあいと進行しました。
社員一同、今期の目標達成に向け、一丸となって取り組む所存です。
今後も変わらぬご指導をよろしくお願いいたします。
サトウハジメ
・「力強い」「ためになる」など、どのような挨拶だったのかを述べた上で、挨拶へのお礼をしましょう。
・直接の関わりがなければ、宴会の様子をポジティブに伝えましょう。
・今後の抱負や具体的な決意を伝えて締めくくりましょう。
挨拶をしてくれた取引先へのお礼メール
〇〇部長
いつもお世話になっております。
株式会社〇〇のサトウです。
先日はお忙しい中、弊社主催の〇〇会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
また、お取引先様を代表しての挨拶も賜り、重ねてお礼申し上げます。
おかげ様で会に箔が付き、関係者の皆様も喜んでいただけたようです。
残念ながら、当日はゆっくりお話しさせていただく機会がございませんでしたが、ぜひ、何かの機会でまたお目にかかれればと思います。
今後も、弊社への変わらぬお力添えをいただけますよう、よろしくお願いいたします。
略儀ながらメールにて、御礼かたがたご挨拶申し上げます。
署名(会社名・所属・名前・連絡先など)
・挨拶をして良かったと思われるようなお礼をしましょう。
・何か相手との当日の思い出話があれば、感想を伝えましょう。
・今後の関係性を強くする一文を添えて締めくくりましょう。
寸志をくれた上司へのお礼メール
〇〇部長
先日は〇〇会にご参加いただき、誠にありがとうございました。
また、ご厚志まで頂戴し、重ねて御礼申し上げます。
歓談の際は、会社ではお伺いできない貴重なお話しを聞かせていただき、大変勉強になりました。
いろいろと気づかせていただけましたので、具体的な取り組みに反映させていければと思います。
ぜひ、今後も熱いご指導をよろしくお願いいたします。
サトウハジメ
・寸志は丁寧に「ご厚志」としましょう。
・宴会での具体的な話題を添えてお礼をしましょう。
・抱負や決意を述べ、今後の意欲を表明して締めくくりましょう。
寸志をくれた取引先へのお礼メール
〇〇部長
いつもお世話になっております。
先日は、親睦を兼ねた会食にご参加いただき、誠にありがとうございました。
また、過分なご芳志を頂戴いたしまして、ご懇情に重ねてお礼申し上げます。
〇〇部長とお話しをさせていただいた□□より、為になる話を聞かせていただき、パワーまでいただけと伺いました。
□□はじめ、今後も弊社への変わらぬお力添えをいだだけますようお願い申し上げます。
本来、ご挨拶に伺うべきところではございますが、取り急ぎ、まずはメールにてお礼申し上げます。
署名(会社名・所属・名前・連絡先など)
・寸志は、より丁寧に「ご芳志」としましょう。
・自分が関われていなかった場合、伝聞で当日のことを振り返りましょう。
・参加して良かったと感じてもらえるようなお礼を述べましょう。
・最後は丁重な表現で、メールであることをお詫びした上で締めくくりましょう。
まとめ
宴会後に送る、お礼メールのイメージは掴めましたでしょうか?
宴会が、会社・仕事関係のものであれば、お礼メールはビジネスメールのひとつです。
気をつけたいポイントを踏まえ、タイミングやマナーよくメールを送りましょう。メールを作成する場合は、お礼メールとして適した構成や例文を参考にしてください。
宴会後のアフターフォローまでが宴会の幹事の仕事です。本記事を熟読し、終わり良ければ総て良しの宴会を実現しましょう。
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