新入社員歓迎会では、どのように挨拶すればいいのでしょうか。
業務外の社内行事とはいえ社会人としての大切な場ですから、ふさわしい挨拶をしたいものです。

- 新入社員歓迎会で挨拶するタイミングとポイント
- 新入社員歓迎会で挨拶するときの基本構成と例文
- 新入社員歓迎会で挨拶するときの好ましいマナー
このような、新入社員歓迎会での挨拶にまつわる課題を本記事で解決しましょう!
【新入社員向け】歓迎会で挨拶するときのタイミング

新入社員の歓迎会で挨拶をするにあたり、まずは挨拶のタイミングを確認しておきましょう。
- 開会宣言
- 代表者の挨拶
- 新入社員の紹介
- 乾杯の挨拶
- 食事・歓談
- 新入社員の挨拶
- 先輩社員の挨拶
- 締めの挨拶
- 閉会宣言
このように、食事・歓談の後に新入社員が挨拶をする時間が設けられるのが一般的です。
ただし、飲食をともなわない場合や特別なイベントを行う場合など、歓迎会のプログラムによってタイミングは異なります。
どのタイミングであっても落ち着いて挨拶に臨めるよう、しっかりと準備しておきましょう。
【新入社員向け】歓迎会で挨拶するときのポイント

ここでは、新入社員歓迎会で挨拶をするときのポイントを確認しておきましょう。
- ●わかりやすく簡潔に述べる
- ●明るくハキハキと笑顔で話す
- ●適切な言葉遣いで挨拶する
それぞれのポイントについて解説します。
わかりやすく簡潔に述べる
新入社員歓迎会での挨拶は入社前の面接や面談ではありませんので、要点をまとめてわかりやすく簡潔に述べましょう。
また、通常は飲食をともなったりイベントと並行したりしながら実施される社内行事ですから、コミュニケーションを図るような気持ちで自己紹介や自己アピールをすることがポイントです。
明るくハキハキと笑顔で話す
歓迎会がどれだけフランクな雰囲気であっても、新入社員として参加する場合は緊張するものです。
したがって、緊張を和らげるためにも明るくハキハキと笑顔で話すことを意識しましょう。
たとえば、笑顔で聞いてくれている先輩社員や入社前から交流のある既存社員などと目を合わせると落ち着いて話せるかもしれません。
適切な言葉遣いで挨拶する
新入社員歓迎会には新社会人として参加するわけですから、社会人として適切な言葉遣いを心がけましょう。
たとえカジュアルな雰囲気であっても「です・ます調」を用いた丁寧な表現で統一しましょう。
また「拝見しました」「ご教示ください」といった謙譲語で、新入社員らしい謙虚な言葉遣いになるよう意識することもポイントです。
もし、敬語の使い方がふさわしいか確認したい場合は、便利なチェックツールをご活用ください。
【新入社員向け】歓迎会で挨拶するときの基本構成

新入社員歓迎会での挨拶は、以下のような基本構成に沿ってまとめると伝わりやすくなります。
- 歓迎会開催へのお礼
- 簡単な自己紹介
- 会社や先輩社員への思い
- 今後の抱負や決意
- 締めくくりの一言
それぞれの項目ごとに例文も紹介しますので、挨拶のポイントをつかんでいきましょう。
(1)歓迎会開催へのお礼
挨拶の冒頭で、歓迎会を開催してもらったことへのお礼を一言述べます。
本日は、私たち新入社員のために、このような場を設けていただき、ありがとうございます。
(2)簡単な自己紹介
自己紹介では、名前や配属先などを簡単に述べます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
大学時代は○○サークルに所属し、○○についての研究をしておりました。
(3)会社や先輩社員への思い
会社の理念や企業文化への共感、先輩社員への印象や所感を述べます。
インターンでは、○○に関わらせていただき、大変貴重な経験となりました。
また、その際は先輩の○○さんに親切にサポートいただけて多くを学べました。
(4)今後の抱負や決意
今後の抱負では、仕事における目標や新入社員としての決意などを具体的に述べます。
学生時代に取り組んだ○○の経験を生かしながら、職場では何事にも主体的に課題に取り組みたいと思います。
まずは与えられた業務を着実に遂行しながら仕事への理解を深め、確実に習得していく所存です。
(5)締めくくりの一言
挨拶の締めくくりでは、先輩社員や上司に向けて指導や協力へのお願いを一言述べます。
まだ社会人としては未熟で至らぬ点もあるかと思いますが、先輩方のご指導を仰ぎながら会社の一員として一日も早く貢献できるよう努力いたします。
どうぞよろしくお願いいたします。
新入社員歓迎会では、基本構成に加え、ポジティブな表現を意識することも挨拶をする上での大切なポイントです。
新しい環境への不安を口にしたり、仕事への自信のなさを吐露したりといったネガティブな発言をしないよう心がけましょう。
【新入社員向け】歓迎会で挨拶するときに役立つ例文

ここでは、新入社員歓迎会での挨拶に役立つパターン別で例文を紹介します。
- ●短めの簡単な挨拶
- ●基本のシンプルな挨拶
- ●ユーモアのある面白い挨拶
それぞれの例文を参考にしながら、歓迎会当日までに挨拶をまとめておきましょう。
短めの簡単な挨拶
新入社員が大勢いる場合は「簡単に」「一言ずつ」などと短めの挨拶を求められる場合があります。
短めの簡単な挨拶であっても雑にならないよう、基本構成に沿って各項目を一文程度でまとめて丁寧に述べましょう。
○歓迎会開催へのお礼
○簡単な自己紹介
○会社や先輩社員への思い
○今後の抱負や決意
○締めくくりの一言
本日は、私たち新入社員のために、このような場を設けていただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
先輩の皆さまから激励の言葉をかけていただき、これから皆さまとともにお仕事させていただけることを大変嬉しく思っています。
一日でも早く戦力になれるよう努力してまいりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
本日は、私たち新入社員のために歓迎会を開いていただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
先輩方のお話をお伺いし、自分も早く仕事で結果を出したいという思いがさらに強まりました。
何事にも積極的に挑戦していきたいと思いますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
本日は、私たち新入社員を歓迎会にお招きいただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
先輩方とともに、日々学びの多い環境で働けることに大きな期待を抱いています。
日々の自己研鑽に励む所存ですので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
本日は、私たち新入社員のために、このような場を設けていただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
これから先輩の皆様とともにお仕事させていただけることは大変光栄です。
一日でも早く戦力になれるよう努力してまいりますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
本日は、お忙しい中、私たち新入社員のために歓迎会を開催していただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
企業理念にある○○○○を仕事の成果に反映できるよう主体的に取り組む決意です。
何事にも会社の一員である自覚をもって臨みますので、ご指導のほどよろしくお願いいたします。
基本のシンプルな挨拶
特に時間を指定されていない場合は、長すぎず短すぎない「1分」を目安に挨拶をしましょう。
挨拶を「1分」で行う場合は、およそ300~350文字程度を基本構成に沿ってまとめるのがポイントです。
○歓迎会開催へのお礼
○簡単な自己紹介
○会社や先輩社員への思い
○今後の抱負や決意
○締めくくりの一言
本日は、私たち新入社員のために歓迎会を開いていただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
大学では○○を専攻していましたので、得意分野で貢献できる部署でお仕事させていただけることは大変光栄です。
また、入社前は企業理念である○○○○に大変共感したため、入社後は自分自身の仕事の指針として日々心がけてまいりたいと考えます。
本日の歓迎会では、先輩方の体験談や将来ビジョンなどをお伺いでき、今後の自分の目標や人生プランが具体的に描けました。
社会人としてはまだ未熟で至らぬ点もあるかと思いますが、まずは基礎をしっかりと体得し、与えられた業務を確実にやり遂げることを第一の目標といたします。
何事にも主体的に取り組んでまいりますので、どうぞご指導のほど、よろしくお願いいたします。
ユーモアのある面白い挨拶
社風や歓迎会の雰囲気によっては、ユーモアのある面白い挨拶が喜ばれる場合もあります。
ただし、自虐ネタや芸人のギャグなどで無理に笑いをとろうとするのは好ましくありません。
たとえば、学生時代や就活時のエピソードを軸にしながら、人柄や価値観が伝わるようにしましょう。
本日は、私たち新入社員のために歓迎会を開いていただき、ありがとうございます。
○月○日より○○部に配属されました、○○と申します。
大学ではSNSの社会的な影響力について研究していたため、実際のアカウントを使い、さまざまなテーマで投稿を重ねたのですが─。
ある夜、「X」の通知音が止まないので確認したら、ある投稿が、なんと1万いいねを超えるバズリ方をしていて、リプライへの返信をしていたらとうとう朝になってしまいました。
自分の思いがけない「つぶやき」が不特定多数の方々への反響になることが知れたのは大きな収穫でしたが、とりあえず夜寝る前はスマホの通知音をオフにすることが大切だということも大きな学びでした。
社会人としては未熟で至らぬ点もあるかと思いますが、まずは仕事やビジネスマナーの基礎をしっかりと体得し、日々の業務を確実にやり遂げていく所存です。
何事にも主体的に取り組んでまいりますので、ご指導のほど、よろしくお願いいたします。
【新入社員向け】歓迎会で挨拶するときのマナー

ここでは、新入社員歓迎会での挨拶で失敗しないよう気をつけたいマナーについて紹介します。
- ●清潔で控えめな身だしなみ
- ●好印象になる姿勢を意識する
- ●挨拶の前後に軽く一礼する
それぞれのマナーのポイントを見ていきましょう。
清潔で控えめな身だしなみ
新入社員歓迎会には、清潔かつ控えめな身だしなみで参加しましょう。
スーツやシャツにシワがないか、また、靴が汚れていたり、靴下やストッキングが破れていたりしないか気をつけましょう。
ビジネスに関連した社内行事ですから、メイクや香水、アクセサリーなども過度になりすぎないよう、控えめを心がけましょう。
好印象になる姿勢を意識する
挨拶が着席のままでも立ち姿勢でも、背筋をまっすぐに伸ばして、まっすぐ前を向きましょう。
立ち姿勢で挨拶をするときは、両足を揃えておくこともポイントです。
そして、目線は下に向けず、聞き手と目を合わせながら語りかけるように挨拶しましょう。
挨拶の前後に軽く一礼する
どのような体勢であっても、挨拶の前後に軽く一礼すると丁寧です。
もし、登壇形式で挨拶をする場合は、壇上でも全体に向かって一礼します。
さらに、スピーチをする場合は始める前にマイクの前でも一礼しましょう。
登壇での挨拶やスピーチの後は、マイクの前→全体→重役席と逆順で一礼します。
まとめ

新入社員歓迎会では3つのポイントを意識しながら挨拶をしましょう。
- ●わかりやすく簡潔に述べる。
- ●明るくハキハキと笑顔で話す。
- ●適切な言葉遣いで挨拶する。
また、基本構成に沿ってまとめると伝わりやすくなります。
- 歓迎会開催へのお礼
- 簡単な自己紹介
- 会社や先輩社員への思い
- 今後の抱負や決意
- 締めくくりの一言
本記事では、新入社員歓迎会での挨拶に役立つよう、パターン別の例文やマナーについても紹介しました。
ぜひ、本記事を参考にしながら、社風や持ち時間に合わせたふさわしい挨拶文を考えてくださいね。
尚、入社式での新入社員向け挨拶については関連記事がありますので、よければ合わせてご参照ください。