歓迎会の司会進行・台本例と成功させるために知っておきたいポイント

歓迎会の司会を始めて任された方、司会の仕事内容がわからない方はぜひこの記事を参考にしてみてください。
歓迎会をどのように進めたら良いかわからない方のために、歓迎会の司会進行の流れに沿って台本例と成功させるためのポイントを解説いたします。 ぜひ、本記事を参考にして、来る歓迎会に備え台本作成・準備や当日の歓迎会にご活用ください。

歓迎会の流れと司会進行のポイントと台本例

一般的な歓迎会の流れに沿って、司会進行のポイントを解説していきます。

開会宣言

★司会台本例

皆様、お待たせいたしました。
お忙しい中お集まりいただき、ありがとうございます。これより株式会社〇〇(部署名・グループ名などでもOK)、平成〇〇年度の新入社員歓迎会を始めさせていただきたいと思います。
本日司会進行をさせて頂きます、●●(名前)と申します。よろしくお願いいたします!
・自分自身の緊張をほぐすためにも、元気よく大きめの声でアナウンスしましょう。
・可能であれば、パーティー用の蝶ネクタイやタスキなど着用して盛り上げましょう。
・タイムスケジュールや進行内容を簡潔に発表してもいいでしょう。

代表者挨拶

★司会台本例

それでは、まずはじめに、〇〇部長からひと言お願いします。〇〇部長、よろしくお願いいたします。

→(挨拶の後)〇〇部長、ありがとうございました!

・通常、参加者の中で最も立場の上の人にお願いしておきます。
・ここでは盛り上げを考えず、スムーズに代表者につなぎましょう。
・少人数での開催では省略し、乾杯の挨拶と一緒にしてもかまいません。

乾杯の挨拶

★司会台本例

それでは、乾杯の音頭を〇〇主任にお願いしたいと思います。
皆様、グラスにお飲物をご用意ください。それでは〇〇主任お願いいたします!

→(挨拶の後)〇〇主任、ありがとうございました。

・通常、参加者の中で3番目の立場の上の人にお願いしておきます。
・グラスの準備をうながし、テンポよく挨拶へとつなぎましょう。
・もし、上司などから寸志(カンパ)をいただいたら、乾杯の挨拶の前に「〇〇部長より、ご厚志を頂戴しています。〇〇部長、ありがとうございます!」とお礼を述べて参加者に紹介しましょう。

食事・歓談

★司会台本例

それでは皆様、お食事もととのいましたので、しばしご歓談をお楽しみください。
・20~30分程度、食事や歓談の時間をとりましょう。

新入社員/転入社員の挨拶

★司会台本例

さて、お食事やご歓談を楽しまれていると思いますが、ここで入社された新入社員の皆さん(転入社員の場合は、〇月〇日付けで●●支店より赴任されました〇〇さん)をご紹介します。
新入社員の皆さん(○○さん)、簡単な自己紹介とひとことご挨拶をお願いします!ぜひ、元気よくアピールしてくださいね!

→(1人ずつ挨拶の後)〇〇さん、ありがとうございました。

・新入社員の人数が多い場合は、自己紹介のみなど臨機応変にうながしましょう。
・新入社員の場合、誰からどの順番で挨拶をするのか指示してあげましょう。
・新入社員などの緊張をほぐすよう、どのように振舞えばいいか伝えましょう。

既存社員の挨拶

★司会台本例

それでは次に、迎える側の皆様からも挨拶をお願いしたいと思います。部署名とお名前、ひとことメッセージをお願いします。では、こちらの席の〇〇さんからお願いします!

→(1人ずつ挨拶の後)〇〇さん、ありがとうございました。

・誰からどの順番で挨拶をするのか指示してあげましょう。
・もし、初見の社員がいても、自己紹介の際の名前をメモし、必ず名前を呼んでお礼をいいましょう。
・少人数の歓迎会なら、盛り上げのために司会がひとりずつ「〇〇部の重鎮、〇〇さんです」などと既存社員のキャラクターがわかるような紹介をしてもいいでしょう。

盛り上げの余興

★司会台本例

ここからは、お待ちかねの余興に移りたいと思います。まず最初の余興は〇〇です!(ルール説明など)それでは〇〇さんから、よろしくお願いいたします!

→(余興後)皆様、お楽しみいただけましたたでしょうか?お手伝いいただいた皆様、ご協力ありがとうございました。それでは、まだまだお食事も残っていますので、お時間の許す限りどうぞおくつろぎください。

・歓迎会で最も盛り上げる時間なので、ボルテージをひとつ上げて進行しましょう。
・すみやかに余興がおこなえるよう、わかりやすく大きな声でルールを説明しましょう。
・余興の進行中も、熱い実況などで盛り上げましょう。

中締めの挨拶

★司会台本例

さて皆様、宴もたけなわではございますが、そろそろお時間がまいりましたので、ここで中締めの挨拶を〇〇課長にお願いしたいと思います。〇〇課長よろしくお願いします。

→(挨拶の後)〇〇課長、ありがとうございました。

・二次会がある場合も、帰宅を急ぐ人のために、いったん中締めをしましょう。
・ラストオーダーのドリンクなどが届いて落ち着いたら、中締めをうながします。
・中締めは、参加者の中で3番目の立場の人にお願いしておきます。
・少人数の場合、司会がおこなってもかまいません。
・手締めをする場合は、どの方法で締めるかを確認しておきます。

◆手締め◆
手締めとは「手打ち」ともいい、歓迎会などの宴会を締める際おこなう手拍子です。
「1丁締め」「1本締め」「3本締め」でおこなうのが一般的ですが、地域によって異なりますので、事前に上司などに確認をしておきましょう。

<一般的な手締め>
●1丁締め……よぉ~っ。パン。
●1本締め……よぉ~っ。パパパン・パパパン・パパパンパン。
●3本締め……よぉ~っ。パパパン・パパパン・パパパンパン(2回)。もう1丁orもう1本。パパパン・パパパン・パパパンパン。

閉会宣言

★司会台本例

これで、平成〇〇年度の新入社員歓迎会は、お開きとさせていただきます。皆様、本日はお集まりいただきまして誠にありがとうございました。どなた様もお忘れ物のないようご確認のうえ、気をつけてお帰りください。ありがとうございました。

→(二次会がある場合)また、この後、二次会をご用意しております。すぐ近くのカラオケハウス〇〇にて席を設けておりますので、ぜひそちらへご移動ください。幹事のタナカがご案内もいたしますので、ご一緒に行かれる方はお店を出たところでお待ちください。よろしくお願いいたします。

・歓迎会への参加のお礼を述べ、忘れ物をしないようアナウンスしましょう。
・二次会がある場合、すみやかに案内し、移動をうながしましょう。

歓迎会を盛り上げ成功させる余興アイデア3つ

歓迎会の成功は、歓迎会の盛り上げにかかっています。歓迎会を盛り上げるのは、司会進行だけでなく、盛り上がる余興です。
ここでは、会場を選ばず簡単な準備で盛り上がれる余興アイデアを紹介します。ぜひ、活用してください。

質問コーナー

新入社員や転入社員など、入社してまもない社員とのコミュニケーションとゲームをかけ合わせたものです。新入社員などの挨拶の際に取り入れてもいいですし、既存社員の挨拶の後でもいいでしょう。

やり方・質問を10個ほど用意して、質問を書いたくじ引きを用意する。
・サイコロを用意して、質問を受ける人がサイコロをふる。
・サイコロの目の数だけの質問に答える。
・質問のくじは質問者でも答える人でもどちらでもOK。
◆盛り上がる質問例
・出身地は?「私の出身は〇〇です」と、地元弁で答えてください。
・いままで経験したアルバイトと、面白い業界あるあるを教えてください。
・休日は何をして過ごしますか?誰かが当てるまでジェスチャーで答えてください。
・今ハマっているマイブームは何ですか?好きな外国語で伝わるまで答えてください。
・今日の朝ごはんは何でしたか?逆さ言葉で答えてください。
・これはオススメ!という本や映画を教えてください。理由もお願いします。
・学生時代の部活は何でしたか?ワンジェスチャーで表現してください。
・好きなアニメのキャラクターを、モノマネで紹介してください。
・無人島に1カ月行くとしたら、何をもって行きますか?3つ答えてください。
・もし地球の最高権力者になったら、何を達成させますか?3つ答えてください。
・就活での失敗エピソードを教えてください。もしくは独自の取り組みは何でしたか?
・目玉焼きには何をかけますか?おすすめのポイントも教えてください。
・自分を動物にたとえるなら何ですか?理由や特徴を教えてください。
・得意な料理は何ですか?美味しく作るコツも教えてください。
・尊敬している偉人は誰ですか?理由も教えてください。
・地球最後の日、一緒にいたい有名人は誰ですか?理由も教えてください。
◆NGな質問例
・出身大学は?
・身長・体重は?
・好きなタイプは?
・スリーサイズは?
・〇〇さん(社内の人)ってどう思う?
・何歳までに結婚したい?
・お父さんの職業は?

自己紹介ゲーム

新入社員などの自己紹介で、緊張をほぐすために取り入れるといいですよ。既存社員も一緒になって、楽しい自己紹介にしましょう。

やり方・接続詞を書いた紙を人数分用意する。
・名前と、好きな食べ物などテーマに沿った自己紹介をする。
・裏を向けた紙をトランプのように引き、接続詞を使ってさらに自己紹介を続ける
◆盛り上がるコツ
・テーマを書いたくじ引きも用意しておくとよい。
・サイコロを使って、出た目の数だけ接続詞を追加してもよい。

カルタde自己紹介

自己紹介を、よりゲームに近いスタイルで楽しみましょう。カルタを用意すれば、どこでも簡単にできますよ。

やり方・まず、自己紹介する人が1枚カルタを引きます。
・出た文字につづけて自己紹介をします。
・たとえば「わ」が出れば「わたしの名前は〇〇〇〇です」という具合です。
・同じ要領で、カルタを引いては紹介、引いては紹介と繰り返します。
◆盛り上がるコツ
・サイコロを使って、出た目の数だけカルタを引いて自己紹介してもよい。
・日本語ではなく、英語で自己紹介しても面白い。

歓迎会の司会進行を成功させるポイント3つ

歓迎会で司会をするなら、成功させて終わりたいですよね。ここでは、司会進行を成功させるための特に大切なポイントを紹介します。

リハーサルをしておこう

誰でも、何ごとも、ぶっつけ本番では成功の確立が下がります。「成功は準備に比例する」というのは、ビジネスシーンでも歓迎会でも同じです。 ぜひ、台本を作成したら実際の流れに沿ってリハーサルをしましょう。

自宅でも勤務後のオフィスでも構いませんので、口に出してみるだけでも身になりますよ。リハーサルで気づいたことを台本にメモしておけば、本番のクオリティーが上がります。

失敗をおそれず楽しくつとめよう

成功させるためには、実は上手くいかそうと思うより、楽しくやろうと思う方がいいですよ。上手くやろう=失敗しないようにしようと思うと、心理的にプレッシャーになり、身体も緊張するからです。

司会といってもギャラをもらってやるプロではないので、「楽しければいいや」くらいの気持ちでのぞみましょう。失敗したらしたで、「失礼しました~!」とお愛嬌で乗り越えれば逆に盛り上がるかもしれませんよ。

その場の気づきをアドリブで口にしよう

歓迎会当日は、台本だけをたよらなくてもOKです。イベントの盛り上がりは「生もの」みたいなもので、その日、その瞬間の空気でつくられる部分があります。
もし進行中に何か見聞きして気づいくことがあれば、そのまま言葉にするといいですよ。

小学生の運動会で、「赤組みがリードしました!白組ピンチ!がんばって!」などの実況がありますが、あのような感じです。

まとめ

歓迎会の司会進行のイメージはつかめましたでしょうか。歓迎会は、基本的には盛り上げてなんぼの楽しいイベントです。
規模が大きく、重役が多数出席している場合は緊張感も増すと思いますが、ぜひ明るく楽しく司会を務めてください。少人数での開催なら、かたい挨拶や自己紹介よりも、盛り上げ重視で進行しましょう。

すべての参加者が楽しめる会をめざし、司会としての発言だけでなく、ほかの人の発言もうまく引き出せるように盛り上げてくださいね。