社内表彰式を開催するにあたり、企画や準備にお悩みではありませんか?
「初めての開催なので上手くいくか不安」
「定期的な開催でマンネリ化している」
「定番だけでなく多様な演出が知りたい」
このような、社内表彰式の開催にまつわる課題を本記事で解決しましょう。
◆この記事でわかること
- 表彰式がもたらすメリットや「授賞式」との違い
- 表彰式を失敗なく開催するための大切なポイント
- 表彰式のプログラム演出におすすめなアイデア
ぜひ、本記事をご活用いただき、社員にとって有意義なひとときとなるよう社内表彰式を成功させてください!
表彰式とは?「授賞式」との違いは?
表彰式とは、ある基準にもとづいて好成績を残した人をたたえ、表彰状や記念品を授与するセレモニーです。
表彰式の基準の一例として以下のようなものがあります。
・会社の生産性向上につながる組織内改革やシステム改変。
・企業バリュー(行動指針)にもとづく業務での実効性。
表彰式は、しばしば「授賞式」と混同されますので、その違いを簡単に確認しておきましょう。
表彰式 | 授賞式 | |
目的 | 組織における業績や功績への評価、称賛 | 限られた分野における特定の賞の授与 |
賞の定義 | 組織内で設定されたもの | 特定の基準で設定されたもの |
受賞者 | 組織内のメンバーやチーム | 特定の基準を満たした個人または団体 |
内容 | 表彰状や記念品の授与、受賞者のスピーチなど(例:社内表彰式、校内表彰式) | トロフィーやメダルなどの記念品授与、受賞者のスピーチなど(例:アカデミー賞、文化勲章授与式) |
表彰式は、社内や校内、あるいは特定競技の大会などにおいて開催されるもので、受賞の基準が主催者によって幅広く多様に設定されます。一方で、授賞式は受賞の基準や主催者が限定的で普遍的なのが特徴です。
社内表彰式を開催するメリット
ここでは、社内表彰式を開催することで生まれるメリットについて紹介します。
- ●社員のモチベーションが上がる
- ●社員のエンゲージメントが高まる
- ●会社のビジョンやミッションを共有できる
- ●社内でのコミュニケーションが深まる
- ●評価基準を明確にし功労を可視化できる
それぞれのメリットについて見ていきましょう。
社員のモチベーションが上がる
モチベーションとは、仕事や仕事での目標に対する社員の「動機」です。モチベーションが上がることで、なんとなく与えられた業務をこなすのではなく「なぜ自分は頑張るのか」「この目標を達成することでなにを得るのか」と、目的意識をもって主体的に取り組めます。
社員のエンゲージメントが高まる
エンゲージメントには「誓い」や「誓約」という意味があり、社員が抱くエンゲージメントとは会社への「貢献意欲」のことです。いわゆる「社員満足度」は職場環境への評価ですが、社員エンゲージメントは「この会社を発展させるために自分は○○で役に立ちたい」という主体的な意欲をさします。
会社のビジョンやミッションを共有できる
会社が設けた評価基準は会社を発展させるためのビジョンやミッションにもとづくものですから、受賞者のみならず全社員とそれを共有できます。社内報や社員総会などで周知させるのとは違い、華やかなイベント性によって印象的に伝えられるのが利点です。
社内でのコミュニケーションが深まる
受賞者の功績が全社員に周知されることで、受賞者に賛辞が贈られるだけでなく、受賞を目標にする社員が質問をしたり助言を求めたりすることもあります。また、社内の生産性や業績の向上につながるよう、受賞者の見解や取り組みを現場に生かすためビジネスコミュニケーションも活発になるでしょう。
評価基準を明確にし功労を可視化できる
全社員に明確な評価基準を周知できるため、すべての社員が「なにを、どれだけ頑張れば評価されるのか」という具体的な取り組み課題を認識できます。そして、受賞者の功労を可視化することで「次こそは自分も表彰されたい」と社員を奮起させられるのも大きな利点です。
社内表彰式のプログラム演出に!おすすめアイデア15選
せっかく社内表彰式を開催するのであれば、受賞者にも受賞者をたたえる社員にも楽しんでもらえる企画を練りたいものです。
ここでは、社内表彰式が盛り上がるよう、プログラム演出におすすめな企画アイデアを紹介します。
レッドカーペット
受賞者の登壇までの花道を飾るレッドカーペット。特別な人だけが歩く、特別な場所を祝福ムード満点にして演出しましょう。レンタルショップで借りることもできますが、会場の規模に合わせたサイズで選ぶことが大切です。
表彰式BGM
表彰式にふさわしいBGMで受賞者の栄誉をたたえましょう。表彰シーンを感動的にするほか、受賞者を誇らしくさせたり、称賛する側の社員の気持ちを高揚させたりします。登壇時に流すBGMは、受賞者本人が好きな楽曲を選ぶようにしてもいでしょう。
ムービングライト
ステージを華やかに照らすムービングライト。カラフルで動きがあるためインパクティブな演出が実現できます。会場によっては設置がないため、専用機材をレンタルするなどして搬入する必要があります。
オープニングアタック映像
表彰式のスタートを飾るオープニングアタック映像。インパクトのある映像と音楽で会場全体を盛り上げます。また、部門ごとで表彰前にタイトルを変えて流したり、休憩後の切り替えに活用したりするのも効果的です。
受賞者のアテンション映像
やはり表彰式の主役ですから、アテンション映像で受賞者を盛り上げるとドラマチックになるでしょう。将来的に受賞を目指したい社員のモチベーションアップにつながったり、出席者の中だるみを防げたりするメリットもあります。
オリジナル表彰状の授与
いわゆる定番の表彰状もすてきですが、企業風土や受賞内容によってはオリジナルの表彰状で特別感を出すのもおすすめ。プロジェクトメンバーなど受賞者と関わりの深い同僚が制作しても喜ばれるはずです。評価基準によっては「感謝状」という形で功労者の功績をたたえるのもいいでしょう。
オリジナルトロフィーの贈呈
受賞者の名前や表彰式の日付を刻印したオリジナルのトロフィーは特別な記念品となります。メタリック素材のほかクリスタル素材やウッド素材などがありますから、企業風土や受賞内容に合わせて選ぶのもおすすめです。
受賞者のサプライズ発表
表彰式まで受賞者を公表せず、当日のサプライズ発表で盛り上げる方法もあります。よく目にするのがアカデミー賞やグラミー賞といった授賞式での光景。受賞者だけでなく、受賞結果を見守る社員にとってもドラマチックなシーンとなるでしょう。
リアルタイム投票での受賞者決定
評価基準によっては、表彰式のリアルタイム投票で受賞者を決定する演出も可能。オンライン集計可能なアプリを使えば当日の進行もスムーズです。たとえば「新入社員が選ぶ育成力ナンバーワンの先輩社員」など、社員のソフト面にフォーカスした部門での公平な評価になるのではないでしょうか。
中継カメラ映像
大規模な表彰式なら、会場のどこからでも様子がわかるように中継カメラ映像を活用するのがおすすめ。スクリーンに映し出されるライブ映像が表彰式の臨場感や出席者の感動を生み出します。もし、自社で対応する場合は映像が安定するようカメラや三脚を用意し、当日のミスを防ぐためにリハーサルもしておきましょう。
受賞者の密着映像
受賞者の密着映像を事前に撮影しておいて表彰前にスクリーンで映します。受賞者のエンゲージメントが高まるだけでなく、受賞をたたえる社員のモチベーションアップにもつながるでしょう。スマホやパソコンを使って自社制作できますが、動画制作マッチングアプリや動画制作会社のプロテクニックでクオリティにこだわるのもおすすめ。
受賞者へのメッセージムービー
たとえば、同僚や上司から集めた受賞者へのメッセージをムービーにして表彰時に流します。日頃から労苦を分かち合っている仲間からのメッセージは受賞者にとってかけがえのないもの。受賞者本人の「また頑張ろう」という、さらなるモチベーションにもつながるでしょう。
部下がプレゼンター
表彰式のテーマによっては、上司への賞状授与を部下が行っても盛り上がります。もちろん業績への表彰でもかまいませんし、「感謝状」という形で、たとえば「新人育成賞」「名言アドバイス大賞」といったソフト面での功労をたたえるのでもいいでしょう。
フォトブースの設置
受賞後に本人、あるいは本人と関係者で記念撮影できるよう、フォトブースを設置してはどうでしょうか。背景幕や椅子、花といった演出のほか、王冠や「本日の主役」「祝・おめでとう」といったタスキを使うとユニークな演出ができます。
ダイジェスト映像での締めくくり
表彰式の様子をスタートから撮影しておき、締めくくりにダイジェスト映像を流します。式の振り返りになって感動がよみがえりますし、次の表彰式へのモチベーションアップにもつながるでしょう。また、表彰式に出席できなかった社員に共有できるほか、就活生や内定者への企業アピールにも活用できます。
社内表彰式を成功させるためのポイント
ここでは、社内表彰式を成功させるためのポイントを紹介しますので、これからの企画や準備にご活用ください。
- ●規模やテーマに沿った会場を選ぶ
- ●予算と規模のバランスを考える
- ●余裕をもったスケジュールを組む
- ●表彰基準の明確化と公平性に取り組む
- ●当日のための準備を徹底しておく
- ●場合によっては外部委託も検討する
それぞれのポイントを見ていきましょう。
規模やテーマに沿った会場を選ぶ
どれくらいの人数で開催するのか、どのような表彰式にしたいのか、表彰式は規模やテーマに合わせて選びましょう。たとえば、大人数だからとキャパだけを考えて大きな会場にするのではなく、「式典のような厳粛なものにしたい」「イベント性を強めたパーティー形式にしたい」など、テーマに沿った会場ジャンルを選定することも大切です。
予算と規模のバランスを考える
表彰式の予算は規模によって差が出ますので、まずはプログラム内容を考えてから予算を組んでいきましょう。表彰式の開催に必要な予算の一例には以下のものがあります。
・演出にかかる費用
・装飾にかかる費用
・機材スタッフの人件費
・受付や司会などの人件費
・表彰状や副賞などの費用
・賞金や記念品などの費用
また、表彰式の規模と予算のバランスが相応であるかも重要なポイント。数百人あるいは千人規模の大がかりな表彰式で予算を抑えすぎるとクオリティが下がって表彰者や出席者をがっかりさせますし、逆に小規模なものに予算をかけすぎると次回以降の定期的な開催が厳しくなります。
余裕をもったスケジュールを組む
表彰式は、社員総会や決起集会などと違い、お祝いの要素が強いイベントです。したがって、いくら恒例の行事であっても形式的に開催するのでは当日の感動的なムードが作り出せません。スケジュールに余裕をもたせ、会場選びやプログラム企画、前日までのリハーサルなどに時間をかけて丁寧に準備できるようにしましょう。
表彰基準の明確化と公平性に取り組む
なぜ、その社員が表彰されたのかという基準を明確にすることで、出席者の称賛が得やすくなります。また、次の表彰式での受賞を目標にする社員も増えるでしょう。さらに、販売実績や営業成績など数値化できる基準だけでなく、「素晴らしい企画をした社員」「優秀プロジェクトリーダー」などの部門を設け、全社員を表彰の対象にした公平性でモチベーションを上げることも大切です。
当日のための準備を徹底しておく
表彰式当日の進行がスムーズに運ぶよう、司会者の台本を作成したり、運営スタッフで進行表を共有したりしておきましょう。また、機材や設備が問題なく使用できるか、動作だけでなく使い手のスキルも確認する必要があります。そして、表彰状や盾を作成するときは誤字にも注意。前日までのリハーサルも必須です。
場合によっては外部委託も検討する
たとえば、特別な演出にこだわったり、大規模なイベントを盛大に行ったりするのであれば、外部委託でクオリティを担保することもひとつ。企画から撤収まで、すべての運営を丸投げすることも可能ですが、予算に応じて司会進行や機材オペレーションだけの限定的な依頼もできます。
まとめ
社内表彰式は好成績を残し社員をたたえ、表彰状や記念品を授与するための社内行事。販売実績や営業成績といった数値化できる基準のほか、社員の努力や取り組み姿勢などへの評価も選定基準として功労を称賛するセレモニーです。
ここで、社内表彰式がもたらすメリットをおさらいしておきましょう。
- ●社員のモチベーションが上がる。
- ●社員のエンゲージメントが高まる。
- ●会社のビジョンやミッションを共有できる。
- ●社内でのコミュニケーションが深まる。
- ●評価基準を明確にし功労を可視化できる。
また、本記事では、社内表彰式のプログラム演出におすすめなアイデアや社内表彰式を成功させるためのポイントも紹介しました。ぜひ、本記事を活用しながら、これからの企画や準備にお役立てください。
尚、社内表彰式の開催に役立つ関連記事もありますので、よければ合わせてお読みください。