インターンシップ懇親会の質問50選!失敗しないための準備と好印象ポイントも解説

インターンシップ終了後に開催される懇親会。交流や意見交換が目的であるため、通常は先輩社員を囲んだ座談会や企業幹部との質疑応答などの時間が設けられます。

面接や選考会とは違うため、もしかしたら「どんな質問をすればいいの?」「やっぱり質問しないとダメ?」など気になっているインターン生もおられるのではないでしょうか

そこで本記事では、インターシップ懇親会に参加される方のため「質問」に関する内容を以下の通りまとめています。

  • ●インターンシップ懇親会で質問するメリットは?
  • ●インターンシップ懇親会で質問するための準備は?
  • ●インターンシップ懇親会で好印象な質問をするには?
  • ●インターンシップ懇親会で役立つテーマ別の質問集

また、インターンシップ懇親会で質問するタイミングについても記載しています。

ぜひ、本記事を参考にしながらインターシップ懇親会に向けた質問の「準備」にお役立てください!

インターンシップ懇親会で質問するメリット3つ

インターシップ懇親会における「質問」にメリットがあれば、より質問することに前向きになれるのではないでしょうか。

ここでは、質問をしようかどうか迷っていたり、なかなか質問が浮かばないと悩んでいたりする方に向けて3つのメリットを紹介します。

  1. 社員のリアルな声が聞ける
  2. 自分に合う企業なのか判断材料にできる
  3. 積極性や主体性を自己アピールできる

それぞれのメリットを確認していきましょう。

社員のリアルな声が聞ける

インターンシップ懇親会では実際に働いている社員にも質問ができるため、採用面接や会社説明会だけでは得られないリアルな「声」が聞けます。また、年齢の近い先輩社員であればロールモデルになり得ますから、入社後の自分を重ねながら具体的なイメージもわかせられるでしょう。

自分に合う企業なのか判断材料にできる

どれだけ強く入社を希望する企業であっても、自分に合っていないと意欲的に仕事を続けられません。インターシップ懇親会で質問することにより、その企業が自分に合っているのかどうか見極めるための判断材料にできます。

知りたいことをまとめて建設的に質問すれば、その企業の現状や業界全体の展望など、企業のホームページを閲覧しただけではつかめない貴重な情報も得られるでしょう。

積極性や主体性を自己アピールできる

仮に質問しないからといって直接マイナスイメージにつながるわけではありませんが、質問をする姿勢は「積極性」や「主体性」として印象づけられます。

実際に質問を考えていくとわかりますが、「聞きたいこと」が明確であるのは入社を前提に「得たいもの」「解決したいこと」が具体的にあるからです。自己紹介やスピーチ、プレゼンテーションとは違った間接的な形での自己アピールの場となるでしょう。

インターンシップ懇親会で質問するための準備

インターシップ懇親会で質問するときは、しっかりと「準備」をして臨みましょう。

ぶっつけ本番で上辺だけの質問をしてしまうと自分の印象を下げますし、相手にも失礼だからです。

こんな質問はNG!*その場の雰囲気ノリで聞いただけの質問。
*ほかのインターン生の質問を真似ただけの質問。
*少し調べればわかる企業についての初歩的な質問。

ここからは、インターシップ懇親会での質問に向けた具体的な準備について解説していきます。

企業研究をしておく

その企業、ついて事前に詳しく調べておきましょう。企業研究といって、企業への理解を深めながら志望動機を明確にし、たずねるべき質問を具体化するためです。

~企業研究の項目例~

・企業情報:企業理念、設立年、資本金、売上高、所在地など
・事業内容:商品、サービス、「BtoB」や「BtoC」といった形態など
・制度:福利厚生、休暇休業、人事、キャリアアップなど
・採用情報:採用人数(本年/昨年)、初任給(初年度月収例)など
・現状:強み、弱み、競合、事業部の文化、業界全体の傾向など

■企業研究シートがダウンロードできるサイトはこちら|就活の教科書

自己分析をしておく

質問する上で役立つのが自己分析です。自分の特性や考え方の傾向がわかると、その企業での働き方がイメージしやすくなるほか、仕事における解決課題や補完するべきテーマが見えてきます。

すると、質問がより主体的なものとなり、たとえば「どのようなキャリア形成が可能でしょうか?」といった内容を、「私の強みは○○で、将来は○○の分野で活躍したいと考えているのですが、入社後のキャリア形成において大切なことはなんでしょうか?」と充実させられます。

■自己分析に活用できる無料診断ツールはこちら|リクナビ自己分析ツール

敬語マナーを習得しておく

どれだけ質問内容を練っても、質問の場で間違った敬語を使ってしまうと効果的な自己アピールになりません。なんとなく使い慣れている敬語は本当に正しいものなのか、使い慣れていない敬語を無理に使おうとして不可解な言葉にならないかなど、事前に敬語マナーを習得しておきましょう。

敬語は入社後の職場でも大いに生かせますので、入社前にマスターしておくと社会人になってからのビジネスコミュニケーションがスマートにこなせます。

■就活に役立つ正しい敬語一覧はこちら|ユニキャリ

インターンシップ懇親会での質問を好印象にするコツ

せっかくインターシップ懇親会で質問するのであれば、好印象を与えて自己アピールにつなげたいものです。

ここでは、好印象になる3つのコツを紹介しますので、質問内容や質問の場での振る舞いにお役立てください。

  1. 要点をまとめて端的にたずねる
  2. 自分の考えも加えて質問する
  3. 質問のときにメモを取る

それぞれ見ていきましょう。

要点をまとめて端的にたずねる

たとえば質問の前にダラダラと自分の話や経験を語ってしまうと、「それで質問は?」と聞き手がなにを聞かれているのか理解できなくなります。まずは「聞きたいこと」の要点をまとめ、質問するときは端的にたずねるようにしましょう。

◎良い例:仕事で最もやりがいを感じておられることはなんでしょうか?
×悪い例:私はバイトで○○をしていまして、店長からも○○と教わるのですが、やはり仕事の『やりがい』は大切だと考えます。○○様にとってはいかがでしょうか?

自分の考えも加えて質問する

質問内容によっては、ただ聞くのではなく自分の考えを加えてからたずねると、こちらの意図が伝わって、より具体的な回答が引き出せます。また、質問そのものが洗練されて自己アピールとしても効果的です。

○質問例:私は入社後の社会生活に少し不安があるのですが、「ON」「OFF」の切り替えはどうされていますか?

このように手短な前置きとして自分の考えを添えると丁寧な質問になります。

質問のときにメモを取る

質問への回答を、うなずきながら熱心に聞くのは大切なことですが、さらにメモを取ると礼儀として好ましいです。また、あとでメモしたことを読み返せるので合理的でもあります。

したがって印象を良くするためだけのパフォーマンスではなく、マナーや合理性のためにもメモを準備しておきましょう。ただし、飲食店や屋外などでのカジュアルな雰囲気であれば大げさな印象になってしまいますので、その場のシチュエーションによって判断しましょう。

【テーマ別】インターンシップ懇親会での質問50選

ここでは、インターシップ懇親会での質問に活用できる質問集をテーマ別で紹介します。

あくまでも一例ですので、企業研究自己分析を加味しながら適切にカスタマイズしてくださいね!

社風、社内の人間関係

~質問例~

・職場について、入社前の印象と入社後の実感として変わったことはなんでしょうか?
・ひとことで御社の社風を表現するとしたら、どのような言葉が当てはまりますか?
・社員の皆様は、お互いのことをどのように呼び合っていらっしゃいますか?
・職場でのコミュニケーションにおいて、なにか積極的な取り組みはありますか?
・昨年は○○という社内イベントを開催されましたが、今年の予定はいかがでしょうか?

ポイント実際に働いていることを想定し、自分に合った環境であるのかを判断するために具体的な質問をしましょう。

企業が求める人物像

~質問例~

・入社前に取り組まれたことで、実際に入社後の業務に生かせたことはありますか?
・御社で活躍されている社員の皆様に共通した特性とはどのようなものでしょうか?
・チームワークにおいて最も重要な個人の「在り方」とはなんでしょうか?
・これまでの採用活動の中で、どのような学生と「一緒に仕事がしたい」を感じられましたか?
・仕事ができる社員というのは、御社におかれましてはどのようなタイプの方ですか?

ポイント企業が求める人材の傾向をつかむため、実際に働いている社員から具体的な人物像がイメージできるような質問をしましょう。

身につけたい能力、スキル

~質問例~

・入社後に取得された資格や身につけられたスキルはございますか?
・私は自分の◯◯を強みだと考えているのですが、入社後に生かせる場はあるでしょうか?
・私は○○の資格を取得しているのですが、この資格が生かせる業務はございますか?
・入社までに取り組んでおくといい課題や活動などありましたらお教えください。
・入社以来、どのようなキャリア経験を積んでこられましたでしょうか?

ポイント企業が求める能力キャリアパスをたずねることで意欲が伝わるだけでなく、入社を前提にした自分自身の具体的なテーマが見つかります。

仕事のやりがい、解決課題

~質問例~

・仕事をされていて最もやりがいを感じることはなんでしょうか?
・これまで最も達成感をおぼえられたお仕事はどういったことでしょうか?
・今後、この仕事にチャレンジしたいと考えられているテーマななんでしょうか?
・仕事でストレスを感じられたときは、どのように解消されていますか?
・いろいろな考えの社員同士が仕事をする上で円滑に進めるコツはなんでしょうか?

ポイント実際に仕事をしている人だけが感じている「やりがい」や「解決課題」を実体験から聞くことでミスマッチを防ぎ、入社後の自分もイメージできます。

業務内容、勤務状況

~質問例~

・日々の業務の大まかな流れを教えてください。
・残業が発生するのはどのようなケースでしょうか?
・一年を通じて最も忙しいのはどの時期でしょうか?
・社員の方々の平均的な出社時間を教えてください。
・入社直後と現在とで大きく違う業務ななんでしょうか?

ポイント業務勤務状況について具体的に質問すると入社後のワークライフバランスがイメージできます。もし配属が決まっているのであれば、対象となる部署の社員に積極的に質問しましょう。

社員のプライベート、生活スタイル

~質問例~

・お休みの日はどのように過ごされていますか?
・会社の方と休日も一緒に過ごされることはありますか?
・長期休暇のときは、どのような過ごし方をされていますか?
・リフレッシュのためにされている効果的な方法はありますか?
・職場以外での過ごし方で社会人になられたからこそ変わったことはなんですか?

ポイント社員のプライベートや生活スタイルを聞くのは入社後の自分の「暮らし」をイメージするほか、社員の人柄に触れたり、社員との関係を深めたりするためでもあります。

福利厚生、勤務形態

~質問例~

・休日出勤はございますか、また頻度についてもお伺いしたいです。
・有給休暇を取得するための流れを教えてください。
・長期休暇は取得できますでしょうか、可能であれば事例もお伺いしたいです。
・出張の頻度や出張先について詳しく教えていただけますでしょうか。
・御社で取り組まれている独自の福利厚生はありますでしょうか?

ポイント入社後の「働きやすさ」を具体的にイメージするため、福利厚生勤務形態については率直にたずねましょう。

キャリアアップ

~質問例~

・○○様の現在のキャリアをお教えください。
・○○の役職に就くまでのプロセスや必要スキルを教えてください。
・御社での人事評価制度について詳しくお聞きしたいです。
・○○という立場で○○に携われるようになるには入社後何年かかりますか?
・管理職に就かれている方々は平均で入社後何年のキャリアを積まれていますか?

ポイント入社後の5年、10年といった長期スパンで自分の将来ビジョンを描きながら「やりがい」をイメージするとともに、その企業で自分が活躍できそうかについても考えていきましょう。

志望理由、入社までの経緯

~質問例~

・なぜ、いまの職種(業種)を選ばれたのですか?
・御社のほかには、どのような企業(業界)を志望されていましたか?
・入社の決め手になったポイントはなんでしょうか?
・採用までの活動、入社までの取り組みで意識されたことはなんでしょうか?
・どのようにして志望する企業(業界)をしぼっていかれましたか?

ポイントもし、まだ志望先を決めきれていないのであれば、実際に入社を決めた先輩から体験談を聞くことで有効な判断材料が得られるかもしれません。

学生当時の就活について

~質問例~

・就職活動で「これはやっておくべき」ということがありましたら教えてください。
・御社の選考対策として最も意識して取り組まれたことを教えてください。
・自分の「強み」を企業にアピールするために意識するべき点はなんでしょうか?
・就職活動を前向きに進めるためのリフレッシュでおすすめの方法はありますか?
・○○業界以外に、「ここも調べておくべき」といった関連業界はありますか?

ポイントインターシップ先への志望度によって質問内容を変え、先輩社員の実体験をもとに今後の就職活動に生かせる課題を見つけましょう。

インターンシップ懇親会で質問するのはいつ?

インターンシップ懇親会での質問時間は以下のようなタイミングが挙げられます。

●自己紹介の後
●食事の後
●座談会
●質疑応答

あくまでも一例ですが、どのタイミングでも「質問はありますか?」と聞かれたとき、しっかり対応できるよう日頃から問題意識をもってインターンシップに取り組みましょう。また、自己分析企業研究とのすり合わせをしながら日々の振り返りをしておくのも大切です。

まとめ

インターシップ懇親会における質問にはメリットがあります。

  1. 社員のリアルな声が聞ける
  2. 自分に合う企業なのか判断材料にできる
  3. 積極性や主体性を自己アピールできる

せっかく参加するのであれば、就活に生かすため入社後の働き方に反映させるため、「知りたいこと」「解決したいこと」を質問にしてたずねましょう。

ただ「聞く」のではなく、「企業研究」「自己分析」「敬語マナーの習得」で質問を充実させることも大切なポイント。また、質問で好印象を与えるためのコツも押さえておきましょう。

  1. 要点をまとめて端的にたずねる
  2. 自分の考えも加えて質問する
  3. 質問のときにメモを取る

本記事では、インターンシップ懇親会での質問に活用できる「質問集」もテーマ別で紹介しました。ぜひ、本記事を参考にしながら準備を整えて懇親会当日を迎えてください。

インターン後の懇親会については、参加メリット就活に活かすポイント気をつけたいマナーなどをまとめた記事もありますので、よければ合わせてご覧くださいね!

インターン後の懇親会に参加するメリットは?就活に活かすポイントやマナーも徹底解説!