会社の「締め会」とは?目的や内容から必要な準備まで社内行事まとめ

会社で「締め会」を開催するにあたり、どのようなことを心がければよいのでしょうか。

「締め会ってなに? なにをするの?」
「締め会の開催に必要な準備や注意点は?」

「締め会の挨拶や企画はどうすればいい?」

このように、会社の締め会にまつわる疑問や課題を本記事で解決しましょう。

◆この記事でわかること

  1. 締め会の意味と目的
  2. 締め会の流れと内容
  3. 締め会の準備や注意点

ぜひ、本記事をご活用いただき、これからの企画や準備にお役立てください!

会社の「締め会」とは?

締め会とは、月末や年末、あるいは四半期ごとなどの節目に行われる打ち上げ会のようなもの。一般的に、飲みニケーションをともなう社内交流として開催されます。

部署であったりプロジェクトチームであったり、全社挙げてであったり、開催規模はさまざま。これまでの業務や業績を振り返り、これからの目標や課題に向けて全員で一丸となることもねらいです。

よくある締め会の流れ

  1. 開会宣言
  2. 開会の挨拶
  3. メンバー紹介(必要に応じて)
  4. 報告会
  5. 乾杯の挨拶
  6. 食事・歓談
  7. 余興や表彰式など
  8. 締めの挨拶
  9. 閉会宣言

どのような締め会をするかによって流れは異なりますので、まずは締め会の目的や内容を決めてから流れを考えましょう。

よくある「締め会」の内容

会社の締め会ではどのようなことをするのか、ここでは、よくある締め会の内容について紹介します。

  • ●売上や販売実績、営業成績などの報告
  • ●メンバーの加入や離脱で対象者を紹介
  • ●親睦を深めるためのレクリエーション
  • ●功労者への表彰式や授賞式、褒賞式

それぞれの内容やポイントを確認していきましょう。

売上や販売実績、営業成績などの報告

会社の収益を上げることは経営の根幹ですから、どれだけの成果を上げられたのかを報告することは会社の義務です。また、社員にとっては会社の現状を把握するための大切な機会といえます。

報告のやり方は、営業担当者が個別に発表したり、責任者や役職者が代表して説明したりするなど、いろいろです。目標に対する結果のほかにも、原因分析、改善点、修正点、今後の課題などが報告されます。

メンバーの加入や離脱で対象者を紹介

たとえば、中途入社者や新たにチームに加わったメンバー、転任者、退職者などがあれば、対象者を紹介します。場合によっては、歓送迎会を兼ねた締め会になることもあるでしょう。

対象者が自己紹介や簡単なスピーチをすることもありますし、対象者との交流を図るためアイスブレイクやゲーム、ディスカッションなどを行うこともあります。

親睦を深めるためのレクリエーション

締め会で、ゲームやグループワーク、余興などのレクリエーションがあると、日頃から交流がある社員同士であっても、仕事を離れたカジュアルなコミュニケーションを楽しめます。

また、初対面の社員同士のほか、年齢やキャリア、部署などの垣根を超えた社員同士のリレーションシップにつながるメリットもあるでしょう。

功労者への表彰式や授賞式、褒賞式

締め会では、販売実績や営業成績、あるいは特定のコンテスト結果などで優秀だった社員を評価することもあります。チーム単位の小規模なものから全社挙げての大規模なものまでさまざまですが、表彰式や授賞式、褒賞式を兼ねた締め会で功労者を称賛。

受賞者にとっては組織へのエンゲージメントが高まる機会となります。また、功労者の功績を周知することで、ほかの社員へのモチベーションアップにもつながるでしょう。

会社の「締め会」に必要な準備

初めて締め会を開催する場合でも役立つよう、ここでは当日までの必要な準備を確認しておきましょう。

  • ●概要を決める
  • ●日時を決める
  • ●会場を決める
  • ●企画を考える
  • ●詳細を案内する
  • ●役割を分担する
  • ●当日の進行に備える
  • ●挨拶を考える

それぞれの準備についてポイントを解説します。

概要を決める

どのような目的や流れ、プログラムで開催するのか、締め会の概要を決めましょう。まず主催者が会の趣旨を明確に認識しておかなければ、いつもの飲み会と差がないイベントになってしまいます。

日時を決める

締め会は、関係者が参加しやすい曜日や時間帯を考えながら日時を決定しましょう。締め会などの日程調整に便利な専用ツールもありますので、参加者の希望を確認しながら候補日時をしぼってはいかがでしょうか。

会場を決める

たとえば、社内で行うのか、あるいは社内で行って途中から飲食店などに移動するのか、もしくは、レンタルスペースやホテル宴会場などを借りて社外で行うのか、締め会の会場は内容に応じて決めましょう

社外の会場を利用する場合は、会場使用料、利用規約、必要な機材や備品などについても確認することがポイントです。

企画を考える

締め会を盛り上げるためのプログラムを導入するなら、目的に合ったコンテンツを企画しましょう。たとえば、コミュニケーションの活性化を図りたいのか、もしくは、組織のチームワークやリレーションシップを強化したいのかなど、締め会で得たいものを設定するところから始めます。

詳細を案内する

締め会の詳細が決まったら、メールやチャットなど通常通りの方法で関係者へ案内しましょう。

案内メールの記載例

○件名
○宛名
○差出人
○案内文
○概要
○出欠確認
○署名

もし、服装規定がある場合は「スーツ」「ビジネスカジュアル」などと具体的に記載しましょう。

案内メールの例文

 

○月度 締め会のご案内(件名)

社員各位

営業部の山田太郎です。
皆様、日々の業務お疲れさまです。

さて、今月の締め会の開催が決定しました。
今月の振り返りや今後の方向性を共有しながら、参加者同士での交流も図りたいと思います。

ご多忙のこととは存じますが、ぜひ、ご参加くださいますようお願いいたします。

《概要》
日時 20××年〇月〇日(〇) 午後〇時〇分より
場所 社内3F 多目的ホール

出欠については〇月〇日までに当アドレス宛でお願いいたします。
ご不明な点やご質問がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

署名

役割を分担する

締め会の運営をスムーズにするため、運営スタッフで役割分担をしましょう。

役割分担の一例

・進行役
・挨拶者
・案内と出欠管理
・報告担当者
・質疑応答担当
・機材オペレーション

当日の進行に備える

締め会前日までに、プログラムに沿った台本や進行表を作成して当日の進行をスマートに行いましょう。また、当日の流れや役割分担について運営スタッフ全員で共有しておくのも大切なポイントです。

挨拶を考える

締め会で挨拶をする場合は、以下のポイントを踏まえて内容を考えましょう。

・参加者への労い
・これまでの振り返り
・これからの意気込み
・締め会の流れや過ごし方

これらのポイントを盛り込んだ挨拶例文もご参照ください。

締め会での挨拶例文

 

皆様、今月も大変お疲れ様でした。

今月は○○月間ということで○○に集中的に取り組んだわけですが、おかげさまで○○という成果が出せました。

これもひとえに、皆様の努力と○○部におけるチームワークのたまものと心から感謝いたします。

この結果を糧にして、来月の目標である○○の達成に向け、部署一丸となって邁進いたしましょう。

この後、○○報告や○○発表を行い、おいしい料理と楽しいゲームで過ごしていただきますので、どうぞ有意義なひとときにしてください。

尚、締め会には「慰労会」のような要素もありますので、挨拶の参考になる関連記事もご参照ください。

【立場別】慰労会の挨拶例文&流れに沿ったポイント

会社の「締め会」におすすめな企画コンテンツ

会社の締め会を有意義なひとときにするため、ここでは、おすすめの企画コンテンツを紹介します。

会社の売上アップにつながるものからチームビルディングの強化になるものまでありますので、締め会の目的や参加者層に合わせて企画の参考にしてください。

おすすめ企画コンテンツ

 

内容 詳細
研修会 ・業績アップ、売上アップにつながるもの 例:「体験談」「成功事例」のシェアなど
・自社に関連した業種や業界の市場動向を学ぶ 例:「プレゼン」「講演会」など
・個人のスキルアップやキャリアアップに関連したもの 例:「講習」「体験談」など
ゲーム ・社員と会社の距離を縮めるもの 例:「会社クイズ」「人物当てクイズ」など
・コミュニケーションの活性化になるもの 例:「体験型コンテンツ」「ゲーム研修」など
・チーム対抗で組織のチームワークを高めるもの 例:「スリッパリレー」「ジェスチャーゲーム」など
ビンゴ ・全員参加型で「賞品」をねらう
・限定1名だけ当日の会費を「無料」にする
アワード ・営業成績や販売実績など数値化できる基準で優秀者を決める
・プレゼン能力や社内美化など数値化できない基準で優秀者を決める
・部下から上司へ「アドバイス名言王」などソフト面で対象者を決める
グループワーク ・社員が企業理解を深められるもの 例:「会社クイズ」「社内報制作」など
・組織内のチームビルディングを強化するもの 例:「アイデアマラソン」「NASAゲーム」など

どのようなコンテンツを取り入れるかは、締め会の場所に応じて必要な準備も考えながら企画しましょう。

尚、締め会のようなビジネス懇親会でコンテンツを企画するときは参考になる関連記事をご活用ください!

懇親会の余興おすすめ15選!簡単なゲームから大人数のチーム対抗まで盛り上がるイベント企画

会社の「締め会」を開催するときの注意点

せっかく締め会を開催するのであれば、注意すべきポイントを押さえて失敗なく実施しましょう。

  • ●対象者に締め会の趣旨を明確に伝える
  • ●ただの飲み会にならないよう差別化する
  • ●タイムスケジュールに沿って進行する

それぞれのポイントについて解説します。

対象者に締め会の趣旨を明確に伝える

どのような目的で締め会を開催するのか、対象者に参加を呼びかけるときは趣旨を明確に伝えましょう。なんとなく参加をうながすだけでは参加率が上がりませんし、参加者にとって自分が参加する意義が見い出せないからです。

ただの飲み会にならないよう差別化する

会社の締め会が飲みニケーションをともなうものであっても、ただの飲み会になっては意味がありません。いつもの飲み会と差別化するためには、業績報告や進捗状況の共有、今後の課題周知といったビジネスライクなテーマを盛り込むことが重要です。

また、締め会の目的に沿ったゲームやグループワークなどのコンテンツを取り入れて、チームビルディングやコミュニケーションの活性化といった締め会で得られるもの」をプログラム化しましょう。

タイムスケジュールに沿って進行する

締め会のプログラムを決定したら、タイムスケジュールに沿って進行しましょう。なんとなく集合して、ただダラダラと飲食をしながら喋って終わりでは飲みニケーションにしかなりません。

いつもの飲み会と差をつけるためにも、たとえ少人数であっても進行役をつけ、開会から閉会までメリハリのある進行につとめることが大切です。

まとめ

会社の「締め会」とは、月末や年末、あるいは四半期ごとなどの節目に行われる打ち上げ会のような社内行事です。飲みニケーションをともないながら、業務や業績を振り返ったり、先の目標や課題を共有したりして社内交流を促進します。

ここで、よくある締め会の内容をおさらいしておきましょう。

  • ●売上や販売実績、営業成績などの報告
  • ●メンバーの加入や離脱で対象者を紹介
  • ●親睦を深めるためのレクリエーション
  • ●功労者への表彰式や授賞式、褒賞式

どのような締め会にするか、目的に合わせて流れやプログラムを決めるのが企画のときのポイントです。

本記事では、締め会の開催に向けた準備やポイント、挨拶例文、おすすめ企画についても紹介しました。

ぜひ、本記事を参考にしながら、これからの企画や準備にお役立てください。