ビジネス交流会とは、どのようなイベントなのでしょうか。
ビジネス交流会に参加するにあたり、なにを心がければよいのでしょうか。
「ビジネス交流会とは?どんなものがある?」
「ビジネス交流会では、なにをやるの?」
「ビジネス交流会の活用法や注意点は?」
このように、ビジネス交流会にまつわる疑問や課題を本記事で解決しましょう。
◆この記事でわかること
- ビジネス交流会の目的と種類
- ビジネス交流会に参加するメリット
- ビジネス交流会に参加するための準備と選び方
- ビジネス交流会での心得と失敗しないための対策
ぜひ、本記事をご活用いただき、これからのリサーチや準備にお役立てください!
ビジネス交流会とは?
ビジネス交流会とは、ビジネスにつながる情報やトレンド、人脈などを求めて集まる人々のための交流イベント。会議室やホテルなどで行われるフォーマルなものから、カフェやイベントスペースなどで行われるカジュアルなものまでさまざまです。
ビジネス交流会には大きく分けて3つのスタイルがありますので、それぞれの特徴を紹介します。
ビジネス交流会の種類と特徴
種類 | 特徴 |
異業種交流会 | 異なる業種の人々が集まって意見交換をしたり人脈を広げたりする。 |
同業種交流会 | 同じ業種の人々が集まって情報交換をしたり人脈を広げたりする。 |
経営者交流会 | 会社経営者が集まって幅広いテーマで対話をしたり人脈を広げたりする。 |
それぞれのビジネス交流会について詳しく見ていきましょう。
異業種交流会
異なる業種の人々が集まって、意見交換をしたり人脈を広げたりするのが異業種交流会。異業種ならではの新しい視点や発想によって、お互いのビジネスの可能性を広げるきっかけになり得ます。
たとえば、これまで関わりのなかった分野の強みと自社の商品やサービスをコラボレーションさせ、新たなビジネスモデルを構築したいという場合には意義のある場となるでしょう。
同業種交流会
同じ業種の人々が集まって情報交換をしたり人脈を広げたりするのが同業種交流会。同業種ならではの悩みや課題に共感できるほか、業界のトレンドや成功事例なども共有できるため、自社の課題解決や新たなビジネスモデルへの着想といったチャンスを得る可能性があります。
たとえば、飲食業界という同業種の中で異なるジャンルの他店とコラボ商品を生み出したり、同じ地域の飲食店が協賛して大規模イベントを開催したりなど、同業種との共存共栄をテーマに交流する意義はあるでしょう。
経営者交流会
会社経営者が集まって幅広いテーマで対話をしたり人脈を広げたりするのが経営者交流会。業種を問わず、経営者という立場ならではの悩みや課題を分かち合えるほか、自社の商品やサービスでの新たなビジネスチャンスや他業種での新規事業立ち上げなどにヒントが得られる可能性があります。
また、交流会で生まれた人脈によって、交流会には参加していなかった経営者とのつながりに発展することもあるでしょう。
ビジネス交流会に参加するメリット
ビジネス交流会に参加すると、どのようなメリットがあるのでしょうか。
- 人脈を広げられる
- 経営者との接点がもてる
- 人材発掘のチャンスがある
- 自己成長のきっかけになる
- モチベーションが向上する
- 仕事での孤独感を解消できる
- 新たなビジネスチャンスが生まれる
それぞれのメリットについて確認していきましょう。
人脈を広げられる
ビジネス交流会の最大のメリットは、ビジネスを軸にした人脈づくり。経営者であれば経営者同士のつながりを築けますし、新たな顧客や取引先といったビジネスパートナーのほか、複数の企業で事業を共同運営していくアライアンスパートナーなどと出会える可能性もあります。
経営者との接点がもてる
ビジネス交流会に経営者が参加している場合、たとえ自分が経営者でなくても経営者との接点がもてます。いきなり商談に持ち込むことはできなくても、自社のアピールや業界のトレンドなど、相手の興味を引くような話ができれば将来的なビジネスチャンスにつながる可能性大。
また、経営哲学や企業ビジョンなどが聞けると、他社の経営者から学べることもあるでしょう。
人材発掘のチャンスがある
ビジネス交流会で意気投合した相手が、自社の業界への転職を検討していたり、自分の可能性を広げるために求職中であったりすればリクルーティングのチャンスとなります。
もちろん人材発掘だけを目的にビジネス交流会を利用するのはマナー違反ですが、求人広告を出すのとは違った逸材との「出会い」があるかもしれません。
自己成長のきっかけになる
ビジネス交流会への参加によって、名刺交換や自己紹介、端的な自社アピール、相手の関心を引くコミュニケーションやプレゼンテーションを洗練させられます。
いつも当たり前のように取り組めていることでも、限られた時間の中で目的をもって準備をすることで、ビジネススキルにおける自己成長のきっかけとなるでしょう。
モチベーションが向上する
ビジネス交流会では、立場や業種を問わずビジネスに前向きな参加者と出会えます。相手との交流が「よい刺激」となり、いつもの業務の中では得られないモチベーションアップを感じられるかもしれません。
仕事での孤独感を解消できる
仕事に「悩み」はつきものですが、勤務先の同僚や上司だからこそ相談できないこともあります。また、経営者であれば経営者ならではの孤独もあるでしょう。
ビジネス交流会で出会った他社の「同志」なら、気兼ねなく話せることがあるかもしれません。お互いの体験談や抱えている課題などを話し合いながら孤独感を解消するのも、ビジネス交流会における醍醐味です。
新たなビジネスチャンスが生まれる
ビジネス交流会での出会いは、「人」だけでなく「ビジネスチャンス」にも及びます。たとえば、売上アップにつながる新たな顧客や新たな販路のほか、投資家からの資金調達、他社や他業界とのコラボレーションなど。
交流会で生まれた人脈から、交流会では出会えなかった人脈につながりが広がることもめずらしくありません。たった一度の参加であっても、そこには無限の可能性が秘められています。
ビジネス交流会に参加するための準備
ビジネス交流会に参加するにあたり、必要な準備を整えておきましょう。
- ●交流会参加の目的と目標を設定
- ●名刺のほかプロフィールも携帯
- ●事前のリサーチとプランニング
それぞれの準備について解説します。
交流会参加の目的と目標を設定
ビジネス交流会に参加する場合は、「なぜ参加するのか」「なにを得るのか」というように目的や目標を設定しておくことが重要です。
目標:例「経営者5名と名刺交換する」
やはり目的を明確にしておかなければ「収穫」が得られませんし、目的に沿った目標がなければ交流会での具体的な取り組みにつながりません。
目的の達成が可視化できるよう、数値目標を掲げることもポイントです。
名刺のほかプロフィールも携帯
ビジネス交流会では頻繁に名刺交換をするため、たくさんの名刺を用意しておきましょう。いつもの名刺でもかまいませんが、初対面の相手に短時間で自分を知ってもらうため、役職や専門分野などが目立つよう交流会用にデザインしたものもおすすめ。
また、名刺だけでは伝えられない実績や職務経歴といったパーソナル情報をプロフィールにまとめて渡すのも効果的。顔写真や座右の銘なども載せておくと相手の印象に残りやすいですし、人柄も伝わりやすくなるでしょう。
事前のリサーチとプランニング
ビジネス交流会に参加するにあたり、参加リストから関心のある人物や会社をピックアップしましょう。対象について事前にリサーチしておけば、交流会での自己紹介や意見交換がスムーズです。
また、限られた時間の中で実りある交流ができるよう、どのような流れで、どのような会話をするか、どうやって次の機会を作るかなど、しっかりとプランニングしておきましょう。
ビジネス交流会に参加するときの心得
せっかくビジネス交流会に参加するのであれば、参加者としての心得を押さえておきましょう。
- ●身だしなみを整えておく
- ●積極的にチャンスをつかむ
- ●交流会後の関係性を深める
それぞれの心得について紹介します。
身だしなみを整えておく
せっかくのビジネス交流会でも、身だしなみを整えておかなければ第一印象で損をします。髪型や服装、持ち物などに気を配り、上品なビジネススタイルを意識しましょう。派手なアクセサリーやブランド主張が強すぎるアイテムを控えるのもマナーです。
積極的にチャンスをつかむ
ビジネス交流会の参加者は積極性のある人が多いため、こちらも積極的に話しかけなければ相手のペースにのまれてしまいます。「聞き上手」と「話し上手」のバランスを取りながら、自己紹介や自社アピール、ビジネスコミュニケーションを主体的に展開しましょう。
交流会後の関係性を深める
ビジネス交流会で名刺交換をするだけが人脈づくりではありません。交流会後は、メールや手紙、電話などで相手との関係性を深めましょう。場合によっては、いきなりビジネスの話をするのではなく、相手へのお礼や相手の印象、交流会の感想といった内容で挨拶をするだけでもかまいません。
ビジネス交流会に参加するときの選び方
ビジネス交流会に参加するとき、どのようなことを基準にイベントを選べばいいのでしょうか。
ここでは、ビジネス交流会に参加するときの選び方について紹介します。
- ●主催者に公共性や知名度がある
- ●会員制や紹介制などの規定がある
- ●立場や企業規模などの制限がある
それぞれの選び方について詳しく見ていきましょう。
主催者に公共性や知名度がある
たとえば、地域総合経済団体である商工会議所のほか、各業界団体や手企業といった公共性や知名度がある主催者が開催するビジネス交流会がないか検索しましょう。
参加条件や参加資格が設けられている可能性大ですが、誰でも参加できる交流会と違って参加者層に信頼がおけるメリットがあります。
会員制や紹介制などの規定がある
ビジネス交流会には会員制や紹介制で運営されているものがあります。参加するためには会費や入会金などがかかる場合がありますが、その分、ある程度は参加者層のステータスが担保されるメリットもあります。
立場や企業規模などの制限がある
ビジネス交流会には、「経営者限定」のほか、「個人事業主限定」「ベンチャー企業限定」「営業職限定」など、立場や企業規模を制限したものがあります。
自分の属性に合った交流会に参加することで、コミュニケーションが図りやすかったり、より目的意識を明確にして臨めたりするメリットがあるでしょう。
ビジネス交流会で失敗しないための対策
ときとしてビジネス交流会は「怪しい」「気持ち悪い」などとネガティブなイメージをもたれることがあります。
ビジネス交流会に参加して「損した」「無意味だった」という体験をした参加者が少なからず存在するのも事実です。
ビジネス交流会でのネガティブ体験
・合コンや婚活などに誘われた
・趣旨のわからない集会に誘われた
・参加者の飲酒マナーが悪かった
・相手の対話マナーが悪かった
自社ビジネスの発展につながる交流を求めて参加したはずなのに、相手の意図や会場の雰囲気、参加者の振る舞いに幻滅するケースがあります。
ここでは、ビジネス交流会の選び方で失敗して怪しい勧誘を受けたり、気持ち悪い体験をしたりしないための対策を講じておきましょう。
- ●参加無料や極端に安い会費の交流会を避ける
- ●主催者がよくわからない交流会に参加しない
- ●自社のつながりを生かして主催するのもあり
それぞれの対策について解説します。
参加無料や極端に安い会費の交流会を避ける
ビジネスにつながりそうな交流会であっても、参加費が無料あるいは極端に低料金の場合は避けるのが無難です。参加のハードルが下がると「入り口」が広がるわけですから、不特定多数の参加者が集まりやすくなります。
参加しやすい交流会ほど、参加者の立場や社会的地位などにバラつきがあり、参加者のパーソナリティがわかりづらい面もあるからです。
主催者がよくわからない交流会に参加しない
交流会の趣旨やイベントタイトルがビジネスライクだからといって、すぐに飛びつくのは厳禁です。必ず、交流会の主催者について調べましょう。
どのような会社なのか、もしくは特定の団体や組織なのか、所在地や事業内容はどうかなど主催者の「素性」をリサーチします。場合によっては、これまでの開催実績や交流会の参加者層などを問い合わせるのも得策です。
自社のつながりを生かして主催するのもあり
自社の取引先や関係各所などに呼び掛けて、ビジネス交流会を主催するというのもひとつの方法です。すべての参加者を紹介制にすれば、よくわからない参加者が集まることを避けられます。
たとえば、10社に声をかけ、それぞれ別の会社から2~3名の同伴者を募ると数十名での交流会が実現可能。こうして定期的に開催すれば、すべての参加者にメリットのある大規模な交流会ネットワークが構築できるかもしれません。
まとめ
ビジネス交流会とは、ビジネスにつながる情報やトレンド、人脈などを求めて集まる人々のための交流イベント。異業種の人々が集まる「異業種交流会」、同業種の人々が集まる「同業者交流会」、会社経営者だけが集まる「経営者交流会」などがあります。
ここで、あらためてビジネス交流会に参加するメリットを振り返っておきましょう。
- 人脈を広げられる
- 経営者との接点がもてる
- 人材発掘のチャンスがある
- 自己成長のきっかけになる
- モチベーションが向上する
- 仕事での孤独感を解消できる
- 新たなビジネスチャンスが生まれる
また、ビジネス交流会に参加するときは必要な準備を整え、参加者としての心得を意識しながら臨むようにしましょう。
さらに、本記事ではビジネス交流会の選び方やビジネス交流会で失敗しないための対策についても解説しました。
ぜひ、本記事を参考にしながら、これからのイベント探しや人脈拡大、ビジネスチャンスの発掘にご活用ください。
尚、ビジネス交流会が「立食パーティー」の場合は、参考になる関連記事をお役立てください。