立食パーティーに招待されてもマナーに自信がなければ楽しめませんよね。
初めて立食パーティー参加する方の場合、いろいろと疑問もあるのではないでしょうか。
『どんな服装で行けばいい?』
『料理の取り方にルールはある?』
『ずっと立ってないといけないの?』
『食事以外で気をつけることは?』
このような疑問を解決して、立食パーティーを不安なく楽しみましょう。
本記事では、立食パーティーのマナーについて項目ごとに以下のようn解説します。
- 立食パーティーで失敗しない食事マナー
- 立食パーティーでの振る舞い方マナー
- 立食パーティーにふさわしい服装マナー
- 立食パーティーで気をつけたいマナー
ぜひ、基本的なマナーをおさえて立食パーティーをスマートに楽しんでくださいね!
立食パーティーを楽しむために
立食パーティーを楽しむため、まずは立食パーティーの目的をおさえておきましょう。
立食パーティーの最大の目的は参加者同士の交流です。じっくり料理を味わうというより、参加者が会話をはずませ、親睦を深められるようにと提供されています。
たとえば異業種交流会や婚活パーティーなど、初対面の参加者が多いイベントの企画として人気です。
立食パーティーで失敗しない食事マナー
ここでは、お皿の持ち方から料理の取り方まで失敗しないための食事マナーを解説します。
- お皿は左手でグラスと一緒に持つ
- お皿は1枚だけ使い新しいものに交換する
- 料理は右から左へ順に取っていく
- 料理は少しずつ取って盛りつける
- お皿の料理ジャンルを分けて取る
- グラスの水滴には紙ナプキンで対策する
それぞれ見ていきましょう。
お皿は左手でグラスと一緒に持つ
お皿の外側にグラスをのせ、お皿とグラスの脚部分を親指と人差し指ではさみ、残りの指でお皿の底を支えます。お箸やフォークはお皿の下で先を自分に向けて中指と薬指ではさみましょう。
右手を空けておくのは握手や名刺交換などするためです。
ただし、ぎこちなく片手で持ってお皿やグラスを落としてはいけませんので、自信がない場合はサイドテーブルに置いて食事をしてもかまいません。
お皿は1枚だけ使い新しいものに交換する
お皿に料理をのせるときは1枚だけ使い、空になったら新しいものに交換します。使ったお皿は返却テーブルに置くかスタッフにお願いして下げてもらいましょう。
お皿を1度に何枚も持っていると不安定ですし、図々しく見られるのでご注意を。
料理は右から左へ順に取っていく
立食パーティーの料理は一般的に右からサラダや前菜、スープ、メイン、デザートとコース料理の順に並んでいますので、そのまま順番に取っていきましょう。
たとえばデザートを先に食べたいからといって、並んでいる人に割り込んで順番を抜かすのはNGです。
料理は少しずつ取って盛りつける
お皿に取る料理は3~5品程度にし、お皿の4分の3くらいまでのボリュームにとどめましょう。お皿に余白がないと持ちにくくなりますし、山盛りにするとスマートさに欠けます。
お皿にのせられないときは食べきってから新しい皿に替えて追加します。
お皿の料理ジャンルを分けて取る
お皿に料理をのせるときは、「温かいもの」「冷たいもの」「水分の出るもの」などジャンルを分けて取るのも大事なポイント。
どの料理も一緒にのせてしまうと味が変わったり、いちばんおいしい状態で楽しめなかったりするからです。
グラスの水滴には紙ナプキンで対策する
グラスに冷たいドリンクが入っていると水滴がつくため、手に持つときは紙ナプキンを巻いたり、テーブルに置くときは紙ナプキンを下に敷いたりなどして手やテーブルを濡らさないようにしましょう。
立食パーティーでの振る舞い方マナー
ここでは、食事以外に心がけたい振る舞い方マナーについて解説します。
- 必要に応じて主催者へ挨拶しておく
- 男性はレディーファーストに努める
- ウェルカムドリンクは乾杯前にいただく
- 乾杯ではグラスの音や位置に配慮する
- スピーチのときは飲食を止めて聞く
- 積極的に動いて参加者と交流を深める
- 一般的なテーマから会話を始めていく
それぞれ確認していきましょう。
必要に応じて主催者へ挨拶しておく
パーティーの趣旨にもよりますが、会場に到着したら必要に応じて主催者へ挨拶しておきましょう。
もし主催者が忙しくしていてパーティーの開始前に挨拶できない場合はパーティーの途中でもかまいません。できれば会場を出る前にも声をかけておくと丁寧です。
男性はレディーファーストに努める
欧米文化である立食パーティーに招かれたら、男性はレディーファーストに努めましょう。
たとえばドリンクコーナーに同じタイミングで立った場合、『どうぞ』と先に取ることをうながしたり、ドアで一緒になったら開けてあげたり、女性をもてなすように交流するのがポイント。
ビジネス関係のパーティーであっても、「お酌をさせる」「料理や飲み物を取りに行かせる」のはNGです。
ウェルカムドリンクは乾杯前にいただく
パーティー開始までのおもてなしとしてウェルカムドリンクが用意されていれば乾杯前にいただきましょう。
アルコールに弱い体質なら無理にお酒を飲まず、ソフトドリンクで酔わないように対策しておくのもポイントです。
乾杯ではグラスの音や位置に配慮する
フォーマルシーンにおける乾杯マナーとして「音を立てない」というのがありますので、グラスは合わせず軽やかに持ち上げるだけでOKです。
また、ビジネスシーンに限らず相手が目上の人の場合、相手のグラスよりも低い位置で乾杯するのも大切なマナー。もし相手がグラスを合わせようとしてきたら、なるべく音が鳴らない程度にそっとグラスを当てましょう。
スピーチのときは飲食を止めて聞く
もし、主催者や参加者がスピーチを始めたら、お皿やグラスをテーブルに置いて飲食を止め、相手の方を向いて話を聞きましょう。スピーチの後は拍手で応えるのもお忘れなく。
積極的に動いて参加者と交流を深める
立食パーティーの目的は「参加者同士の交流を深める」ですから、ずっと同じ場所で同じ人とだけ話すのではなく、積極的に動いていろんな相手と交流しましょう。
ビジネスシーンであれば名刺交換や情報交換などしたり、婚活パーティーであれば自己アピールや共通点探しなどしたり、目的に応じたコミュニケーションで交流を深めるのがポイントです。
一般的なテーマから会話を始めていく
初対面の参加者が多い立食パーティーでは、いきなりプライベートな質問をしたり、重たい社会問題を切り出したりせず、その日の天気やパーティーの感想など一般的なテーマから会話を始めましょう。
スマートな振る舞いとしては、まず自分から自分の思っていること、自分についての基本情報について話し、相手の緊張をほぐしてから質問や見解を聞くのもひとつです。
立食パーティーにふさわしい服装マナー
ここでは、立食パーティーにふさわしい服装マナーについて解説します。
- ドレスコードがなくてもフォーマルに
- 腕時計やアクセサリーは上品なものを
- バッグは肩にかけられる小ぶりなものを
- 靴は履きなれたものを綺麗にしておく
- 上着やアウターはクロークに預けておく
それぞれ具体的に見ていきましょう。
ドレスコードがなくてもフォーマルに
もしドレスコードがなくても、男性ならスーツやジャケパンスタイルなど、女性ならワンピースやツーピースなどフォーマルを意識しましょう。
また、「会場での動きやすさ」「料理の取りやすさ」などに気をつけ、ボリューム感や手元のスッキリ感にも配慮を。
腕時計やアクセサリーは上品なものを
腕時計やアクセサリーでおしゃれを楽しむのはNGではありませんが、不特定多数の方との交流の場ですから華美なものではなく上品なもので好印象を持たせましょう。
バッグは肩にかけられる小ぶりなものを
会場に持ち込むのはハンカチやスマホ、名刺、貴重品、グラスマーカーなど最小限にし、バッグに入れて入場するなら肩にかけられる小ぶりなものを選びましょう。
フォーマル度の高いパーティーならパーティー向けのデザインがおすすめです。
靴は履きなれたものを綺麗にしておく
立っていることが多い立食パーティーでは、履きなれた靴でないと足を痛めたり、歩き方がぎこちなくなったりします。
足元の見られやすいシーンでもあるため、汚れや傷がないかチェックしておき、靴クリームや専用クリーナーなどで綺麗に仕上げておくのも大切なポイントです。
上着やアウターはクロークに預けておく
パーティーにふさわしい服装で入場するため、必要ない上着やアウターはクロークに預けておきましょう。着替えや荷物がある場合も同様に、大きなカバンに入れてクロークを活用すると会場で邪魔になりません。
立食パーティーで気をつけたいマナー
ここでは、立食パーティーを楽しむため気をつけたいマナーを解説します。
- パーティーによっては主催者に手土産を
- できるだけ椅子があっても座らないように
- どうしても途中退席する場合は主催者に伝えておく
それぞれ詳しく見ていきましょう。
パーティーによっては主催者に手土産を
もし、祝賀会やレセプションパーティーなどの場合は主催者にワインや焼き菓子などの手土産を用意すると丁寧です。
ご祝儀を別で用意しているなら予算は3,000円から5,000円程度でかまいませんし、ご祝儀なしなら主催者との関係や立場に応じた予算にしましょう。
ただし、招待状に手土産に関する断りがあればNGマナーになりますのでご注意を。
できるだけ椅子があっても座らないように
立食パーティーでは立ったまま過ごすのが基本ですが、いくつか椅子が置かれている場合もあります。
名刺の整理や少し休む程度で短時間なら利用してもかまいませんが、体調がすぐれない場合はほかの参加者を心配させるため主催者に伝えてロビーで休むか早めに退席するのがよいでしょう。
どうしても途中退席する場合は主催者に伝えておく
なにかの事情で途中退席する場合は早めに主催者に伝えておくのも大切なマナーです。
退席するタイミングではなく、たとえば出欠の返事をするタイミングや会場入りしたタイミングなど、途中退席が確定している段階で事前に伝えるようにしましょう。
ほかの参加者が楽しんでいる雰囲気を壊さないよう、さりげなく会場を出るのも大切なポイントです。
立食パーティーはマナーに沿って楽しもう
立食パーティーは立って過ごすスタイルですが、必ずしもカジュアルなパーティーとは限りません。パーティーの趣旨や主催者との関係性によってはフォーマル度も意識して参加しましょう。
初めての参加では不安があるかもしれませんが、立食パーティーならではのマナーをおさえておけば安心して楽しめます。お皿の持ち方や料理の取り方などの食事マナーはもちろん、スマートな振る舞い方マナー、ふさわしい服装マナー、気をつけたいマナーも確認しておきましょう。
パーティーによっては手土産を用意したり、招待状にドレスコードがないか確認したり、男性の場合はレディーファーストを心がけたり、参加予定の立食パーティーに合わせたマナーにも注意して当日は食事も参加者との交流も楽しんでくださいね。