会社の納会で幹事に抜擢されたり、挨拶を頼まれたり、突然のオファーでお悩みなら本記事は必見です!
また、初めての参加で内容や服装など、わからないことばかりの方にも本記事はご活用いただけます。
本記事では、会社の「納会」について以下の内容をまとめています。
- ●開催時期や目的といった納会の基本
- ●納会の開催に必要な当日までの準備
- ●納会での場面ごとの挨拶例文とポイント
- ●納会を進行する上で大切なポイント
- ●納会の参加にふさわしい服装ポイント
ぜひ、本記事を参考にしながら納会の準備にお役立てくださいね!
会社の「納会」とは?
ここでは、会社の「納会」について開催時期や目的など基本的なことを解説します。
- ●年末や年度末に行われる「社内行事」
- ●忘年会との違いは仕事の具体的な「振り返り」
- ●納会の目的は節目での「総括」と「モチベーションアップ」
それぞれ具体的に見ていきましょう。
年末や年度末に行われる「社内行事」
納会は、年末や年度末の締めくくりとして行われる社内行事です。いわば、一年間の仕事を振り返りながら行う打ち上げのようなもの。その年の最終営業日である仕事納めの日に開かれるのが一般的ですが、年度末の3月や株主総会終了後の4月や7月に行われるケースもあります。また、年に複数回の実施されるなど会社によって開催時期はさまざまです。
忘年会との違いは仕事の具体的な「振り返り」
納会は年末に行われる傾向があるため「忘年会」と混同されますが、厳密な定義があるわけではありません。一般的に忘年会よりもビジネス要素が強く、「会議」や「総会」といった場に近いイメージです。
■忘年会(飲食や歓談が中心の行事)……「一年」の労をねぎらいながら参加者間で親睦を深める。
会社によって内容や雰囲気は異なりますし、会社によっては「納会」と「忘年会」を分けずに一括して開催するケースもあります。
納会の目的は節目での「総括」と「モチベーションアップ」
納会は、年末や年度末、株主総会終了後といった「節目」において一年を総括する目的で実施されます。これまでの取り組みや成果、解決すべき課題などを振り返り、来期へのモチベーションアップを図るためでもあります。
納会の幹事が当日までに準備すること
納会で幹事を任されたら当日までに以下のような準備をしましょう。
- ●いつ行うか「日時」を確認する
- ●どこで行うか「会場」を決める
- ●なにをするか「内容」を考える
- ●すべての対象者に「案内」する
- ●どこに座るか「席次」を決める
- ●当日の飲食物を「用意」する
それぞれの準備について簡単に解説していきます。
いつ行うか「日時」を確認する
年末の仕事納めの日であれば「午後3時」「夕方4時」あたりに行われるのが一般的です。また、大掃除終了後の「午後1時」から、あるいは「定時」を過ぎてからというケースもあります。納会の開催時期によっても異なりますから、上司に確認しておきましょう。
どこで行うか「会場」を決める
まず、社内なのか社外なのかで準備が違ってきます。ホテルやレストラン、居酒屋といった社外であれば予約が必要です。また、社内で行うにしても会議室やホールなどが当日利用できるか確認しなければなりません。いずれにしても内容や参加人数に合わせて適切な会場を選びましょう。
なにをするか「内容」を考える
一般的には、代表者の謝辞や部署・店舗ごとの業績発表などが設けられます。たとえば忘年会と兼ねていたり、親睦会の要素が強かったりする場合はゲームや余興を組み込むこともありますから、例年の慣習や今年のテーマに合わせてふさわしい内容を考えましょう。
~よくあるゲーム・余興~
●ゲーム……ビンゴ、トランプ、絵しりとりなど
●余興……手品、ダンス、カラオケなど
すべての対象者に「案内」する
納会の日時や場所が決まったら、すべての対象者に案内状や案内メールで知らせましょう。案内は開催日の2〜3週間前を目安に送るのがベスト。もし忘年会を兼ねた自由参加での開催なら、直前にリマインドメールなどを送って参加率を上げるのもポイントです。
どこに座るか「席次」を決める
どの会場であっても、どこに誰が座るのか席次を決めておくと当日の着席がスムーズです。立場の最も高い人を「上座」に配席し、あとは立場降順で席が並ぶようにしましょう。
~席次のポイント~
●上座……出入口から遠い席
●下座……出入口から近い席
当日の飲食物を「用意」する
会場が社内やレンタルスペースであれば買い出しをしたり、ケータリングを手配したりして飲食物を用意します。社外の飲食店で行う場合でも、前もってコースや宴会プランを予約しておくと当日の流れがスムーズです。
納会で挨拶するときの例文とポイント
ここでは、納会での挨拶に役立つ例文とポイントを場面ごとに紹介します。
来期に向けた参加者のモチベーションを高めるような挨拶を披露してくださいね!
開会の挨拶
一般的に、開会の挨拶は参加者の中で立場が最も高い方が行いますが、場合によっては司会者が開会宣言と兼ねることもあります。
皆様、この一年間、本当にお疲れ様でした。
皆様のたゆまぬ努力の積み重ねに心より感謝いたします。
皆様のおかげにより、本日、無事に仕事納めの日を迎えることができました。
いまだ厳しい経済状況ではありますが、この状況を打破しながら来年も果敢に挑戦してまいりましょう。
皆様とともに社内一丸となって取り組めば課題も困難も解決できると確信しておりますので、どうぞお力添えのほどよろしくお願いします。
本日は皆様の一年の労をねぎらうべく、ささやかではありますが酒肴を用意いたしました。
どうか、今年一年のご苦労を癒していただき、新しい年を晴れ晴れしくお迎えください。
皆様、一年間、本当にご苦労さまでした!
*現状や来期への抱負を述べる。
*どのように過ごしてほしいか添える。
乾杯の挨拶
一般的に、乾杯の挨拶は参加者の中で立場が3番目の方が行います。
ただいま、ご紹介にあずかりました、○○(所属)の○○と申します。
誠に僭越(せんえつ)ながら、乾杯の挨拶を務めさせていただきます。
今年もなんとか前年を上回る成果をあげられ、大きなプロジェクトも達成できました。
これもひとえに皆様の日々の努力の賜物と心から感謝いたします。
この場では一年の労苦をねぎらい、食べて飲んで大いに楽しみましょう。
それでは乾杯の音頭を取らせていただきます。
皆様、グラスの準備はよろしいでしょうか。
今年一年本当にお疲れ様でした、来年もよろしくお願いいたします、乾杯!
*現状や来期への抱負を述べる。
*どのように過ごしてほしいか添えながら乾杯に移る。
締めの挨拶
一般的に、締めの挨拶は参加者の中で立場が2番目の方が行いますが、場合によっては司会者が閉会宣言と兼ねることもあります。
ご歓談が盛り上がっているところ恐縮ではございますが、そろそろ終了の時刻となります。
本日はご多用の中、株式会社○○ 令和○年の納会にお集まりいただき、ありがとうございました。
一年の労苦は存分に癒されましたでしょうか。
皆様方のお力添えあってこそ仕事納めです。
どうぞ来年もお引き立てのほど何卒よろしくお願いいたします。
それでは、最後に○○締めで締めたいと思います。
皆様、お手を拝借!よぉー!(パンッ!)
ありがとうございました!
*参加へのお礼やねぎらいの言葉を述べる。
*今後に向けた挨拶をひとこと添える。
手締めで締めくくる場合は締め方も確認しておきましょう。
●1丁締め……よぉーっ。パン。
●1本締め……よぉーっ。パパパン・パパパン・パパパンパン。
●3本締め……よぉーっ。パパパン・パパパン・パパパンパン(2回)、もう1丁orもう1本、パパパン・パパパン・パパパンパン。
司会者は以下のような閉会宣言で締めくくります。
これにて、株式会社○○の納会をお開きとさせていただきます。
ここまでお付き合いくださり、誠にありがとうございました。
来年(来期)もどうぞよろしくお願いいたします!
納会での司会進行で大切なポイント
納会は社内で勤務時間内に設けられることが多く、場合によっては比較的短時間で行われます。いずれにしても限られた時間の中、仕事の一環として実施されるため、どのようなプログラムであってもテンポよく進行することが大切です。
- ●タイミングよくスムーズに運ぶ
- ●状況に応じて柔軟に対応する
司会を務めるのであれば、進行上の大切なポイントを確認しておきましょう。
タイミングよくスムーズに運ぶ
納会には「挨拶」「報告」「乾杯」「食事」「歓談」「余興」などのプログラムが設定されていますから、タイムスケジュールに沿ってタイミングよく会を進行させましょう。また、飲食をともなう場合は業務連絡や二次会の案内といったアナウンスを「食事の妨げにならないように」「お酒が入り過ぎないうちに」など、どのタイミングで行えばいいかも場を見ながら判断するとよいでしょう。
状況に応じて柔軟に対応する
たとえば「飲食をともう」「長時間の開催」「社外での実施」など、納会の内容によってはプログラム通りにいかないこともあります。スケジュールに沿って進行するのも大切ですが、ときに状況を見ながら場をもたせたり、同僚や部下にサポートしてもらったりなど、状況に応じて柔軟に対応するようにしましょう。
納会に参加するときの服装ポイント
ここでは、総会の参加にふさわしい服装ポイントを男女別で紹介します。
- ●男性はスーツが基本のビジネススタイル
- ●女性はスーツなどのフォーマルスタイル
それぞれ見ていきましょう。
男性はスーツが基本のビジネススタイル
男性の場合、いつも通りのスーツスタイルでかまいません。普段の服装がカジュアルやオフィスカジュアルなら少しフォーマル度を上げたり、会場や例年のスタイルを参考にしたりと自社の納会に合わせましょう。
女性はスーツなどのフォーマルスタイル
女性の場合、スーツやワンピース、アンサンブルといったフォーマルスタイルが基本です。あとは納会後にホテルでのパーティーがあるなら華やかさをプラスしたり、居酒屋で忘年会を予定しているならカジュアルさを取り入れたり、会場や納会の内容に合わせたドレスアップ・ドレスダウンを調整しましょう。
まとめ
納会は、開催時期のほか内容や会場も会社によって異なりますが、「締めくくり」のための行事であることは共通しています。年末に実施される場合は忘年会と混同されることもありますが、ビジネス要素が強いのが納会の一般的な特徴です。
幹事や司会を任されている方は会をスムーズに運べるよう準備や調整をしましょう。そして、挨拶を頼まれている方は「ねぎらい」や「感謝」の言葉を使って総括し、来期へのモチベーションアップも図りましょう。
本記事では、挨拶に使える例文のほか、当日までの準備項目、当日の司会進行ポイント、参加にふさわしい服装ポイントも紹介しました。ぜひ、本記事を参考にしながら、準備万端で納会の日をお迎えください!