周年イベントは会社にとって特別なものですから、素敵なアイデアで盛り上げたいですよね!
「定期的に開催していてマンネリ化してきた」
「初開催なので面白いアイデアを参考にしたい」
「お客様向けにも記念イベントを企画したい」
このような周年イベントにまつわる課題を本記事で解決しましょう!

本記事では、周年イベントのアイデアを「社内向け」「お客様向け」にわけて紹介します。
社内向け周年イベント
- 社内表彰式
- 社内報発刊
- 新○○リリース
- 周年パーティー
- 周年旅行
- アーカイブムービー
- コンテスト
- ノベルティ制作
- リブランディング
- レクリエーション
お客様向け周年イベント
- 周年記念セール
- コラボ商品販売
- ユーザー限定イベント
- ポップアップイベント
- 特設サイトの開設
- ワークショップ
- SNS投稿キャンペーン
- 歴代商品の再販
- 人気商品ランキング
- アイデアコンテスト
さらに、以下の内容もまとめています。

- 周年イベントの目的や○周年の数え方
- 周年イベントを成功させるためのポイント
- 周年イベントを開催した企業の成功事例
ぜひ、本記事を参考にしながら、周年イベントの企画や準備にお役立てください。
周年イベントとは
周年イベントとは、会社の創立や設立から○周年の節目を記念として開催される行事です。
創立記念と設立記念では○周年の起点となる日が異なりますので、違いを確認しておきましょう。
○設立:法的手続きで組織が法人格を得た日。
また、○周年の数え方については以下の通りです。
└例:創立が2025年の場合「1周年」は2026年
つまり、企業や団体における「誕生祝い」のようなイベントが周年イベント。
特に、10年単位の周年イベントは節目としての価値が上がり、より盛大なものになる傾向があります。
周年イベントの目的
周年イベントの企画にあたり、ここでは周年イベントを開催する目的を確認しておきましょう。
周年イベントは「社内向け」と「お客様向け」とで異なる目的もあるため、それぞれの対象ごとに紹介します。
社内向けの目的
○会社の歩みや歴史への回顧
○企業理念や企業文化の醸成
○エンゲージメント向上
関係者に感謝を伝える
社内向けの周年イベントは、全従業員を対象に開催されるほか、取引先や株主などを招待して行う場合もあります。
○周年の節目に際し、これまで会社に尽力してくれた関係者に対して感謝を伝えるのは周年イベントの根幹的テーマです。
会社の歩みや歴史への回顧
周年イベントは誕生日のように節目を祝うために開催されるもので、これまでの歩みや歴史を振り返る特別な機会です。
たとえば代表者の挨拶や創業メンバーのスピーチはもちろん、印刷物や展示物、スライドなどで共有することもあります。
企業理念や企業文化の醸成
周年イベントは全社挙げて実施されるものですから、インナーブランディングとして関係者に企業理念や企業文化を浸透させる機会になり得ます。
会社の存在意義や将来ビジョンを再確認してもらうことで、従業員や取引先、株主などと、より強固な関係を築けることでしょう。
エンゲージメント向上
周年イベントの参加者に、「この会社の従業員でよかった」「この会社と取引できてよかった」と感じてもらい、帰属意識を高めることは大切です。
会社に対する関係者のエンゲージメントが向上すると、組織への愛着が深まるほか、今後の貢献意欲の向上にもつながります。
お客様向けの目的
○ロイヤリティ向上
○休眠顧客の掘り起こし
○新規顧客へのアプローチ
お客様に感謝を伝える
これまで企業の成長や発展、利益を支えてくれた顧客に対して感謝を伝えるのは、お客様向けの周年イベントの大きなテーマです。
お客様は上得意客から過去の利用者まで対象は幅広いため、ユーザー層に合わせたイベントを企画するとよいでしょう。
ロイヤリティ向上
周年イベントを通じて、企業の実績や信頼性を発信することをアウターブランディングともいいます。
お客様に「この会社の顧客でよかった」と満足してもらえれば、ブランドへの愛着が強まったり、長期的なファン化を促したりできるため、今後の購買や取引につながるロイヤリティも向上するでしょう。
休眠顧客の掘り起こし
周年イベントをきっかけに、かつての顧客に再利用や再購入の機会を与えることができます。
○周年という特別感のほか、お祭りムードやお得感などでプロモーションしやすいのもメリットです。
新規顧客へのアプローチ
周年イベントは話題性が強いため、キャンペーンやメディア発信を通じて新規顧客にアプローチしやすくなります。
また、口コミやSNSなどによって、エンドユーザー間での認知拡大や情報拡散が期待できるのも魅力です。
【社内向け】周年イベントのアイデア10選
ここでは、社内向け周年イベントのアイデアを紹介します!
- 社内表彰式
- 社内報発刊
- 新○○リリース
- 周年パーティー
- 周年旅行
- アーカイブムービー
- コンテスト
- ノベルティ制作
- リブランディング
- レクリエーション
それぞれのアイデアのポイントや活用例を見ていきましょう!
社内表彰式
会社への功労や永年勤続などを対象に社内表彰式を行うのは、周年イベントの定番プログラム。
たとえば、いつもの表彰式とエントリー部門を差別化してみるのもおすすめです。
*スマイル賞やナイスチャレンジ賞などソフト面を社内の投票で決定。
*社内SNSにおける「いいね賞」としてリアクション最多投稿者を決定。
*部下から直属の上司や部署の責任者、経営陣などに向けた表彰を行う。
社内報発刊
社内報を定期的に発刊しているとしても、周年イベントらしく特別版を制作してはどうでしょうか。
周年記念のたびに特別版が残せますので、後世に引き継がれて周年らしい重みも出せます。
*創業メンバーのインタビューを社員が行う。
*創業当時に生まれた社員と経営陣との対談。
*企画から制作まで社員にも参加してもらう。
新○○リリース
新商品や新サービス、新事業を周年イベントで発表するのもおすすめ。
過去・現在・未来といった会社の歩みをテーマにしたものだと、社外での話題性も高まります。
*コンペ形式で社員からアイデアを募集する。
*○周年にちなんだ数や価格などにこだわる。
*その場で試食や試飲、試用ができるようにする。
周年パーティー
たとえば、厳かな式典を一部で行い、二部では楽しいパーティーを開催するのもおすすめ。
社風や業種などに合わせたテーマにしたり、従業員の家族を招待したり、全社挙げて盛り上げましょう。
*会場装飾やプログラムの企画に社員も巻き込む。
*感謝状や熨斗紙を模したオリジナルケーキを提供する。
*くす玉やジャンボクラッカーなどで華やかに演出する。
周年旅行
従業員への慰労も周年イベントにふさわしいテーマですから、思い出に残る旅行はいかがでしょうか。
行き先はアンケートで決めたり、創業のエピソードに関連させてみたり、周年記念らしく工夫しましょう。
*お揃いのバッジやTシャツ、リストバンドなどで一体感を出す。
*○周年の数だけサイコロを使って成り行き任せで日程を決める。
*お手頃ツアーから豪華ツアーまで設定して抽選で旅先を決める。
アーカイブムービー
これまでの会社の歩みを感動的なムービーにして振り返りましょう。
周年イベント後も、社外への広報や新卒者向けのプロモーションに活用できます。
*創業当時の写真や映像があれば素材として使用する。
*製品や制服、社屋の変遷などで会社の歴史を伝える。
*創業メンバーの写真を社史とともに変遷させていく。
コンテスト
全社を挙げて周年イベントを盛り上げるなら、全従業員を対象にしたコンテストもおすすめ。
イベントの数週間から数か月前から取り組めるため、当日を迎えるまでの期間においてもイベントムードが作れます。
*次の○年に向けた社内スローガンを募集する。
*○周年をテーマにした社内の写真コンテストを実施する。
*○周年に関連したSNS投稿でインプレッションなどを競う。
ノベルティ制作
社名や日付、メッセージなどを刻印したノベルティグッズを記念品として配るのは、周年イベントアイデアの定番です。
製品メーカーであれば特別な限定として価値がありますし、外部の業者に発注する場合でも特別感は出せます。
*歴史や沿革、周年ムービーを収録したタイムカプセルUSB。
*歴代商品のミニチュアセットやパッケージ印刷したノート。
*記念品にQRコードを付けて読み取ると周年ムービーが出現。
リブランディング
周年記念として、社名や企業ロゴ、企業スローガン、看板商品などを新しいものに変更するアイデアです。
未来に向けた新たなメッセージとなりますので、社内外に「新しいスタート」を印象付けられます。
*社員から公募した言葉を組み合わせて周年スローガンを決定。
*創業当時のカラーを基調に復刻し、現在のコーポレートカラーに融合。
*記念スローガンやメッセージを冠した○周年限定のサブブランドを展開。
レクリエーション
たとえば、ダンスや歌、マジックなどのパフォーマンスショーのほか、ゲームやスポーツといったレクリエーションで楽しんでもらいます。
周年パーティーや周年旅行と組み合わせた企画を考えると、周年イベントの全体像がイメージしやすくなるでしょう。
*プロのパフォーマーに依頼して本格的なイベントにする。
*社員の交流を活発にするもので一体感が得られるようにする。
*世代や部署、役職の垣根を超えたチーム編成で楽しむ。
周年イベントでのレクリエーションに活用できる具体的なアイデアについては、詳しく書かれた関連記事もご参照ください。
【お客様向け】周年イベントのアイデア10選
ここでは、お客様向け周年イベントのアイデアを紹介します!
- 周年記念セール
- コラボ商品販売
- ユーザー限定イベント
- ポップアップイベント
- 特設サイトの開設
- ワークショップ
- SNS投稿キャンペーン
- 歴代商品の再販
- 人気商品ランキング
- アイデアコンテスト
それぞれのアイデアのポイントや活用例を見ていきましょう!
周年記念セール
よくあるのは「○周年感謝祭」と銘打った割引セールや特典付きのセールです。
周年イベントですから、いつものセールとの差別化を図って特別感を出しましょう。
*周年記念パッケージの商品や限定品を目玉にする。
*○周年の数にちなんだ抽選や価格、割引率など。
*購入金額に応じて特典や割引率で差をつける。
コラボ商品販売
たとえば、人気ブランドや他社アイテムなどとコラボした商品を販売する企画です。
周年記念×希少性の特別感が商品そのものの付加価値を高めるだけでなく、話題性も出せます。
*スイーツ×コスメブランドなど異業種コラボでターゲットをしぼる。
*創業当時の人気キャラクターとのコラボで懐かしさを演出する。
*あえて同業種のライバル企業とコラボすることで話題を集める。
ユーザー限定イベント
これまで会社を支えてくれたユーザーのためだけの限定イベントは、顧客ロイヤリティの強化におすすめ。
ユーザーとのつながりを深められるような特別な体験イベントを開催することで、将来的なファン化にもつなげられます。
*自社の商品やサービスをユーザーと一緒に開発する。
*未発売商品の試食や試飲、試用といった体験会を実施する。
*オンラインライブなどを開催してユーザーだけを招待する。
ポップアップイベント
駅や商業施設など、人が多く集まる場所に期間限定ショップを開設するのがポップアップイベントです。
不特定多数の人に周知されるため、SNSでの拡散効果も高まりますし、新規顧客へのアプローチにも適します。
*自社の飲食物をイートインやテイクアウトで限定販売する。
*自社の雑貨やファッションなどをアートのように展示する。
*周年イベントをテーマにしたデザインのキッチンカーを出店する。
特設サイトの開設
公式ホームページ内に専用の特設サイトを開設して、周年記念のキャンペーン情報をまとめて公表するアイデアです。
より多くのユーザーにアクセスしてもらえるよう、SNSでの拡散やメディアでの発信なども活用しましょう。
*ブランドの変遷や歴代の人気商品がわかる画像や動画を掲載。
*キャンペーンに応募できるインタラクティブコンテンツを掲載。
*自社関連クイズやコンテストに参加してもらって賞品を授与する。
ワークショップ
お客様が参加できる体験型の周年イベントとして、モノ作りなどのワークショップを開催してはどうでしょうか。
自社の商品やサービスを実際に体験してもらうことで、顧客ロイヤリティを高めたり、新規顧客にアプローチできたりします。
*食品関係ならレシピの考案から調理まで参加してもらう。
*創業メンバーや開発者などが直々にレクチャーする。
*限定グッズとして記念品になるものを制作してもらう。
SNS投稿キャンペーン
「#○周年」「#あなたにとっての○○とは?」などのハッシュタグを用いてSNS上で投稿や拡散を募る企画です。
ユーザー目線での意見や感想を発信することができるため、自然な口コミ効果が期待できます。
*自社を一言で表現してもらい、それをパッケージや広告に採用。
*自社商品を使って作った食べ物や飲み物の画像を投稿してもらう。
*投稿者に抽選で限定グッズや記念プレゼントが当たるようにする。
歴代商品の再販
これまで販売した歴代商品の復刻版を販売する周年イベントにふさわしいアイデアです。
長年のユーザーには「懐かしさ」と「限定性」を訴求できるほか、新規ユーザーへは自社商品に注目してもらうきっかけになります。
*すべての商品をセット販売するプレミアムパッケージ。
*対象商品の発売年に生まれたユーザー限定で抽選プレゼント。
*販売当時の商品にまつわるクイズと抽選を組み合わせる。
人気商品ランキング
ファン投票で「歴代人気商品ランキング」を決定する企画です。
ランキング上位の商品を復刻版として再販するのもおすすめ。
*特設サイトでの告知や参加、公開ができるよう運用設計する。
*SNS投稿キャンペーンやポップアップイベントなどと併用する。
*ワークショップでユーザーが体験できるような企画をする。
アイデアコンテスト
周年にちなんだネーミングやパッケージデザイン、新商品などのアイデアをユーザーからコンテスト形式で募集します。
コンテストの優勝者を、周年パーティーやユーザー限定イベントなどに招待してもてなすのもおすすめです。
*アイデアを限定商品や限定サービスとして販売する。
*SNS投稿キャンペーンとの併用で多くの参加者を募る。
*ワークショップとの併用で即興アイデアをカタチにする。
周年イベントを成功させるポイント3つ
せっかくの周年イベントですから、ここでは成功させるためのポイントを確認しておきましょう。
- 目的を明確にする
- 社員を参画させる
- 効果測定を行う
それぞれのポイントについて簡潔に解説します。
目的を明確にする
周年イベントを開催する目的を明確にしておかないと、ふさわしい企画が立てられませんし、対象者へのメッセージやアプローチもボヤけます。
もし大規模なイベントを予定しているなら、目的やターゲットごとにイベントを分散させてプロジェクト化してもよいでしょう。
社員を参画させる
たとえば、周年イベント実行委員として社員からメンバーを選出したり、イベント企画のアイデアを社員から募集したり、さまざまな形で社員に参画してもらうと一体感が出ます。
会社の一大イベントであってもトップダウンのみで実施するのではなく、社員とともに作り上げることそのものを周年イベントの醍醐味として進めていきましょう。
効果測定を行う
周年イベントがもたらす効果を、「定量」と「定性」の両面から評価・検証できるようにしましょう。
たとえば、お客様向けのキャンペーンを打つのであれば予算と収益における費用対効果を測定します。
また、社内向けイベントであれば、アンケートを実施して従業員からのレスポンスを収集してもよいでしょう。
次回以降の周年イベントに生かせるよう、将来的な戦略や改善策につなげることが大切です。
周年イベントを開催した企業の成功事例3つ
これから周年イベントを企画するのであれば、実際に企業が行った周年イベントの成功事例も参考にしてはどうでしょうか。
ここでは、創業50周年以上の大手企業の実例を紹介しますので、ぜひ、キャンペーンやプロモーションのヒントにしてください。
創業100周年記念のオンラインストア限定キャンペーン|タイガー魔法瓶
タイガー魔法瓶株式会社では、創業100年の周年イベントとしてオンラインストア限定キャンペーンを実施。
自社製品の予約購入者全員を対象にしたプレゼントで、既存顧客や新規顧客へのプロモーションに成功しました。
創業50周年企画で子どもたちを商品開発アンバサダーに任命|DAISO(ダイソー)
株式会社大創産業は、創業50周年企画として「ダイソーれたことやる課」という子どもアンバサダー制度を設置。
アンバサダーに任命された15歳以下の子どもたち19人が企画した52アイテムの商品を全国で発売するというキャンペーンを実施しました。
参考:50周年企画「ダイソーれたことやる課」考案アイテムを2023年1月5日から順次発売。|株式会社大創産業
設立55周年記念キャンペーンのスペシャルコンテンツ|ヨックモック(YOKUMOKU)
株式会社ヨックモック(YOKUMOKU)では、55周年特設ページにてスペシャルコンテンツを発表。
自社の焼き菓子をモチーフにしたクッションの抽選キャンペーンのほか、お菓子のイートインスペースの紹介や移動型プロモーションなど、オリジナリティあふれるイベントを実施しました。
参考:「YOKUMOKU ヨックモック 55周年特設ページ|株式会社ヨックモック(YOKUMOKU)
まとめ
周年イベントとは、会社の創立や設立から○周年の節目を記念として開催される特別なイベント。
周年イベントの目的は、社内向けとお客様向けで異なる部分があります。
社内向けの目的
○会社の歩みや歴史への回顧
○企業理念や企業文化の醸成
○エンゲージメント向上
お客様向けの目的
○ロイヤリティ向上
○休眠顧客の掘り起こし
○新規顧客へのアプローチ
いずれにしても、これまでの感謝をカタチにして盛り上げることが周年イベントの醍醐味です。
ぜひ、本記事で紹介したアイデアや成功のためのポイント、企業の成功事例などを参考に、これからの企画や準備にご活用ください。
尚、周年イベントの会場を選ぶときは、参考になる関連記事をご参照ください。